結納に【仲人】は立てたほうがいい?ご依頼マナーからお礼まで詳しく解説
「仲人(なこうど)」という言葉知っていますか?結納では「仲人」を立てることがありますが、そこにはどんな意味があるのでしょうか?結納と「仲人」の関係について分かりやすく解説します。
- 仲人とは結婚の仲立ちをし両家の縁を取り持つふたりの見守り役
- 現代では仲人を立てるのは全体の1.9%
- 仲人は基本的に職場の上司や恩師、地元の名士などに依頼する
- 仲人の依頼の際はいつ、何をお願いしたいかを明確に伝える
- 仲人へのお礼は地域や家の考え方にのっとってきちんと行う
Index
#01|仲人とは?役割は?
両家のご縁を取り持つ
ふたりの見守り役
仲人とは、##s##「結婚の仲立ち役をする人」##e##のことです。また、ふたりだけでなく##s##「二つの家の結び付きを取り持つ人」##e##という役割もあるようです。仲人とは、古くから日本に伝わる風習の一つですが、地方によっては「月下氷人」「御指南様」などとも呼ばれて、##s##結納や結婚式だけでなく式後もずっとふたりと両家を見守る後見人的な存在##e##と考えられてきました。
#02|仲人は必ず立てないといけないの?
ふたりの希望だけでなく
両家の親の意見も尊重するのが一番
昭和の中頃までは仲人は結婚になくてはならない存在でしたが、ゼクシィ結婚トレンド調査2022(全国推計値)によると、##s##現代では結納で仲人を立てる人の割合は、1.9%##e##とほとんどの人は立てていません。とはいえ両家それぞれに風習やしきたりが違うので、結納を行うときには親に仲人を立てるかどうか相談してみるといいですね。
#03|仲人の依頼の仕方
仲人をご依頼する場合には
「誰に」「いつ」「どのように」を明確に
仲人を立てる場合、##s##どんな人に、どのタイミングで、どんな方法で依頼するか、また具体的な依頼内容なども事前にスケジュールと照らし合わせながら確認しておく##e##ことが大切です。両家の親の意見を尊重しつつ、地方ごとの風習の違いもあるので、そのへんの擦り合わせもしながら、どちらの親も満足する形で仲人を立てるのがいいと思います。
どんな人にお願いしたらいい?
仲人にふさわしいのは、目上の人とされています。つまり##s##職場の上司や恩師、地元の名士など社会的に信頼のある人##e##や人望のある人。また##s##親族の場合なら、ふたりをよく知るおじ夫婦など##e##にお願いすることもあります。仲人は基本的には独身でも夫婦でもOKですが、ふたりの手本となるような円満夫婦に依頼することが多いようです。
どのように依頼したらいい?
