アンケートをもとに男女別のプロポーズ事情に迫るこの企画。男性編に続いて女性編でも、性格や趣味、ファッションなどを基準にキャラクターを分け、それぞれのタイプのプロポーズに対する価値観を分析します。3回連載の第3回のテーマは「プレゼント」。男性読者の場合は自分の彼女と、女性読者の場合はご自身と似たタイプの女性のプロポーズ事情をぜひともチェックしてみてください!
データ出典/「結婚に関するアンケート」2014年9月実施 回答者10?50代の3393人
タイプを問わず「彼氏のキャラクター通りの等身大プロポーズ」が高い支持を得る結果となった。中でも“等身大のプロポーズ”を望む人が多かったのが、「個性派女子」。このタイプは独自の価値観を持っているだけに、付き合う男性も相応のセンスの持ち主が多そうだ。そして、彼氏の価値観をリスペクトしているからこそ、そのセンスをありのままに生かしたプロポーズを求めているのだろう。一方、「頑張って背伸びをしたプロポーズ」の声が多めだったのが、比較的王道志向の「セクシー系女子」。このタイプの彼氏は体育会系やノリの良いアクティブ系の男性が多そうだ。彼との間で「イベントは普段以上に楽しむもの」という共通認識を持っていることが、この結果につながったと考えられる。
■タイプを問わず「彼氏のキャラクター通りの等身大プロポーズ」が高い支持を得た
■個性派女子は彼氏の価値観を尊敬しているからこそ等身大のプロポーズを強く求めていそう
■セクシー系女子はプロポーズへの期待値の高さから“背伸び”を求める声も高いと考えられる
このアンケートの女性全体の結果は、「データ・満載『プロポーズ研究室』第3回」でご紹介した通り。「スポーティー女子」、「正統派コンサバ系女子」、「キャリア系女子」は平均とそれほど差がない結果となった。注目すべきは、セクシー系女子と個性派女子。「自宅でくつろいでいるときに突然プロポーズ」、「夜景を見ながら婚約指輪をパカッ! 」の人気プランTOP2において、またしてもこの2タイプの間で正反対の結果が。“王道”を求めるセクシー系女子と、彼氏のありのままのセンスに価値を置く個性派女子という違いからだろう。また、「フェミニン系女子」にも注目。「高級レストランでデザートの中に婚約指輪が入っている」、「ホテルの部屋に入るとテーブルの上に花束とメッセージカード」、「夜景を見ながら婚約指輪をパカッ! 」の数値が6タイプの中で最も高く、「自宅でくつろいでいるときに突然プロポーズ」、「友人・知人とのパーティ中にサプライズ」が最も低い。「恋人とふたりで特別な日を過ごしたい」という思いが一番強いタイプなのかもしれない。
■コンサバ系女子、キャリア系女子、スポーティー女子は平均通りの結果
■王道志向のセクシー系女子とナチュラル志向の個性派女子では人気プランTOP2の支持率が正反対
■フェミニン系女子は「恋人とふたりで特別な日を過ごしたい」という思いが一番強いタイプと考えられる
どのタイプにおいても「ハワイやグアムなどの南の島」が他の項目を引き離し、最多の支持を得た。また、一部を除いたすべてのタイプで、2位「香港などの夜景が奇麗なスポット」、3位「パリなどのおしゃれな街並みがある場所」、4位「サグラダ・ファミリアなどの歴史的な教会やお城などのスポット」、5位「エアーズロックなどの大自然」、6位「自由の女神などの世界的なモニュメント」という結果に(スポーティー女子のみ、4位「エアーズロックなどの大自然」、5位「サグラダ・ファミリアなどの歴史的な教会やお城などのスポット」)。男性に対する同じアンケート調査においても、「ハワイやグアムなどの南の島」が高い支持を集め、「自由の女神などの世界的なモニュメント」が不人気、他の項目は大差ない結果だったことから、男女間で価値観の違いはほとんど見られないと結論づけてもよさそうだ。ちなみに、このアンケートは「好きな項目をいくつ選んでも良い」という条件だが、「フェミニン系女子」は回答が多く、一方「個性派女子」は回答が少なめ。海外で行うイベント性の高いプロポーズに対して、前者の積極性と、後者の消極性が垣間見えた。
