結婚式のおもてなしの要ともいえるのが料理。結婚式の印象は料理によって左右される面も少なくなく、ぜひこだわりたいものの一つです。ここでは、婚礼料理について、提供のスタイルや種類、費用、料理の選び方、料理による演出などをご紹介します。ぜひ料理選びの参考にして。
結婚式の食事のスタイルは大きく、着席フルコーススタイル、着席ビュッフェスタイル、立食ビュッフェスタイルに分けられます。それぞれの特徴を見てみましょう。
結婚式では最も一般的なスタイルで、着席してフルコース料理を提供します。落ち着いてしっかり料理を味わうことができます。
ビュッフェ料理を着席で味わってもらうスタイル。ゲストの席は決まっているものの、料理はゲスト一人一人が取りに行きます。ビュッフェなのでカジュアルな雰囲気になりますが、一人一人に席があるので、落ち着いて料理を味わうことができます。なお、披露宴中に料理を取りに行くためゲストが動くので、披露宴の進行が滞りなく進むよう配慮が必要となります。
新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、ビュッフェテーブルが密にならないような工夫やきめ細かな対応を心掛けるとよいでしょう。
会場の設備や人員配置によって対策が可能な場合とそうでない場合があるので、会場とよく相談しましょう。
ゲスト自身がテーブルに並べられたビュッフェ料理を取り、立ったまま食べるスタイルです。カジュアルな雰囲気にしたい、大勢の人たちを招待したい、会場のスペースが限られている場合などに採用されることが多いようです。ずっと立っていなければならないので年配者には負担となることも多く、椅子を用意するなどの配慮をした方がよいでしょう。
婚礼料理の種類もさまざまです。ホテルや専門式場など会場によって、提供できる料理の種類が異なる場合もあります。
婚礼料理の代表格。ホテルや専門式場、ゲストハウスなど、多くの会場で用意されています。最も人気が高く、約半数の結婚式で選ばれています。
異なる種類の料理を組み合わせて、コース料理に仕立てます。フランス料理と日本料理の組み合わせが多く、フランス料理と日本料理、中国料理という3種類の組み合わせも。バラエティーに富んだ味が楽しめるため、年配者から若者までが集う結婚式にはお勧めの料理といえるでしょう。主にホテルや専門式場などで提供されます。
先付けから始まってお造りや焼き物、揚げ物が流れで出てくる会席料理が振る舞われるのが一般的。「祝い膳」という言葉があるように、婚礼を祝って調えられた一品一品は、目でも舌でも味わえる特別感があります。主にホテルや専門式場などで提供されます。
ホテルなどではイタリア料理や中国料理など、フランス料理や日本料理以外の料理を提供するところも。また、レストランでの結婚式であれば、料理の種類はさらに広がるでしょう。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によれば、婚礼料理の1人当たりの費用は平均20.7千円です。これは着席フルコーススタイルの料金と考えてよく、ビュッフェ料理にすれば費用はもう少しリーズナブルになります。
各会場では価格の異なるコース料理をいくつか用意しているので、予算に合わせて選ぶことが可能です。選ぶ際には、価格の違いが何に由来するのかを聞くのがお勧めです。価格の違いは、品数(ボリューム)や食材によるところが多いようです。
料理はできれば試食をして選びたいもの。会場が催す試食会はフェアなどで行うものと、会場を契約した人を対象に行うものの2種類があります。婚礼料理を選ぶときには、できれば後者の試食会に参加したいものですが、会場によっては行っていなかったり、個別対応になる場合もあります。
試食の際は、味はもちろん盛り付け(見た目の美しさ)、ボリューム、品数、コースの流れなどをチェックしましょう。料理の差し替えや追加などが可能な会場もありますので、何か希望があれば、相談してみるといいでしょう。
アレルギーがあったり、妊娠や授乳中だったり、健康や宗教上の理由などで、食べられる食材に制限があるゲストがいる場合は、事前に伝えておくと個別に対応してもらえます。
また、フランス料理の場合、基本的にはナイフとフォークで食べることになりますが、お箸を添えるサービスもほとんどの会場で対応してくれます。お箸を添えるサービスは、年配者のみならず若い人たちにも好評です。
会場によっては特別料理に対応してもらえる場合も。例えば、新郎の実家で実った作物を使った料理、新郎新婦の地元の郷土料理、新婦母の得意料理など……。シェフと相談して、一からオリジナルメニューを作り上げてくれる会場もあります。
また、シェフがゲストの目の前でフランベをしたり、肉料理を切り分けたりするサービスは、ダイナミックで食欲をそそります。演出としても華やかで、盛り上がるでしょう。会食が始まる前にシェフが料理の説明をしてくれるサービスがある会場もあります。
多くのカップルが結婚式の料理は「おもてなしの要」であると考え、ふたりならではのこだわりを持ってメニュー選びをしています。味や予算も重要ですが、料理を通してふたりの感謝の気持ちを伝えたいという思いこそが大切です。年配者や子ども、赤ちゃんなどへは特別なメニューが必要な場合もあるでしょう。そうしたときの心遣いも忘れないようにしましょう。
ゼクシィ相談カウンターでは、料理自慢の会場のご紹介もできます。結婚式の会場選びの際には、ぜひゼクシィ相談カウンターを訪れて。
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によります。
相談無料!来店のご予約はこちら