#いつ何する?準備ダンドリ
ふたりとゲストの都合がついて、会場に空きさえあれば、実は1カ月前でも準備OKなのがリゾート挙式。でも、できれば余裕を持って準備を進めるのがおすすめ。一般的には6カ月、急いでいる人でも3カ月ほど準備期間があると安心。直前になって焦らないように、当日までのダンドリを計画し、それに沿って進めよう。
楽しみが増える分、やることも多いリゾートウエディング。挙式、パーティ、衣裳、演出、料理や引出物、そして遠くから参列してくれるゲストのケアと、どれもしっかり考えたいもの。早めにダンドリ&準備を始めて、現地では最終確認とオプションの追加程度にするなど、余裕を持って進めよう。
#ダンドリ1 希望をまとめる・情報を集める
#ダンドリ2 挙式・パーティ会場を決める
#ダンドリ3 ゲストの招待と交通の手配をする
#ダンドリ4 衣裳の手配をする
#ダンドリ5 パーティの詳細を決める
#ダンドリ6 写真撮影の詳細を決める
ふたりとゲストの都合がついて、会場に空きさえあれば、実は1カ月前でも準備OKなのがリゾート挙式。でも、できれば余裕を持って準備を進めるのがおすすめ。一般的には6カ月、急いでいる人でも3カ月ほど準備期間があると安心。直前になって焦らないように、当日までのダンドリを計画し、それに沿って進めよう。
リゾートウエディングは泊まりがけが一般的で、旅行を兼ねて何泊かすることが多いよう。ハイシーズンのリゾート地は交通や宿泊も混み合うので、この時季を希望する人は早めの準備&予約を。招待したいゲストのことも考えて、それとなく相手の都合を聞いておくといいかも。
ふたりや両家の希望を整理して、それに合った挙式・パーティ会場を選びたい。下の方法・チェックポイントを参考に。仮予約は1週間から10日程度できることが多いので、特に気に入った会場、1日の挙式組数が限られている会場や、ハイシーズンなどは早めに押さえて。
現地への旅行がてら、楽しく下見するのもおすすめ。一日あれば同じエリアで複数の会場を回れて、実際の空間や周辺環境も確認できる。会場によっては、宿泊や試食がセットになった下見プランを用意している所も。こだわりや質問をまとめていくと効率よく比較できそう。
挙式会場の支店やカウンターが近くにあれば、スタッフと対面で打ち合わせができ、希望エリアの複数の会場の情報をもらったり、会場の空き状況を調べてもらったりできる。現地に行けなくても、ドレスの打ち合わせ、料理の内容など、ビデオや写真を見ながら決められて安心。
現地に行けない、近くにカウンターがない場合は、電話やメールで相談しながら準備しても大丈夫。実際には、現地への下見、カウンターでの相談、電話・メールを組み合わせて準備を進めるカップルが多いよう。インターネットやSNSでも情報が得られるので、上手に活用して。
会場選びのために現地まで何度も足を運べないリゾートウエディング。例えば、チャペルにひと目ぼれして決めたけれど、周辺環境が希望と違っていた、などということも。何度も行けないからこそ、最初にくまなくチェックすることが大切。そのポイントをまとめたので参考に。
□ 思い描いていたロケーション?
海が見える、緑に囲まれているなど、理想の立地条件に当てはまっている?
□ 近くに宿泊施設はある?
会場と同じ系列や提携のホテル、周辺の宿泊施設は?ハイシーズンは空き状況もチェック。
□ 挙式後も楽しめる施設はある?季節は?
温泉や美術館など、ゲストの旅の希望も考慮。花の見頃や海開きなど季節の情報も確認。
□ 会場までのアクセスはスムーズ?
飛行機や電車の時間、予約開始日をチェック。時期や時間帯による道路の渋滞などにも注意。
□ 収容人数は十分?
予定のゲスト数を収容できるか、全員着席したときに余裕があるかチェック。
□ こだわりのポイントはクリアしている?
バージンロードの長さや色・素材、ステンドグラスやパイプオルガンの有無もチェック。
□ 希望の演出はできる?そのスペースはある?
