婚約指輪(エンゲージリング)と結婚指輪(マリッジリング)は、ふたりにとって大切な愛の証し。どちらも結婚のときに用意するものだけど、具体的な違いを知らない人も多いのでは。そこで今回は、2つを比較しながらそれぞれの意味や金額相場などをご紹介。指輪に込められた思いを知って購入の参考にして。
#02 婚約指輪・結婚指輪の価格相場は?
#03 婚約指輪・結婚指輪のデザインは?
#04 婚約指輪・結婚指輪の宝石は?
#05 婚約指輪・結婚指輪の購入方法は?
#06 婚約指輪・結婚指輪をはめる指は?
#07 婚約指輪・結婚指輪の人気傾向は?
婚約指輪は男性から女性に贈る婚約の証し
結婚指輪はお互いへ贈る結婚の印
プロポーズの際にサプライズで用意することも多い婚約指輪(エンゲージリング)は、結婚の約束を交わした証しとして、男性から女性に贈るもの。
一方の結婚指輪(マリッジリング)は、結婚の印にふたりで用意するもの。女性だけが着ける婚約指輪に対して、男性も女性も身に着ける結婚指輪は、購入時の支払いもふたりで行うのが一般的です。
婚約したことを表すものとして、古代ローマ時代から用いられていた婚約指輪。中世になると裕福な人たちが宝石を飾り始め、15世紀にはダイヤモンドをあしらうように。ダイヤモンドの婚約指輪が一般に浸透したのは19世紀末。日本には戦後の高度成長期に広まり、習慣として定着したといわれています。
また、「婚約」指輪だからといって、婚約期間だけのものというわけではなく、結婚後の着用ももちろんOK。最近では、結婚指輪とセットにして日常的に身に着けている人も多いようです。
結婚指輪は結婚の印であると同時に、常にお互いの存在を感じられるふたりの絆の象徴。言葉にしなくても結婚していることを周囲に伝えられるので、異性が近寄ってくるリスクを減らすこともできます。
結婚指輪は13世紀ごろのヨーロッパで一般化し、日本に伝わったのは明治時代後半。キリスト教式の結婚式が行われるようになって一気に広まり、大正時代に定着しました。
結婚当時の幸せな気持ちを思い出させてくれる結婚指輪は、将来、結婚生活で困難が訪れた際の助けになってくれるかもしれません。
「お金を節約したい」「着ける機会が少なくてもったいない」との考えから、婚約指輪の購入をためらっている人もいるのでは。婚約指輪は必ず用意すべきものではないけれど、お互いに婚約を実感できる特別な指輪。結婚指輪との重ね着けも人気なので、一生の宝物として購入を検討して。ちなみに、ゼクシィの調査によると、結婚したカップルの72.5%が婚約記念品を用意し、そのうち86.6%が指輪を贈っています。
※データは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023/全国推計値」より
婚約指輪は38万2000円、
結婚指輪は2つで28万1000円
婚約指輪の場合はダイヤモンドを飾ったものが一般的なため、##s##平均価格は38万2000円##e##。
結婚指輪は、日常的に着けることを考えてシンプルなデザインを選ぶ人が多く、その##s##平均は2つで28万1000円##e##。
※データは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023/全国推計値」より
少し前までは「給料の3カ月分」というイメージが強かった婚約指輪ですが、ゼクシィの調査によると##s##価格のボリュームゾーンは20万~40万円##e##と、現代の相場は「給料の1カ月分」ほど。
ダイヤモンドの質や大きさによっても価格が変わり、ジュエリーショップでは10万円台から幅広くそろえているので、予算に合わせたセレクトが可能です。
結婚指輪はシンプルなデザインが好まれていることから、##s##購入価格(2人分)のボリュームゾーンは20万~25万円未満##e##。夫婦別の平均価格を見ると、夫側は12万9000円、妻側は15万1000円。妻の指輪にはダイヤモンドなどの宝石を飾る場合が多く、その分夫と比べて高い傾向に。
婚約指輪はソリティア、
結婚指輪はウェーブやV字が人気
婚約指輪で多いのはダイヤモンドをあしらったタイプ。一粒ダイヤを爪で留めるソリティアリングが定番で、ダイヤの輝きが引き立つデザインといわれています。
結婚指輪はシンプルで着け心地のいいもの、肌なじみのいいものを選ぶ傾向があり、男性でも抵抗なく着けられるストレートラインが人気。
