結婚式というと大勢の人を呼んで、豪華な料理でおもてなしして……というスタイルを思い浮かべる人が多いと思いますが、最近は実にバラエティー豊か。その中でも注目を集めているのが、写真だけの結婚式=フォトウエディングです。この記事では、フォトウエディングの魅力について徹底解説します。
フォトウエディングでは、メイクシーンから始まって、チャペルでの挙式、入退場シーンなど、まるで本当に結婚式をしたかのような写真を撮影することができます。チャペル風のフォトスタジオはもちろん、結婚式会場やゲストハウスの中には「写真だけでもOK」のところもあるので相談してみましょう。実際の挙式と違って、その場でリハーサルをしたり、何回でも撮り直しをすることができるので、理想のセレモニーシーンを再現。ふたりきりの挙式だけでなく、家族にも参加してもらえば、素敵な家族写真が残せますよ。
さらに、長時間だと体調が不安なおめでた婚、おとなしくしてくれているか心配な小さな子ども連れのパパママ婚、参列OKの会場が少ないペットと一緒の結婚式など、いろいろなスタイルが自由自在。ゲストに気遣う必要もないので、リラックスして写真撮影ができるのも嬉しいですね。
フォトウエディングのメリットで真っ先に挙げられるのは費用がリーズナブルということ。挙式・披露宴の費用平均は327.1万円*。一方、ゼクシィ相談カウンターのユーザーのフォトウエディングの平均総額は約22.3万円でした(2023年1月〜2023年12月の集計)。結婚式の費用を抑えたいという人には嬉しい特徴といえるでしょう。
また、準備も簡単。撮影小物などにこだわりがなければ、自分たちで準備するものはほとんどありません。衣裳からヘアメイクまで、全てフォトウエディングの会社が手配してくれます(和装撮影の場合は、肌着や足袋は持参する必要がある場合も)。ですから、忙しい人にもお勧めです。
衣裳は洋装、和装、どちらもOK。撮影スタジオで用意されている衣裳の中から好みのものを選べるほか、自分の好みの衣裳を持ち込むことができるところも。撮影場所もバリエーション豊か。素敵なインテリアの室内スタジオはもちろん、神社やチャペル、ビーチ、公園、歴史的建造物、ふたりの思い出の場所など、好きな場所で撮影することができます。
いいことずくめのフォトウエディングですが、挙式・披露宴のように大勢の人にふたりのウエディング姿を披露したり、祝福を受けたりすることができないのが、デメリットといえそうです。
【フォトウエディングのメリット】
・費用がリーズナブル
・準備が簡単・短い時間で完結する
・好きな衣裳が着られる
・好みのシチュエーションやポーズで素敵な写真が残せる
【フォトウエディングのデメリット】
・リアルタイムで多くの人に花嫁姿を見てもらえない
フォトウエディングにはスタジオ撮影とロケーション撮影があります。
スタジオ撮影は文字通り、室内のスタジオで撮影します。スタジオ内のインテリアはフォトウエディングを提供する会社によってさまざまです。シンプルなスタジオもあれば、凝ったインテリアで飾られたスタジオも。また、神殿やチャペル風のインテリアもあります。事前にスタジオの様子を確認し、好みのスタジオを選ぶといいでしょう。
ロケーション撮影はスタジオ以外の場所での撮影となります。公園やビーチ、テーマパーク、観光名所、歴史的建造物、カフェ、街中など、ふたりの好きな場所で撮影することができます。撮影許可も基本的にはフォトスタジオを提供する会社が取ってくれますので、手間が掛かることはありません。ヘアメイクや着替えなどはフォトウエディングを提供する会社などで行い、そこから撮影場所に出掛けることが多く、時間や費用はスタジオ撮影よりかさむのが一般的です。
メリットのところでも述べたように、フォトウエディングでは結婚式と比較して準備期間が短いです。とはいえ、納得のいく素敵な写真を残したいと考えるのなら、以下のダンドリを押さえておくとスムーズです。
フォトウエディングをしようと考えたら、まずはどんな写真を撮りたいかイメージしましょう。ネットやSNSなどで検索し、その中からいいなと思う写真をピックアップしてみます。
次に、フォトウエディングを依頼する会社を探します。フォトウエディングを手掛ける会社は数多く、それぞれ特徴があります。例えば、ロケーション撮影に強い会社、衣裳の取扱数が多い会社、料金がリーズナブルな会社、数多くのプランを揃える会社……。その中から、自分たちが撮りたい写真を撮ってくれそうな会社を選びます。