##s##仲人が親の関係者ならば親を通して仲人を依頼##e##し、その後でふたりが正式にご挨拶に行くという流れがほとんどです。また仲人が職場の上司や恩師など##s##ふたりの関係者の場合には、直接ふたりが連絡を取ってお願い##e##することが多いようです。
依頼の時期
##s##一般的な仲人の依頼の時期は、結納の日取りの3カ月前くらいが目安##e##とされています。急な依頼だと「残念ながら、その日は予定が埋まっていて……」などという場合もあります。せっかくのおめでたい日の準備なので、なるべく早めにお願いするのが望ましいですね。
依頼の方法
依頼の仕方ですが、##s##最初に電話や手紙などで打診し、その上で、手土産を持参して会いに行くのが理想的##e##です。結納の日取りが急に決まり時間に余裕がないときや、ふたりと親しい間柄の人に仲人をお願いする場合などは、電話や手紙での打診を省略し、直接会いに行ったりするケースもあるようです。
依頼の際の注意点
単に「結納の仲人をお願いします」と依頼するだけでなく、どんなことをお願いしたいかをきちんと伝えることが大切です。##s##結納だけでいいのか、結婚式でもお願いしたいのかどうか、結納では具体的にどこで、どんなことをしてほしいのか、また時間やスケジュールの確認##e##なども忘れずにしておきましょう。
#04|結納時の仲人へのお礼
考え方は地域や家によってまちまち
両家で話し合うことが大切
仲人へのお礼は、それぞれの地域や家の風習やしきたりによって差があります。ですから両家の親も交えて相談するのが一番です。どんなお礼の仕方があるのか、それぞれの金額や渡すタイミング、誰が用意するかなども事前に話し合っておきましょう。
お礼
通常は##s##「御礼」としてお金を包んで渡します##e##。仲人はふたりと両家の仲介人としての大切な役割ですので、きちんとした形でマナーに沿ってお礼をしてください。結納だけお願いするか、結婚式もお願いするかで金額や渡すタイミングなど変わりますので、両家で話し合っておきましょう。
・金額の目安
##s##お礼の金額は、結納金の1~2割程度##e##とされています。たとえば1割とすると、結納金が200万円なら20万円、100万円なら10万円が目安です。正式な結納を行い仲人に両家へ足を運んでもらうなど、より負担をかけることになる場合は、お礼を2割かそれ以上にすることもあるようです。
・どちらが用意する?
結納での仲人へのお礼は、男性側が負担することもあれば、結納金をいただく女性側が負担するケースや、両家でそれぞれ負担する場合もあります。地域ごとにしきたりの違いもありますので、##s##事前に両家で話し合って決めておきましょう##e##。
・包み方
お礼は結納金の1~2割程度と金額が大きいので、##s##入れる金額にふさわしい豪華なご祝儀袋を用意する##e##ようおすすめします。水引は「結び切り」や「あわじ結び」など、見た目も華やかで縁起の良いものを選びましょう。表書きは「御礼」や「寿」「壽」、名前は両家かふたりの連名にするのが一般的です。
・渡すタイミング
結納式が済んでから、##s##後日改めて両家の親とふたりの6人で仲人宅を訪問し、お礼をするのが正式##e##です。仲人宅が距離的に離れている場合や、両家6人が後日、時間を合わせにくい場合などは、##s##結納式の直後にお礼を渡すこともある##e##ようです。
お車代
お車代とは、##s##仲人が結納の場所まで来るのにかかる交通費の代わりとして包むもの##e##です。電車、バスなど交通手段が選べる場合でも、会場までのタクシー代金を試算し、それに少しプラスする形で用意するのが基本です。
・金額の目安
仲人のお宅から結納会場までの距離によって金額はまちまちですが、小銭分は切り上げて紙幣を包むのがマナーです。仲人がマイカーで移動した場合でも、ガソリン代を計算するのではなく、##s##タクシーを使用したとして用意するのが基本##e##です。##s##遠距離で新幹線を利用する場合などは、新幹線代金+最寄り駅からのタクシー代を目安##e##とすることが多いようです。また近距離の場合でも、最低でも3000円~5000円は包むのが一般的です。
・どちらが用意する?
##s##御車代として男性側と女性側とで片道ずつ負担するケースもありますし、どちらか片方が負担する場合もあります##e##。どのようにお車代を負担するかは、両家それぞれしきたりや考え方が違うので、事前に話し合っておきましょう。
・包み方
お車代もご祝儀袋に入れますが、##s##金額に応じたものを選ぶよう気配りが大切##e##です。例えば、お車代が1万円以下の場合は、水引きやのしが印刷されたシンプルな袋に入れるといいでしょう。
・渡すタイミング
お車代を渡すタイミングは、地域によってさまざまです。##s##結納式以前に渡しておく場合もあれば、結納式の直後に渡す場合もあります##e##ので、両家と仲人とで事前に相談しておくようおすすめします。
酒肴(しゅこう)料
「酒肴料」とは文字通り酒や肴(さかな)など、つまり飲食代のことです。結納式の後、通常は仲人の労をねぎらい、両家の親睦を図るために祝いの膳が用意されます。しかし、##s##仲人が食事をする時間が取れない場合は、代わりに折り詰めやお酒を用意したり、「酒肴料」としてお金を包んで渡す##e##場合もあります。
・金額の目安
「酒肴料」の金額は、##s##単身者なら1万~2万円、夫婦なら2万~3万円が相場##e##とされています。結納会場をどこにするかによって、実際に飲食にかかる費用は異なりますので、その金額を参考にして酒肴料を設定することもできます。
・どちらが用意する?
