結婚式には欠かせない演出の一つといえるのが花嫁の手紙。
書きたい気持ちはあるものの、どんなことを書けばいいのか、いまひとつつかめずに悩む花嫁さんも多いでしょう。
ここでは、花嫁の手紙の構成とお勧めの文例をご紹介します。
ゲストの前で披露する花嫁の手紙。あまり長過ぎてもゲストが飽きてしまうので、ゆっくり読んで2〜3分、文章量にして600〜800字程度にまとめるのがお勧めです。
長い文章ではないので、3部構成がまとめやすいでしょう。初めの書きだし部分では、結婚式を迎えるに至った心境や親への思いなどを述べ、中盤では具体的なエピソードを交えて親の人柄を紹介しつつ、自分の気持ちを伝えます。締めくくりでは、未来への決意などを述べましょう。
では、次から書きだし、中盤、締めくくりの3部に分けて、文例をご紹介します。
書き出しでは親への呼びかけから始まり、結婚式を迎えるに至った心境や親への思いなどを述べるのが一般的。なお、親への感謝という私事をゲストの前で行うのは少し抵抗があるという人は、冒頭でゲストへの配慮を伝えても。
「お父さん、お母さん、嫁ぐ日を前に日頃の感謝を伝えたいと思い、ふたりに宛てた手紙を初めて書きました。〇年間、いままで私を一生懸命育ててくれて本当にありがとうございました」
「○年間本当にありがとう。言いたい放題、やりたい放題で過ごしてきた私ですが、心の中ではいつも感謝していました。なかなか口に出してお礼を言えなくてごめんなさい」
「いままで慈しんで育ててくれたこと、感謝しています。いろいろ心配を掛けましたが、素敵な人と巡り合い、新たな人生をスタートすることになりました。今日はこの場を借りて、感謝の気持ちを伝えたいと思います」
「本日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございます。ここで少しお時間を頂き、親への感謝の気持ちを伝えることをお許しください」
中盤では自分と親を結び付ける具体的なエピソードを紹介します。そのエピソードから自分が学んだことや、感じたこと、いまに生かされていることなどを伝えるのがお勧めです。
「共働きだったわが家。友達のお母さんは皆専業主婦で、家に帰るとお母さんがいる家庭がうらやましくてたまりませんでした。だから、大きくなったら”家にいるお母さん”になろうと思っていたほどです。そんな私はいま、お母さんと同じ看護師の道を歩んでいます。忙しいお母さんに寂しさを覚えつつも、生き生きと働く姿に大きな刺激を受け、いつしか後を追うことになりました。お母さんを見習ってこれからは仕事と家庭を両立し、頑張っていくつもりです」
「私の中でお父さんは怖い存在でした。テストで100点を取っても、『そうか』と言うだけ。高校受験で第1志望校に落ちてしまったとき、お父さんに怒られるなぁという気持ちが湧き上がってきました。でも、お父さんは怒りませんでしたね。『次はきっとうまくいくよ』といつにない笑顔で励ましてくれ、大好物のパンケーキをごちそうしてくれました。このとき、お父さんの大きな愛に包まれていることを感じたんです。お父さんの信頼に応えたいと高校では勉強を頑張ることができ、おかげで憧れの大学に合格することができました」
「お父さんは自分のことをよく『往生際の悪い男』と言っていますよね。どんなに窮地に立たされても、絶対に諦めないで、最後まで力を尽くす。もちろん力を尽くしてもうまくいかないこともあります。でも、私は諦めないで頑張るお父さんはかっこいいといつも思ってきました。そして、それは私の中にも根付いています」
手紙の最後は未来に向けての抱負やメッセージなどで締めくくりましょう。また、新郎や新郎の家族へ向けた言葉やゲストへの言葉を添えるのもお勧めです。
「二人の子どもとして生まれた私は世界一の幸せ者です。これからもずっと娘として、末永くよろしくね。たくさん親孝行したいので、長生きしてください」
「今日この日を無事に迎えることができたのも、ここにいらっしゃる皆さまのおかげです。これからも私たちふたりをどうぞ温かく見守っていてください。どうぞよろしくお願いします」
「〇〇さんのお父さん、お母さん。私たちの結婚を応援してくださり、ありがとうございました。これからは〇〇さんとふたりで助け合いながら、幸せで笑顔の絶えない家庭を築いていきます」
結婚式は普段は恥ずかしくて言えない気持ちを、素直に表現する絶好の機会です。自分の気持ちを見つめ直して、あなたらしい手紙を書いてみてください。
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