依頼する会社が決まったら、以下を検討します。
・撮影シーン
・ポーズ
・衣裳
・ヘアメイク
・プラン
なお、プランを利用する場合は、内容をしっかり確認し、オプションで追加するものがないかどうかも検討します。また、撮影で使用したい小道具などがあれば持ち込みが可能かどうかを確認し、用意します。さらに、写真の納品の形式や、撮影から納品までどれくらいの時間がかかるのかも確認しておくといいでしょう。
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フォトウエディングはどこで実現できるのでしょうか。ここでは、依頼先とプランについて見ていきましょう。
フォトウエディングを提供する会社は大きく3つあります。
・ウエディングフォトの専門会社
・ウエディングプロデュース会社
・ホテルや専門式場、ゲストハウス
ウエディングフォトの専門会社ではさまざまなプランを用意し、きめ細かな要望に応えてくれます。ウエディングフォトに関するノウハウが充実しているのが特徴で、人気のフォトグラファーを指名することができるところもあります。
ウエディングフォトの部門を持っているウエディングプロデュース会社でも、同様にフォトウエディングのプランを持っています。衣裳やヘアメイクなど、実際の結婚式を担当するスタッフが手掛けてくれるのが魅力です。
ホテルや専門式場、ゲストハウスの中には、自社の施設で撮影するフォトウエディングプランを提供するところも。ここで撮影したいという会場があれば、フォトウエディングプランがあるか、確認してみるといいでしょう。
フォトウエディングにはスタジオ撮影とロケーション撮影があります。
基本的なプランの内容の内訳は以下となります。
・撮影料(カット数が決まっていることがほとんど)
・衣裳・小物レンタル(衣裳点数は決まっています)
・ヘアメイク・着付け
・撮影データ
撮影データは撮影のカット数で料金が異なります。このほか、写真を台紙に貼ったものやアルバムが付く場合も。アルバムが含まれていると料金は高くなります。なお、土・日・祝日の撮影は追加料金を設定しているところが多いようです。
プランはスタジオ撮影とロケーション撮影、衣裳によって分けらます。洋装スタジオプラン、和装スタジオプラン、洋装ロケーションプラン、和装ロケーションプランといった具合です。最もリーズナブルに実施しやすいのが洋装スタジオプランです。和装は着付けなどに手間がかかるため、洋装よりも高い料金設定にしている会社がほとんどです。
ロケーションプランは、人気スポットでの撮影を組み込んだプランを用意する会社も多く、目当ての場所があるのならそうしたプランを選んでもいいでしょう。ロケーション撮影のプランはスタジオ撮影のプランに比べ、料金は高くなります。
会社によりさまざまなプランがあります。リーズナブルだと思って選んだら、プランの内容が最低限に限られ、オプション追加で高くついてしまうということも。プラン内に何が含まれているのかを確認し、比較検討してみましょう。
フォトウエディングでプランを利用する場合、プランに含まれていないものは追加で注文することになります。追加で頼むことが多いアイテムは以下となります。
代表格ともいえるのがアルバム。プランではアルバムが含まれていないことが多いので、欲しい場合は別途注文することに。アルバムはカット数・デザイン・紙質などにより価格が異なります。冊子タイプの他、デジタルアルバムに対応している会社もあります。
プランには最低1カットのデータが含まれています。もし別のカットの撮影データが欲しい場合は、全カットデータのプランを選ぶか、オプションで依頼することになります。買い取るカット数により、料金は異なります。
1枚のみ含まれているプランもありますが、両家の親に贈りたい場合などは、追加で依頼することになります。写真サイズや台紙によって、料金が異なります。
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ここではスタジオ撮影について、費用、衣裳、カット数、当日の流れを見ていきましょう。
スタジオ撮影の費用は平均で20.8万円*です。
スタジオ撮影では、洋装プラン、和装プラン、洋装+和装プランなどがあります。プランに含まれている衣裳は各1点というケースが多く、衣裳点数を増やしたい場合は、オプションで対応することになります。衣裳点数を増やすと、それだけ撮影カット数も増えますので、その分の料金もプラスされます。
