結婚生活に向けた愛の選手宣誓でもあるプロポーズ。手紙なら自分の気持ちを真っすぐ伝えられるのではないでしょうか。そこでラブレターの専門家である大崎智代子先生に、グッとくるプロポーズの手紙について伺ってみました。
先生いわく、プロポーズの手紙とは「初心に戻れるツール」。結婚は好きという気持ちだけではうまくいかないこともあるけれど、きちんと思いや覚悟を伝えた手紙があれば初心に戻ることもできるのだそうです。せっかくならさらっと一筆ではなく、がっつり思いの丈をしたためてみるのもいいかもしれません。
では、結婚生活の潤滑油になるような手紙を書くにはどうすればいいのでしょうか。

自分の気持ちを優先するあまりおろそかになりがちなのが、将来のビジョン。しかし彼女の人生を引き受けるなら、その先の見取り図は示しておきたいところ。実際、愛情のバランスがぐらついたときにふたりをつなぐのは、結婚の目的ともいえるビジョンなのだそう。
どんな家庭をつくりたいのか、どんな道を進むつもりかなど、彼女の力を借りて成し遂げたいことを書きましょう。
自分のビジョンを伝えるコツ
- ●彼女にも共感してもらえる内容に
- 「週末は必ず家族で食事に出掛けた話をするとニコニコしていた」など、将来や自分の家族のことを話したときの、彼女のリアクションをヒントにします。そこから「家族行事を大切にし、みんなでたくさん出掛けたい」といった未来像を示せば、彼女の共感も得やすくなるはずです。ただし、相手に合わせて自分にウソをつけばその違和感は彼女にも伝わってしまいます。自分の思いと彼女の気持ちが寄り添えるポイントを探ることが大切でしょう。
- ●ふたりで話してきたことを振り返る
- ふたりで将来について話し合ったことがあるのなら、そのビジョンを再確認するように語れば、お互い結婚を前向きにイメージできるはずです。
- ●不安なときは疑問形に
- 「自分の考えばかりだと押し付けっぽくなりそう」と感じる場合は、「こんなふうに考えているんだけど、どう思う?」など、相手に委ねるような形で問い掛けてみるといいでしょう。

彼女の心を動かす愛情表現のポイントは「観察」と「リスク」。彼女をよく観察し、印象的な言葉、忘れられないエピソードなど、強く心に残ったシーンを具体的に挙げるといいでしょう。
また、抑えていた感情や恥ずかしくて言えなかったことを、リスクを冒して彼女にさらすことも強いメッセージになるそうです。
『私のことをそんなふうに思ってたんだ!』という発見があると、女性は感動してしまうんですよね」(大崎先生)
自分の感情を素直に表現するコツ
- ●目の前に彼女がいると想像してみる
- その彼女はどんな姿か、どんな感情や言葉が浮かんでくるか、書き留めてみます。楽しい感情だけではなく、寂しさ、怒り、嫉妬なども抑えずに見詰めましょう。
- ●自分の心が揺さぶられたシーンを思い出す
- 心に浮かんだ感情を具体的なシーンと結び付けます。「怒り」が浮かんだとしたら、何に怒ったのか。「1年前、結婚の話をはぐらかした自分が情けなくて怒りすら感じた…」など、過去のエピソードを振り返ってみましょう。
- ●彼女の好みも考慮に入れる
- 具体的な過去のエピソードから、彼女が読んで喜びそうなものを選びます。「情熱的なアプローチに弱い」というタイプだったら自分の恋する感情が高まった瞬間について語ってみるなど、相手の心に届きやすいものは何か、考えてみましょう。
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