どちらの指輪も裏側に刻印を入れるのが一般的で、指輪のデザインやショップによっても異なりますが、イニシャルや日付、好きな言葉を入れることが可能です。
一粒ダイヤを使った定番のソリティアリングは、爪が衣類などに引っ掛かってしまうことがあるため、最近では爪なしタイプも人気。小さなダイヤをあしらったメレ付きや、センターダイヤやアームに小さなダイヤモンドを飾ったパヴェなども好まれています。
また、アームにダイヤモンドを規則的にぐるりと配置した指輪はエタニティ、半周分にのみダイヤを飾ったハーフエタニティと言い、こちらも定番デザインの一つです。
シンプルなストレートラインのほかにも、指が細く見えるV字ライン、ゆるやかなカーブを描くS字ライン、アームに小さな玉を打刻したミル打ち、メレダイヤモンドを1粒~数粒飾ったメレ付き、などが代表的なデザイン。結婚指輪の場合、ペアリングが一般的ですが、夫婦でまったく異なるリングを着けても問題ありません。
婚約指輪も結婚指輪も、
ダイヤモンドが主流
飾る宝石に決まりはないけれど、婚約指輪といえばダイヤモンド。0.3カラット前後のダイヤが人気です。結婚指輪は小粒の宝石を飾ることが多く、ダイヤモンド以外にお互いの誕生石を入れる場合も。
婚約指輪の宝石といえばダイヤモンドが定番ですが、それはダイヤモンドが地球上で最も堅い鉱物であり希少性が高いから。傷が付かず永遠に輝き続けるため、「永遠の絆」「純潔」といったロマンチックな石言葉を持ち、愛の誓いを表す指輪にぴったり。ダイヤモンドには無色透明以外にもさまざまな色があり、ピンクダイヤモンドも人気です。
結婚指輪の場合、日常的に身に着けることが多いので宝石は控えめにする人が多いよう。シンプルさを重視して宝石を飾らない人や、あえてリングの裏側にセッティングする人も。定番のダイヤモンドだけでなく、好きな宝石やお互いの誕生石など、宝石の選択でも個性を出すことができます。
試着をしてから購入がおすすめ
婚約指輪も結婚指輪も、ブライダルジュエリーの専門店やジュエリーブランドの直営ショップ、セレクトショップなどで購入できます。
既製品(レディーメイド)以外にも、ベースのデザインにアレンジを加えるセミオーダーや完全オリジナルのフルオーダーがあるので、好きなデザインや予算に合わせてチョイスを。
##s##購入する際に欠かせないのが試着です##e##。見た感じと実際に着けた印象は異なるもの。特に毎日着ける結婚指輪の場合は、見た目だけでなく着け心地も大切なポイント。指の太さは一日の間でも変わるので、スタッフのアドバイスを聞きながらの購入がおすすめですよ。
どちらも左手薬指が一般的
婚約指輪も結婚指輪も左手の薬指に着けるのが一般的ですが、正式な決まりはありません。右手にも左手にも指ごとに意味があるので、自由に位置を変えても大丈夫。どの指にはめてもふたりの愛は変わりません。
左手の薬指が定番ですが、中には、結婚指輪のために左手薬指は空けておき、右手の薬指に婚約指輪を着ける人もいます。また、結婚式当日だけ右手の薬指に着け替える花嫁も。1カ所にこだわらず、気分やファッションによって変えても問題ありません。
結婚指輪をはめる場所は基本的に左手薬指。これは、「左手の薬指には心臓につながる太い血管がある」という古代ギリシャ時代の伝説に由来するもの。「心臓」イコール「ハート」という考えも浸透しており、その血管は「愛情の静脈」と呼ばれていたそう。
また、指にはそれぞれに精神的な意味があり、左手薬指は「ふたりの愛を深める」といわれています。ただ、左手薬指という決まりはないので、ほかの指に着けてもOKです。
みんなどんな指輪を選んでる?今人気の指輪が気になる人は以下の記事をチェックして。素材やデザイン、購入金額など婚約指輪・結婚指輪に関するさまざまなことをランキング形式でご紹介します。
婚約指輪、欲しい気持ちもあるけど「もったいないかも」「身に着ける機会、あるかな?」などと悩んでいる花嫁さんも実はたくさん。以下の記事では、“婚約指輪はいらない派”だった花嫁たちが、婚約指輪を購入するに至ったリアルな背景や、「婚約指輪があってよかった!」と実感している先輩花嫁のエピソードをご紹介します。
【Q1】結婚指輪のデザインの種類は?
【Q2】指輪の太さによって何が変わる?
【Q3】指輪の種類は何がある?
【Q4】結婚指輪はペアで買う方がよい?
【Q5】婚約指輪と重ね付けする指輪はどう選ぶ?
【Q6】着け心地のいい指輪の選び方は?
【Q7】使い続けるとどれくらい劣化する?
【Q8】家事をするときも着けていて大丈夫?
【Q9】似合う指輪の選び方を教えて!