花嫁の衣裳といって真っ先に思い浮かぶのが白のウエディングドレス。でも、白といってもいくつかの色みがあり、素材によって雰囲気も異なってきます。この記事では、ウエディングドレスの“白”に注目してみました。
ウエディングドレス=白というのは誰もが知っていることですが、実はこの歴史はそれほど古いものではありません。ローマ時代には黄色が花嫁にふさわしい色とされ、花嫁は黄色のドレスとベール、靴を身に着けて結婚式に臨んだといわれています。
花嫁が白いドレスを身に着けるようになったのは18世紀のこと。アッパークラスの花嫁たちは白に銀糸で刺しゅうを施したドレスを着用しました。白のウエディングドレスがミドルクラスにも広まったのは19世紀中〜後期のこと。1840年、イギリスのヴィクトリア女王が自身の結婚式で白サテンのウエディングドレスと白のホニトンレースのベールを身に着けました。それが新聞や雑誌などで大々的に報道されたことで、ミドルクラスの女性たちの憧れを誘い、人気を集めたのです。そして、19世紀末までには白のウエディングドレスは花嫁の象徴と認識されるまでになりました。
ウエディングドレスは白色といってもその色みは微妙に異なり、大きく分けて以下の3パターンがあります。
やや青みを帯びた色。肌の色が白い人に似合う
純白よりも少し柔らかいイメージ。日本人に多い黄みがかった肌の人に似合う
いわゆる生成り色。肌になじむ色で、小麦色の肌の人に似合う
色みは素材によっても異なることがあり、シルクは基本的には本来の色みであるオフホワイトが多く、透け感のあるシフォンやオーガンジーなどの生地はアイボリー感が強くなることも。真っ白なホワイトの生地はポリエステル素材などで作ることが多いようです。
どの色みを選ぶかは花嫁自身の肌の色やドレスのデザイン、素材との組み合わせ、結婚式の会場の雰囲気などにもより、一概にどれがお勧めということは言えません。さまざまな白のドレスを試着して、どの色みが一番自分の肌に合うのかを確かめた上で、会場の雰囲気などにも合わせて選ぶといいでしょう。
では、会場別にお勧めのウエディングドレスの色みをご紹介しましょう。海外挙式など海が見える会場なら、チュールの純白のドレスがお勧め。青と白のコントラストが美しく、顔周りがより明るくなります。また、チュール素材など透け感のあるオフホワイトは奥行き感と透明感を感じさせるため、自然光の入る会場で映えるでしょう。
天井が高い格式あるチャペルやホテルの宴会場などでは純白のサテンのドレスが似合います。ハリ感のあるサテンなら光沢があり、明るい印象があるので、オフホワイトでも問題ないでしょう。
温かみのあるアイボリーは木のぬくもりが感じられるチャペルや宴会場、レストランや邸宅などアットホーム感のある会場などにも似合います。
会場により映えるウエディングドレスの色やデザインは異なってきます。もしこんなウエディングドレスを着て、こんな花嫁になりたい!という希望が明確にあるのなら、それに合わせて会場選びをするという方法も。ゼクシィ相談カウンターなら、そんな難易度の高い会場選びにも応えてくれます。純白のドレスが着たいから海が見えるチャペルで、アイボリーのドレスが着たいから木のぬくもりが感じられる会場で……。そんな希望もぜひプロのアドバイザーに伝えてください。ゼクシィ相談カウンターならきっと希望が叶う会場が見つかりますよ。
取材協力
ザ・トリート・ドレッシング TEL:03-5778-3117(アディション店)
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参考資料
『ウエディングドレスはなぜ白いのか』坂井妙子(勁草書房)
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