スタジオ撮影の衣裳について見てみましょう。衣裳点数は新婦が平均1.9着*、新郎が平均1.5着*となっていて、新婦、新郎共に1着という人が多数を占めました。
スタジオ撮影でドレスを着用する場合、動きが出にくいので、どちらかといえばボリュームは控えめの方がお勧めです。ライティングでディテールは出やすいので、繊細なレースや刺しゅうが施されたドレスは美しく見えるでしょう。スタジオが広い場合は、トレーンを長く引くドレスもOKです。
撮影カット数はプランによって決められていることが多いので、明記されていない場合は、事前に確認しておきましょう。背景があまり変わらない撮影であったとしても、ポーズや表情はさまざまなので、ある程度のカット数を撮影してもらった方が、より自分たちのイメージに近い写真が手に入るはずです。
撮影したカットの中から、お気に入りのカットを選ぶことになりますが、スタジオ撮影では平均159.2カット*を購入していました。100〜150カットあれば、ポーズや表情のバリエーションも押さえることができるでしょう。
当日は指定時間までに撮影サロンへ出向き、ヘアメイクや着替えなどを行います。衣裳は事前に選ぶ場合と、その場で選ぶ場合があります。支度には2時間ほど必要です。
支度が整ったら、撮影スタジオへ。撮影時間は衣裳数やカット数などによっても異なりますが、衣裳1点につき30分〜1時間程度でしょう。撮影後には写真をチェックし、ふたりでお気に入りを選びます。写真チェックには30分〜1時間が必要です。
以上のような流れで、スタジオ撮影の場合は、3〜4時間(衣裳1点の場合)で終了します。
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次にロケーション撮影について、費用、衣裳、カット数、当日の流れを見ていきましょう。
ロケーション撮影の費用は平均で21.3万円*です。
スタジオ撮影の費用と比べると、やや高めの費用に。プランを見てみても、ロケーション撮影の費用の方が高く設定されていることがほとんどです。移動する距離が遠い方が、費用は高くなります。
ロケーション撮影の場合、衣裳点数は新婦が1.6着*、新郎が1.4着*で、スタジオ撮影と同様、新婦も新郎も1着の人が多い傾向にあります。
ロケーション撮影では撮影場所に合わせて衣裳を決めることが多く、神社や日本庭園、和室など和の趣がある場所では和装を選ぶケースがほとんどです。和装に比べるとドレスの方が動きやすく、躍動的な写真をと考える人はドレスを選ぶ傾向が強いようです。
ロケーション撮影の購入カット数は平均214.5枚*で、スタジオ撮影より多くなっています。これはロケーション撮影の方が外的な要素に左右されやすく、撮影カット数も多くなるので、それに比例して購入カット数も増えていると思われます。
当日の流れはスタジオ撮影とほとんど変わりません。
まずヘアメイクや着付けのために撮影サロンに出向きます。ここで支度を整えてから、撮影場所に向かいます。サロンと撮影場所が離れている場合は、移動時間にそれだけ時間がかかることになります。
撮影時間は衣裳数やカット数などによっても異なりますが、衣裳1点につき30分〜1時間程度。撮影終了後、サロンに戻って写真をチェックし、購入するデータを選びます。
以上がロケーション撮影の流れで、移動時間にもよりますが、所要時間は4〜5時間(衣裳1点の場合)となります。
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スタジオ撮影の定番であるシンプルな背景。衣裳のディテールがよくわかり、かっちりとした雰囲気に。ウエディングだから、きちんとした写真を残したいという人に向きます。背景に左右されず、表情やポーズによってさまざまな雰囲気にもなるので、カット数を多めにして撮影するのもお勧め。
スタジオ撮影の定番であるシンプルな背景。衣裳のディテールがよくわかり、かっちりとした雰囲気に。ウエディングだから、きちんとした写真を残したいという人に向きます。背景に左右されず、表情やポーズによってさまざまな雰囲気にもなるので、カット数を多めにして撮影するのもお勧め。
インテリアに凝ったハウススタジオなら、お気に入りの小物を用意して撮影に臨んでもいいでしょう。ガーランドやバルーン、名前入りのプレートなど、ふたりのセンスで。和装なら紙風船や扇子など和テイストの小物がお勧めです。
