Wedding Manual
「カラット」って何?人気は?大きさは?婚約指輪のダイヤモンドの選び方
結婚の約束を交わした証しとして、男性から女性に贈る婚約指輪。一般的な婚約指輪にはダイヤモンドが付き物ですが、初めてのダイヤモンド選びは疑問がいっぱい。何を基準に選べばいいのか悩みますよね。そこで今回は、知っているようで知らない「カラット」のことや、お店に行く前に知っておきたいダイヤモンドの選び方をご紹介します。
ココをおさえて!
- 「カラット(ct)」は宝石の重さを表す単位で、1ct=0.2g
- 婚約指輪では日常使いもできる0.2~0.4ctが人気
- ダイヤモンドの価値はカラットだけではなく4Cと呼ばれる指標で決まる
- 婚約指輪を選ぶときには使うシーンや指とのバランスを考えて
- 大きなダイヤモンドが欲しい場合は4Cのバランスや指輪デザインを考える
#01|なぜ婚約指輪に
ダイヤモンドを飾るの?
地球上で最も硬い鉱物である
ダイヤモンドは永遠の愛の証し
婚約指輪に飾る宝石といえばダイヤモンド。指元でキラキラと輝くダイヤモンドのリングは女性の憧れでもあります。
でも一体なぜ、数ある宝石の中からダイヤモンドが選ばれているかというと、それは地球上で最も硬い鉱物と言われているから。身に着けていても傷が付くことが少なく、永遠の愛を表すものとしてふさわしいとされています。また、希少性の高さも理由の一つです。
この習慣は中世ヨーロッパで始まり、日本に伝わったといわれています。
#02|宝石の「カラット」って
何を表しているの?
「カラット」は重さの単位。1ct=0.2g
カラットは宝石の重さの単位
宝石を選ぶときに必ず出てくるワードが「カラット(carat)」。大きさを表すものと思われがちですが、##s##正確には重さの単位で「ct」と表記します##e##。
1ctの重さは0.2g。カッティングにもよりますが、ダイヤモンドの場合は重さに比例して直径も大きくなるので、カラット数はサイズの目安としても使われています。
ラウンドブリリアントカットの場合、0.1ctのダイヤモンドは直径約3.0mm。0.2ctは直径約3.8mm、0.3ctは直径約4.3mmです。ちなみに、3ctになるとその直径は約9.3mm。1円玉の約半分の大きさがあります。
#03|婚約指輪では何カラットの
ダイヤモンドが人気?
0.2~0.4カラットが主流
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、婚約指輪のダイヤモンドで一番多く選ばれていたのが##s##0.2~0.3ct未満で33.9%##e##。それに続いて##s##0.3~0.4ct未満が24.6%##e##となっています。実に約60%ものカップルが0.2~0.4ct未満を選択したという結果に。婚約指輪の場合、0.3ct前後が人気のようです。
一方で、0.5ct以上を選んだ人も全体の16.9%おり、そのうち1ct以上を選んだ人は2.6%。控えめなサイズを選ぶ人が多い中、大きめのダイヤモンドを求める人も一定数いるのがわかります。
0.2~0.4カラットが人気の理由
せっかくもらった婚約指輪だから、婚約期間中や特別な日だけでなく、普段から身に着けたい人も多いはず。最近では結婚指輪との重ね着けを意識して購入する人も増えています。
0.2~0.4ctのダイヤモンドが人気なのは、普段の生活でさりげなく着けられる大きさだから。上質なダイヤモンドなら、カラットは控えめでも十分な輝きが楽しめます。重ね着けの場合も、シンプルな結婚指輪とのバランスを考えてこのサイズを選ぶ人が多いよう。
#04|ダイヤモンドの価値は
大きさで決まるの?4Cって?
価値を決める指標の一つが4C
ダイヤモンドの価値を決める4C
宝石は大きければ大きいほど価値が上がると考えがちですが、それだけではありません。さまざまな判断基準があり、ダイヤモンドの場合は「4C」という言葉で表されます。
これは、重さを表す「Carat(カラット)」、カットバランスを評価する「Cut(カット)」、色みを判断する「Color(カラー)」、透明度を意味する「Clarity(クラリティー)」の頭文字を取ったもの。この4つの指標が高ければ高いほど価値が上がり、価格もアップします。
#05|婚約指輪のダイヤモンド、
大きさをどう選ぶ?