■タイプを問わず、女性は「ハワイやグアムなどの南の島」に好印象を抱いている
■同じアンケート調査で男性においても同様の結果が出たことから男女の価値観の違いは少ない
■海外で行うイベント性の強いプロポーズについて、フェミニン系女子は好意的な一方、個性派女子は消極的
どのタイプも「自宅・家」が最も高い支持を集め、そこに「夜景・景色の良い場所」が続いている。だが、票の入り方はタイプによって大きく異なる。日常性を大切にする「個性派女子」では、「自宅・家」が「夜景・景色の良い場所」を35%近く引き離し、「スポーティー女子」も26%の差をつけた。一方、プロポーズにイベント性を求める「フェミニン系女子」、「セクシー系女子」は、「夜景・景色の良い場所」と「自宅・家」に大差がないのが特徴的。また、「フェミニン系女子」は「自宅・家」の支持率が比較的低い分、他の項目が総じて高いのが目立った。なお、「自宅・家」、「夜景・景色の良い場所」以外の項目については、タイプごとに多少の差こそあれ、それほど目立った点はなかった。
■「自宅・家」と「夜景・景色の良い場所」が2大人気スポット
■日常性やナチュラルさを大切にするタイプほど「自宅・家」の支持率が高い
■フェミニン系女子はどの項目もポイントが高く、プロポーズをイベント的に楽しもうとする姿勢がうかがえる
「とても欲しかった」と「やや欲しかった」の回答を合わせると、「欲しかった」と考えている女性がどのタイプでも5、6割程度にのぼることがわかる。ただし、「フェミニン系女子」、「セクシー系女子」と「個性派女子」では20%近い開きがある。「プロポーズをしてエンゲージリングを渡す際には、それなりの演出が求められる」と考えると、「セクシー系女子」や「フェミニン系女子」などの、プロポーズに高いイベント性を期待するタイプでエンゲージリングを求める声が大きいのも納得だ。この2つのタイプとは反対の価値観に近い「個性派女子」では、エンゲージリングを欲しがる声は相対的に小さい。「スポーティー女子」、「正統派コンサバ系女子」、「キャリア系女子」では、どの項目にも似たような数値が並ぶなど、偏りが少ないのが特徴的だ。
■フェミニン系女子、セクシー系女子ではエンゲージリングが「欲しかった」と考える人が多い
■個性派女子は「欲しくない」が3割を超すなど否定派の意見も目立つ
■スポーティー女子、コンサバ系女子、キャリア系女子は偏りが少ない
「指輪(エンゲージリング)」が全てのタイプにおいて5割前後のシェアを占め、ダントツ。次いで、「花・花束」、「指輪(エンゲージリング以外)」、「ネックレス」。「指輪(エンゲージリング)」、「花・花束」という定番アイテムはもちろん、その他のアイテムにおいてもタイプを問わず似たような数値が並んだ。この結果が表しているのは、多くの男性がプレゼント選びに際して、指輪なら指輪、花なら花とジャンルを固定した中で彼女の好みに合わせた一品を選んでいる、ということだろう。ちなみに「本当に欲しいプロポーズの贈り物」記事の、「女性がプロポーズで贈られると嬉しい婚約指輪以外のアイテム」では、「花・花束」、「ネックレス」、「時計」などが人気の一方、「指輪(エンゲージリング以外)」は人気薄という、女性の本音を紹介している。男性のアプローチはほぼ間違っていないようだが、エンゲージリングではない指輪を贈る場合は、彼女の価値観をしっかり見極める必要がありそうだ。
■どのタイプにおいても「指輪(エンゲージリング)」がダントツ
■彼女のタイプを問わず定番アイテムを贈る男性が多い
■「指輪(エンゲージリング以外)」を贈る男性が少なくない一方、女性のニーズは高くない