当サイトが実施したアンケート調査によると、「プロポーズと同時に彼にもらいたい/彼女に渡したい理想のプレゼントは?」という設問に対する答えの1位は「婚約指輪」。また「あなたがプロポーズされた/した際、プレゼントをもらいましたか/あげましたか?」でも同様の結果が出ています。
このように、プロポーズと指輪をセットで考えている人は少なくありません。しかし、せっかくの見せ場も姿勢が悪かったら台無し。そこで、ウォーキング・骨格姿勢インストラクターの谷英子先生に、カッコよくプロポーズをするコツを教えてもらいました。まず、最近の男性にありがちな悪い例は?
「今の若い人は、股関節=足の付け根にもたれかかるように立つ人が非常に多いです。お腹に力が入っておらず、横から見ると体が弓なりに反っていて、おまけに猫背。ただでさえ背中が丸まっているのに、一般的に女性のほうが身長が低いため、指輪を渡そうとすると余計に縮こまってしまうんです」(谷先生)
自分では映画やドラマのワンシーンのようにスマートにキメたつもりでも、端から見れば「ノートルダムのせむし男」。では、どうすればだらしない姿勢を矯正できるのか。
「簡単なのは、立った状態で真下を向いて、パンツのスソを見ること。体が反っている人は、お腹が邪魔でスソが見えません。であれば、スソが見える位置まで腰を引く。その状態から、パンツのファスナーをみぞおちまでぐぐ?っと引っぱり上げるイメージで上体を起こします。すると踵に体重が乗って、まっすぐ立てます」(同)
これなら、たとえば駅のホームで電車を待つときなどにもできますね。普段から正しい姿勢を体に馴染ませるにはよいでしょう。
ほかにも、直前対策として、「小さく前にならえ」をして、脇を締めたまま両手を真横に開くというエクササイズも効果的。これを数回繰り返すだけで、肩がほぐれて胸板も開いてくるそうです。
「この小さく前にならえの姿勢から、前腕を腰骨に引っかけるようにしてリングケースを構えれば、両手も安定しますし、“男の領域”である肩幅も広く見せられて余裕が感じられます」(同)
プロポーズ本番前に「ちょっとトイレ」と彼女に言い置き、鏡の前で最終チェック、なんていうのもアリでしょう。また、アンケートによれば「本番で緊張しすぎて思ったとおりのことを言えなかった」といった失敗談も多いですが、姿勢を整えることは精神統一にも有効なのだとか。
「“心構え”という言葉があるように、メンタル(心)と姿勢(構え)は、実は密接に関わっているんです。本番直前に一拍置いて、正しい構えを意識することで、心を落ち着かせる。そうすれば、プロポーズの言葉もスムーズに出てくるのではないでしょうか」(同)
あらためて余裕を持って本番を迎えることの重要性を理解したところで、みなさん鏡に向かって“パカ”ってみましょう!
谷英子
ウォーキングインストラクター、骨格姿勢インストラクター、健康運動指導士/体のゆがみの改善からおこなう独自のウォーキングメソッド「骨盤ウォーキング」を考案。骨盤を意識した正しい姿勢で歩くウォーキング指導、骨の並びを正し理想のプロポーションを創りだす骨格エクササイズ、生活習慣病予防の指導を得意とする。