結婚式の定番演出である「花嫁の手紙」。いざ書こう!と考え始めてみると、何をどう書いていいか分からない……と頭を抱える人も多いのではないでしょうか。ここでは、「花嫁の手紙」の書き方のコツや文例をはじめ、当日上手に読む方法までお教えいたします。親が喜ぶ手紙を書くために、ぜひ参考にしてみてください。
「花嫁の手紙」は3部構成を意識するといいでしょう。親への呼びかけやゲストへのあいさつ、いまの心境などに触れる導入部分があり、具体的なエピソードから親への感謝の気持ちを伝える展開部分と続き、最後に新生活への決意や相手の親に向けての気持ちに触れる結びという形になります。
具体的なエピソードを書くときは、アルバムや日記などを見返すといろいろなことが思い出せるはずです。また、感情が入り過ぎてしまうと、身内だけにしか分からない内容や言い回しになってしまうことも。いったん書いた後、彼に読んでもらって分かりにくい部分がないかチェックしてもらうのもお勧めです。
なお、あまり長過ぎてもゲストが飽きてしまうので、ゆっくり読んで2〜3分、文章量にして600〜800字程度にまとめるのがお勧めです。
お父さん、お母さん、いままでありがとう。たくさんの大切な人に祝福され、今日のこの日を迎えられたのも、ふたりが慈しんで育ててくれたからだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
私がやりたいといったことは、なんでもやらせてくれましたね。いま考えると習い事の月謝はかなりの額に上ったのではないでしょうか。習い事の中でどうにか物になったのが英語です。家で英語の本を読んでいると「すごい!いい発音だね」とおだててくれるお父さんと、怠けていると「自分でやると決めて習っているんだから、しっかりやりなさい」と厳しくいさめてくれたお母さん。ふたりの絶妙なバランスの接し方で、私は道をそれずに自分をしっかり見つめて成長できたと思っています。
大学時代、休学してアフリカへボランティアに行くことになったとき、出発の空港で大泣きしながら「いつでも帰ってきていいぞ」というお父さんと、「くじけずに頑張れ!」と笑顔で送ってくれたお母さん。いつもの絶妙のバランス感で励ましてくれ、あのときほどニ人の愛情を強く感じたことはありませんでした。つらくなったときも、お父さんの泣き顔とお母さんの笑顔を思い出し、気持ちを奮い立たせることができました。
いま、そのときの経験を生かせる仕事につき、やりがいを持って働けているのも、お父さんとお母さんのおかげです。そして、職場では素敵なパートナーと巡り合うこともできました。お父さんとお母さんを見習い、お互いを補い合いながら、彼と力を合わせて明るく笑いの絶えない家庭を築きたいと思います。
「花嫁の手紙」は演出の一つでもあります。親はもちろん、ゲストが聞きやすいように、事前に声に出して読む練習をしましょう。読むときは、いつも話すペースよりもゆっくりと話すことを心掛けます。とくに普段早口の人は、意識してゆっくりと。また、話している声を録音することで、聞き取りづらいところを客観的にチェックすることができます。
本番はゆっくり読もうと意識しても、気持ちが先行して早口になってしまいがち。そんなときは深呼吸を。また、感情が込み上げてきて、泣いてしまうかもしれません。涙ぐむぐらいは問題ありませんが、大泣きしてしまうと手紙の内容が伝わらないので注意。泣いてしまって絶対に読めないという人は、司会者に代読してもらうというのも一つの方法です。
「花嫁の手紙」は丁寧に自筆で清書して、読み終わった後に親に渡しましょう。便箋にもこだわって、好みのものを選んで。封筒に入れて渡せば、親にとっては何物にも代え難い贈り物になるはずです。
「花嫁の手紙」はゲストも楽しみにしている演出の一つ。「これがないと結婚式が締まらない」という声も。一方で、親への感謝という私事をゲストの前で行うのは抵抗があるという人もいるでしょう。とはいえ、結婚式は親への手紙を書くいい機会。演出として行うかどうかは別として、素直な気持ちをしたためて渡してみてはいかがでしょうか。
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