Wedding Manual
「結納」と「顔合わせ食事会」違いやそれぞれの特徴を解説!超基本ガイド
親への結婚あいさつを済ませたら、次は両家の親同士が顔を合わせる番。これをもってふたりの婚約が正式に調うことになります。代表的なものは「結納」と「顔合わせ食事会(婚約食事会)」。それぞれの内容を把握した上で、どちらのスタイルで行うのかを決めましょう。
ココをおさえて!
- 結納とは、形式にのっとって両家が共同で行う婚約の儀式のこと
- 顔合わせ食事会とは、儀式を行わずに両家の親睦を深めるためのもの
- 結納と顔合わせ食事会のどちらを行うかは両家の意向も確認して決める
#01|結納と顔合わせ食事会の違いは?
「結納」は婚約の儀式のこと
「顔合わせ食事会」は食事だけ
両家の意向も確認してどちらを行うかを決めよう
結納
結納とは、##s##金品の受け渡しを行う伝統的な婚約の儀式##e##です。以前は仲人が仕切ることが多かったのですが、最近は仲人がいないため、両家の親とふたりが出席して行うのが一般的です。男性側の親が結納品を持参し、口上を述べて進行します。
結納を行う場所の設定や予約は、かつては女性側の親が行っていましたが、最近ではふたりが主体的に準備することも多くなっています。結納を済ませた後には、両家で会食をすることが一般的です。
顔合わせ食事会
##s##会食の前に結納をせず、食事会だけをするのが「顔合わせ食事会」##e##です。「顔合わせ食事会」の主催者には決まりはありませんが、ふたりが双方の親を招くことが多いです。参加者にも決まりはなく、ふたりの兄弟姉妹やその子どもなども参加することがあります。
しきたりにのっとった「結納」に比べると、決まり事がない「顔合わせ食事会」の方がカジュアルな印象になります。
#02|結納とは?
両家が共同で行う婚約の儀式のこと
形式にのっとって結納金や結納品を贈る
結納とは、##s##結婚をすることになった両家が共同で行う婚約の儀式##e##のことです。結納金や結納品を形式にのっとって受け渡すことで、婚約が調います。女性が名字を変える場合は男性側が結納金や結納品を贈り、男性が名字を変える(婿入りする)場合は女性側が贈ります。
結納式では、贈る側が口上(こうじょう)という決まり文句を述べて贈り物の中身が書かれた目録を渡します。それを贈られた側が確認して、受書(うけしょ)を相手に返します。「無事に結納を納めることができました」という結びの言葉で、結納式は終了。時間にすると約20分程度の短い式です。
「正式結納」と「略式結納」の違いとは?
結納には「正式結納」と「略式結納」があります。
##s##「正式結納」では仲人が両家を行き来して結納品、受書のやりとりをし、両家は直接会わずに結納が執り行われます##e##。
一方、##s##「略式結納」は新婦の家や料亭、ホテルなどに両家が集まり、結納品や受書を取り交わす形式##e##です。正式結納同様に仲人を立てて行う場合と仲人を立てずに親もしくは本人同士で進行する場合があります。
最近では、仲人を立てずに料亭やホテルなどを会場にして行う略式結納が主流になっています。
#03|結納の由来は?
結婚を申し込む贈り物という意味の
「ゆいのもの」が「結納」の語源
平安時代の日本では「通い婚」で、男性が結婚を申し込む際に、女性の家に酒と肴を持参し飲食を共にすることで結婚が認められました。その持参品のことを「ゆいのもの」と呼び、それが結納の語源と言われています。
鎌倉時代になると、結婚は女性が男性の家に入る「嫁入り婚」なります。「立派に育ててくださったお嬢さまを嫁としてもらう」ということで、その育成のお礼として男性が女性の親に酒や反物など高価な物を贈るようになりました。
現代では育成のお礼という意味は薄まり、結婚式の準備金や結納品を渡したり結婚の約束をする儀式として、結納が行われています。
#04|顔合わせ食事会とは?
儀式は行わず親睦を深めるために
両家の親が揃って食事をする会
「顔合わせ食事会」は、##s##両家が一堂に会して食事をしながら和やかに親睦を深める会##e##です。
特に決まりやしきたりがあるわけではありませんが、節目と言うことで男性はスーツ、女性はワンピースなどセミフォーマルな服装で集まります。懐石料理やフランス料理のフルコースなど、時間をかけて食事をすることで、お互いに打ち解けることが目的です。食事会の間に、婚約記念品(婚約指輪など)の交換やお披露目を行う人もいます。
食事をする場所は、主催者があらかじめ予約しておきます。主な場所は以下の通りです。
顔合わせ食事会を行った会場
料亭 46.7%
レストラン 23.3%
ホテル 15%
彼女の家 4.5%
彼の家 1.9%
結婚式場 1.6%
(※ゼクシィ結婚トレンド調査2023 全国推計値より)
#05|結納or顔合わせ食事会
みんなはどちらを選んでいる?
多いのは顔合わせ食事会
親の意向も聞きながら決めよう
■結納と顔合わせ食事会どっちを行った?
結納のみを行った 1.6%
顔合わせ食事会のみを行った 83.5%
どちらも両方行った 6.2%
どちらも行わなかった 8.6%
無回答 0.2%
##s##多くのカップルが選んでいるのは「顔合わせ食事会」##e##。地域によって多少差はあるものの、ふたりも親たちも「気楽な雰囲気の中で両家の顔合わせをしたい」と望む傾向にあるようです。
ただし「伝統的な儀式できちんとけじめをつけたい」という考え方もあるので、ふたりと両家の意向をしっかりと確かめることが大切です。
■結納金・結納品を用意した?