使うシーンや将来も想定して
指輪やダイヤモンドの選び方で特に大事なのは、サイズ感やデザインが自分に似合っているかどうか。実際に着けてプロにアドバイスをもらうのがおすすめです。
さらに、婚約指輪をどんなシーンで使うのか、長く愛用できるダイヤモンドの大きさかも選ぶポイントに。お店に行く前に考えておくと、ダイヤモンド選びがスムーズになりますよ。
【選ぶポイント1】自分の手とのバランスで考える
ダイヤモンド単体の大きさではなく、指に着けたときのバランスを考えよう
同じ大きさのダイヤモンドでも、着ける人の手によっては見え方がまるで変わるもの。自分の手や指とのバランスはダイヤモンド選びの重要なポイントです。
手が小さく指が細い人は、小さめのダイヤモンドでも存在感がありますが、手が大きい人の場合は小さいと物足りなく感じてしまうことも。逆に、手の大きい人は大きめのダイヤモンドもバランスよく身に着けられますが、手の小さい人が着けると指が貧相に見えてしまう場合があります。ダイヤモンドの輝きを生かし、手元を美しく見せるためにも、自分の手や指に合ったサイズを選びましょう。
【選ぶポイント2】婚約指輪を使いたいシーンで考える
日常使いなら引っ掛かりの少ない小さめの石がおすすめ
婚約指輪をどんな場面で身に着けたいか、それもダイヤモンドを選ぶときに考えておきたいところ。
「せっかく彼がくれたものだから、常に身に着けていたい!」という場合は、華やかすぎず飽きのこないリングを。カジュアルな洋服にも合わせるなら、派手にならない控えめのダイヤモンドがおすすめです。
逆に「大切な指輪だから、普段は保管しておいてここぞというときに使いたい」と、結婚式やパーティのお呼ばれ、記念日ディナーなどでの使用を想定している場合は、華やかな洋服に合わせて存在感のあるダイヤモンドがぴったりです。
【選ぶポイント3】年を重ねたときのことを考える
年を重ねてもずっと着けられるデザインか、想像してみて
年齢を重ねると指に小じわが増え、関節も太くなる傾向に。そのため、一般的には、年を重ねた手には大きい宝石のリングの方が映えるといわれています。購入したときはちょうどいいと思っていたダイヤモンドでも、数十年後にはバランスが悪く感じられることもあるので、将来を見据えて少し大きめのダイヤモンドを選ぶのも一つの考えです。
#06|「とにかく大きなダイヤモンドが
欲しい!」の叶え方
グレードやデザインに注目
ダイヤモンドは大きくなればなるほど価格もアップしますが、婚約指輪にかけられる予算は限られていますよね。予算内でできるだけ大きなダイヤモンドを手に入れるには、##s##「グレード」と「デザイン」に注目を##e##。
グレードを下げて大きなものを選ぶ
ダイヤモンドの価値を決める4Cのうち、カラットを優先して、それ以外のグレードは少し低いものを選ぶのも手。また、指輪のアームをプラチナやゴールドよりも安い素材にすることで、ダイヤモンドにかける金額を上げることもできます。
ダイヤが大きく見えるデザインを選ぶ
ぐるっと囲んだメレダイヤがセンターダイヤを大きく見せてくれる
指輪のデザインによってダイヤモンドを大きく見せる方法もおすすめです。センターダイヤモンドを地金の石座で包み込むようにデザインした「ベゼルセッティング」の指輪や、小さなメレダイヤをセンターダイヤモンドにぐるりと一周させた「ヘイローセッティング」の指輪、アームにメレダイヤを敷き詰めた「パヴェリング」などは、その代表的な例。デザインに工夫を施すことで、メインのダイヤモンドが小さくても、全体的に華やかで印象的な指輪になります。
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構成・文/関東博子 イラスト/moeko
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によるものです