ブーケを選ぶ際にはデザインや花材、予算などがポイントとなりますが、もう一つ注目してほしいのが色です。
ウエディングドレスとの色合わせのほか、1つのブーケを2着のドレスに合わせるときもブーケの色が大変重要になります。
また、季節に合わせて色使いを考えるのも素敵。この記事ではブーケの色についてご紹介します。
白のウエディングドレスにはやはり白のブーケが似合います。白×白なので、特に気にせずに依頼してしまうかもしれませんが、白の色みは純白からアイボリーまで実はとても幅が広いのです。そのため、ドレスの白とブーケの白の色みが合わないと、かなりちぐはぐな感じに。
例えば、純白のウエディングドレスにクリームがかった花々を束ねたブーケでは全体的にくすんだイメージに。一方、アイボリーのドレスに純白のユリのブーケではブーケだけが浮いた感じになってしまいます。ですから、ウエディングドレスに合わせる白ブーケをオーダーするときは、ドレスの白の色みや質感などをしっかり伝えることが大切です。
ちなみに、お勧めの花材は純白のドレスならトルコギキョウやダイヤモンドリリー、ユリなど。オフホワイトのドレスならバラ(オフホワイト系)やフランネルフラワー、デンファレなど。アイボリーのドレスならバラ(オフホワイト系、ベージュ系)やカラー(クリーム系)、バンクシアのドライフラワーなどです。
白のウエディングドレスにカラーブーケを合わせるのも全く問題ありません。欧米のウエディングシーンでは、白のウエディングドレスに鮮やかな色のブーケを合わせているのをよく見掛けます。また、お気に入りの白のウエディングドレス1着で通すような場合は、挙式では白のブーケ、披露宴ではインパクトあるカラーブーケを合わせると、イメージが変わってより自分らしさを出すことができるのではないでしょうか。
なお、格調高いキリスト教式にカラーブーケを合わせるのなら、ベージュ系や淡い紫系の色みでまとめるとすっきりエレガントな雰囲気になります。白のウエディングドレスにカラーブーケを合わせる場合は、挙式か披露宴、どちらで持つのかを伝えておくと、フローリストも作りやすいはずです。
ウエディングドレスとカラードレスの2着に1つのブーケを合わせるというケースもあるでしょう。そんなときには、やはり白ベースのブーケがお勧めです。白の花材をメインに、カラードレスの色を差し色としてプラスすると、カラードレスともコーディネートしやすいはずです。なお、カラードレスの色を差し色とするときは、ドレスの色よりもやや薄めの花材を選ぶのが、ブーケをエレガントにまとめるコツです。
結婚式を行う季節に合わせて、ブーケの色を選ぶという方法もあります。春なら黄色が定番。初春であれば淡いピンク、初夏に近ければブルー系もお勧めです。夏は思い切ってグリーンのみのブーケが素敵。あるいは、グリーン×レッドやブルー×オレンジなど補色の関係にある色でメリハリをつけた大胆な色使いのブーケも面白い試みです。秋はボルドーや濃いめの茶色などがお勧め。冬は白を基調として、シルバー色のグリーンを合わせると雰囲気を出しやすいでしょう。
ブーケは花嫁の美しさを引き立てるのに欠かせない小物。ぜひこだわって選んでください。
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