チャペル風のスタジオなら、指輪交換やベールアップなどセレモニーの各シーンをより印象的に撮影できます。
公園など緑が豊かな場所での撮影は、白いウエディングドレスも映えてナチュラルな雰囲気。すがすがしい空気に包まれて、リラックスした表情の写真が残せるはず。また、ビーチならリゾート感あふれる写真が撮れます。
東京駅や東京国立博物館など、映画やドラマなどでもおなじみのクラシカルな建造物をバックにした撮影は特別感たっぷり。ウエディングらしい格調高い雰囲気になります。その他、歴史ある洋館などでも情緒ある写真が撮れます。
あでやかな振り袖や清楚な白無垢姿をより印象的に残したいなら、風格のある日本庭園がお勧め。風情のある背景の中、和服姿が美しく映えます。また、掛け軸のある和室などでも素敵な写真になります。
ふたりが出会った場所での撮影はかけがえのないものになるはず。ビーチや観光地などはもちろん、ふたりが卒業した学校、いつもデートした町などでも、楽しく思い出深い写真が残せるはず。
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フェトウエディングではふたりのポーズも重要な要素に。SNSなどを参考に、ふたりらしいポーズを考えてみて。
ウエディングフォトといえば付き物なのがふたりの密着ショット。おでこを寄せたり、頬をくっつけたり、頬にキスをしたり、男性が女性を後ろから抱き締めたり、男性が女性を抱っこしたり……。ポーズを取る際は少し気恥ずかしいと感じるかもしれませんが、撮影しておけばきっと思い出に残るはずです。
ふたりが手をつないでいるポーズは柔らかな雰囲気の写真に。正面はもちろん、後ろ姿の手つなぎショットも素敵です。結婚指輪を強調するように、お互いの左手をつなぎあっても。手元のアップ写真も撮っておくといいでしょう。
和装の撮影ならぜひ行ってほしいのが、正座ショット。正座をして前に手をつき、お辞儀をするようなポーズが定番です。
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フォトウエディングをしたいけれどいろいろ疑問や不安が……。さまざまな心配事はここで解決!
A 対応はフォトウエディングを提供する会社によって異なります。室内での撮影に切り替える場合もあるし、雨の状態を見ながらできる範囲で撮影することも……。また、台風など事前に天候悪化が予測される場合は、日程を延期することもあります。ロケーション撮影の場合は、事前に雨天の場合の対応をしっかり確認し、契約しましょう。
A 天候が比較的安定していて、暑さや寒さが気にならない春秋がお勧めです。とはいえ、さんさんと太陽が降り注ぐビーチでの撮影や雪景色での撮影など、夏や冬にもこの季節でなくては撮影できないシーンもあります。もし夏や冬に撮影するのであれば、暑さや寒さに対する対策をしっかり取ることをお勧めします。
A 撮影の際に、自分たちのカメラやスマホで自撮りをしたり、見学している家族に撮影してもらったりすることは、フォトウエディングを提供する会社によって対応は異なりますので、事前に撮影してもいいかどうか確認しましょう。
A 家族同然のペットと一緒に撮影したいと考える人もいるでしょう。多くの会社ではペットと一緒の撮影も請け負っていますが、撮影場所などが限られることも。事前に撮影が可能かどうか、どんなシチュエーションで撮影できるのか、聞いてみましょう。
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フォトウエディングっていいかも! そう思ったならぜひゼクシィ相談カウンターへ。
フォトウエディングを提供する会社は多く、さまざまなプランがあってどれを選べばいいのか迷うこともあるでしょう。基本の撮影プランや料金は各社のホームページに載っているけれど、自分たちの場合は実際にいくらかかるかも、気になるところ。
そんなときはウエディングのプロに相談してみて。ゼクシィ相談カウンターでは数多くのプランの中から、ふたりの希望に合ったプランをご紹介します。ふたりらしいフォトウエディングを実現させましょう。
→フォトウェディングをご検討中の方は、いますぐゼクシィ相談カウンターを予約
データ出典:リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」(*印のもの)
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