結納品・結納金ともあった……42%
結納金のみあった……44%
結納品のみあった……4.5%
どちらもなかった……3.2%
無回答……6.3%
(結納実施者が回答)
最近では、結納金や結納品、婚約記念品など全てを用意するのではなく、##s##結納金のみや婚約記念品のみを贈るパターンなど、バリエーションも増えています##e##。どのようなスタイルが望ましいかを、ふたりと親とで話し合って検討するとよいでしょう。
こちらも
#06|結納の準備・当日の進め方
▼結納の基本と準備
結納をすることになったら、##s##まず決めるのは次の4つ##e##です。
1日取り
2 場所
3 結納の形式
4 服装
このほかにも結納品や婚約記念品の用意など、結納当日に向けて漏れなく準備を進めましょう。
結納を行うことで、結婚する実感が湧いたり両家が団結したり。みんなが「やってよかった!」と思えるよう、今のうちにしっかり結納のことを学んでおきましょう。まずは結納当日に向けて、何から取り掛かり、どんな準備をすればいいのかをご紹介します。
▼結納の当日の流れ
結納品の飾り方や結納式の進め方・口上など、古くからの儀式である結納には##s##決まった流れ##e##があります。結納当日になって慌てないよう、事前にしっかり確認をしておきましょう。
結納の所要時間は20分程度。儀式の流れや口上(せりふ)には決まった手順があるので、ひと通りきちんと頭に入れ当日に臨みましょう。口上は暗記する必要がありますが、決して難しいわけではないのでご安心を。ここでは関東式の略式結納の流れやマナーについて説明します
▼結納に関する記事
結婚にあたり結納を行うことになると、「結納金」についてどのようにしたいかを聞かれることがあるかもしれません。そもそも「結納金」とは何でしょうか?この記事では「結納金」とはどのようなものか、その由来や相場について、詳しくお伝えします。
結納で取り交わす結納品の品物や品数は、地域での違いのほか、豪華に行うのか、それともこぢんまりと行うのかといった考え方によっても異なってきます。 いざ結納を実施するとなると、どんな品物を揃えたらいいのか悩むことも多いはず。 この記事では、結納品について何品・何を用意すればいいのかということをはじめ、地域による違いや結納品に込められた意味などを詳しく解説します。
一般的に、結納の席で交わされることが多いのが「家族書」や「親族書」です。 初めて耳にする人がほとんどかもしれませんが、皆さん「どんなもの?」「どうやって用意するの?」と思うはず。 そんな疑問に答えて、「家族書」「親族書」について分かりやすくまとめてみました。
婚約の儀式である結納には、独特の言い回しや口上(こうじょう)、つまり決まり言葉があります。この記事では、結納を行う際にそのまま使える例文をご紹介します。 ただし、セリフを丸暗記する必要はなく、丁寧な言葉遣いを心掛け、気持ちを込めて言うことの方が大切です。例文を参考に、安心して当日を迎えてください。
「仲人(なこうど)」という言葉知っていますか?結納では「仲人」を立てることがありますが、そこにはどんな意味があるのでしょうか?結納と「仲人」の関係について分かりやすく解説します。
#07|顔合わせ食事会の
準備・当日の進め方
▼顔合わせの基本と準備
顔合わせ食事会をすることになったらまず決めることは##s##以下の5つ##e##です。
1 日取り
2 場所
3 服装
4 進行内容
5 費用の分担方法
結納とは違い、場所も、内容も自由に決めることができるので、両家の意見を確認しながらふたりが主導で準備を進めます。
普通の会食とは異なり、顔合わせ食事会(婚約食事会)は「両家の顔合わせ」が大きなテーマなので、きちんと準備して臨みたいもの。そのためにふたりが決めておくべきこととは? 今回は顔合わせ食事会(婚約食事会)を盛り上げ、思い出に残る一日にするための「5つのポイント」をじっくり説明します。
▼顔合わせの当日の流れ
顔合わせ食事会には、##s##結納と違って決まった流れがなありません##e##。ただし、両家が結婚に向けて一堂に会する機会ですので、歓談を中心としつつも婚約記念品のお披露目など思い出に残る進行を取り入れると◎
顔合わせ食事会(婚約食事会)の所要時間は2時間半~3時間が目安。歓談を楽しみながら料理をじっくり味わい、婚約記念品交換などのイベントも取り入れるとこのくらいの時間は必要になってきます。まずはベーシックな進行例を見ながらイメージをつかんでください。
▼顔合わせ食事会に関する記事
両家の親同士が会う顔合わせ食事会(婚約食事会)。結納とは違い決まり事がない分、何をしたらいいか迷うことも。その中でも、手土産をどうするかは相手との兼ね合いもあって難しいところ。事前に要点をチェックしておこう。
両家の親睦を深める顔合わせの顔合わせ食事会。結納に比べて改まった場ではないけれど、挨拶の準備は大丈夫?スマートに挨拶ができれば、親からの好感度もアップ!どのタイミングで誰がどんな挨拶をすればいいのか、気になる流れと、そのまま使える一般的な例文をご紹介します。
お互いの家に結婚のあいさつを済ませたら、次のステップは、両家が一堂に会する「結納」や「顔合わせ」。当日のスムーズな進行のために、基本的なしきたりやマナーは事前に押さえておきたいところです。その一つが両家の席順。誰がどの位置に座るか、考え方や決まり事を知って、安心して当日を迎えましょう。
ふたりにぴったりの結婚式場をみつけよう♪
構成・文/稲垣幸子、南慈子 イラスト/てぶくろ星人 監修/岩下宣子(現代礼法研究所主宰、NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役)
※データ出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」
結納・顔合わせ食事会以外にもふたりで↓チェックして