結納式での仲人への酒肴料は、##s##おもてなしをする新婦側が負担するのが一般的##e##とされますが、新郎の方で折半負担するケースも多いようです。両家の親の意向を確認して、どちらも納得できる形で用意するのが理想的ですね。
・包み方
酒肴料お礼とも同じく##s##「結び切り」か「あわじ結び」の水引が付いたご祝儀袋に入れて手渡します##e##。表書きは「御酒肴料」と記し、名前は両家連名にするのが一般的です。
・渡すタイミング
##s##仲人が帰る際に、手土産と一緒に渡すのが基本##e##とされています。お昼が近い場合など、折り詰めを用意することもあります。
手土産
##s##手土産とは、結納式の後で来ていただいたお礼として渡す引出物のことですが、仲人にも同じように手土産を用意します##e##。縁起のよい奇数として3品目または5品目として、赤飯やかつお節などの縁起物に加えて地元の特産品のお菓子やフルーツなどを贈るのが一般的です。
・金額の目安
手土産の金額はまちまちですが、##s##一般的には5000円~1万円くらいが相場##e##と考えられていますが、地方によっては3000円~5000円というところも。両家で相談して金額を決めるようおすすめします。
・どちらが用意する?
手土産は結納金や結納品を納めていただいたお礼として女性側から男性側に贈る品なので、仲人にも女性側が用意するのが一般的です。男性が婿養子に入る場合など、変わることもありますので、両家で確認するようおすすめします。
・包み方
手土産は##s##「両家が一つに」という意味合いを込めて風呂敷に包んで手渡すのが一般的##e##です。
のしは掛ける場合と掛けない場合がありますが、より正式を目指すならば、掛けた方がよいでしょう。風呂敷はえんじ色や紫色の無地がお祝いの席にふさわしいとされます。帰りが新幹線などの場合は、持ち運びやすいように袋に入れて手渡すようおすすめします。
・渡すタイミング
手土産は来ていただいたお礼を示す品なので、##s##帰る直前に手渡すのがマナー##e##です。手土産を手渡す際には、来ていただいたお礼をきちんと述べて、「地元の〇〇〇です。どうぞお召し上がりください」などとひと言添えて手渡すのがいいでしょう。
仲人に何をお願いする?その内容によって 渡すお礼も渡すタイミングも変わります!
仲人へのお礼は何をお願いするかで変わってきます。正式な結納をするのか、略式でいくのか、結婚式まで頼むのかなど、依頼内容によってもいろいろ異なりますので、ふたりだけではなく、両家の親ときちんと話し合って決めることが成功の秘訣(ひけつ)です。
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結納の基礎知識
・結納の基礎知識・準備
結納を行うことで、結婚する実感が湧いたり両家が団結したり。みんなが「やってよかった!」と思えるよう、今のうちにしっかり結納のことを学んでおきましょう。まずは結納当日に向けて、何から取り掛かり、どんな準備をすればいいのかをご紹介します。
・当日の結納の流れ
結納の所要時間は20分程度。儀式の流れや口上(せりふ)には決まった手順があるので、ひと通りきちんと頭に入れ当日に臨みましょう。口上は暗記する必要がありますが、決して難しいわけではないのでご安心を。ここでは関東式の略式結納の流れやマナーについて説明します。