ブーケトスやフラワーシャワーの場所、雨天時の対応、その他どんな演出が可能かチェック。
□ 季節や時間帯による雰囲気の違いは?
季節や時間帯によって日の差し込み方などは変わるので、希望の季節・時間帯の状態を確認。
□ パーティ会場の収容人数、雰囲気や眺望は?
ゲストの収容人数、着席時の空間のゆとり、会場の雰囲気や窓からの眺望などをチェック。
□ 挙式会場との距離は?
ゲストがスムーズに移動できるか?車などの準備は必要か?年輩ゲストへの配慮も確かめて。
□ 料理の内容は?リクエストもできる?
フレンチ、和食などのジャンル、アレルギー対応、素材のリクエストが可能かなどを確認。
□ 希望の演出ができるスペース、機材は?
希望の演出を行うスペースや機材がある? 音響設備は整っている?など必要に応じて確認を。
□ 着替え用の部屋、ゲストの控室は?
専用の更衣室、男女別の個室が用意できるか、控室がない場合にゲストが待つ場所を確認。
□ 最寄り駅からの送迎サービスはある?
特にゲストが多い場合、現地へのアクセスを確認。最寄り駅まで送迎サービスがある会場も。
□ 雨が降った場合のフォローはある?
屋外での挙式や演出は、雨が降った場合など、どのスペースに振り替えて行うのかチェック。
□ 1日の挙式組数、間隔は?
ゆっくりしたい人は前後の挙式予定も確認。ナイトウエディングなどが可能な会場もある。
ゲストを呼ぶ場合、まず日程を押さえててもらおう。交通や宿泊は誰が何の費用を負担し、誰がどのように手配するのかも併せて案内を。特に親戚分は事前に両家の親と相談して。ゲストが少なめであっても、日時や場所の勘違いがないよう、地図入りの招待状を用意すると安心。
手配方法は、現地の会場、都心部サロンや提携ショップで選ぶ、好みのものを持ち込むなど。カタログやホームページ、雑誌などを見ながら相談すると、イメージのズレを防げる。できれば事前に試着し、会場の広さや雰囲気に合うか、新郎と新婦のバランスなどもチェックして。
□ 衣裳の持ち込みはできる?
持ち込みOKか、持ち込む場合の方法や持ち込み料の有無、小物の手配も必要かなどもチェック。
□ レンタルドレスの種類やサイズは?
事前に詳細を伝えておくとスムーズ。希望のドレスがなければ別途取り寄せてくれる会場も。
□ 販売、オーダーやメンズ衣裳にも対応している?
地元での披露宴の予定があるなら購入も考えたい。メンズ衣裳も一緒に手配できるとラク。
ゲスト数が少なめなリゾートウエディングでは、会話の時間を妨げない演出の入れ方を。沖縄なら三線(さんしん)演奏など、エリア色のある演出もおすすめ。人数や演出内容によっては司会者を立てるとスムーズ。両家の家族だけでも、だいたいの進行を考えておこう。
ゲストを簡単に紹介した席次表やふたりのプロフィール表があると、ゲスト同士の話題づくりにも役立ちそう。アイテムを比較検討し、挙式会場や専門業者に依頼するのか、自分たちで手づくりするのかを決めよう。席札やメッセージカードに手書きコメントを添えても素敵。
料理は地元の食材を使ったものを振る舞うとゲストにも喜ばれそう。ゲスト数が少なめな場合、個別の対応をしてもらいやすいこともあるので、アレルギーや苦手な食材がある場合は相談してみよう。また、飲物やケーキにこだわりがある場合は、どこまで対応可能かチェックして。
希望の装花やブーケのイメージがある場合は、画像や雑誌の切り抜きなどがあると伝わりやすい。地元の季節の花が使える場合は、ぜひ取り入れてみて。ブーケをつくって持ち込む場合、遠方までの運搬や花の日持ちを考えると、生花を避けたほうが取り扱いが簡単なことも。
引出物・引菓子・プチギフトは、挙式会場や手配会社、引出物業者に依頼するか、自分たちで購入して持参または送付するなど。持ち込む場合、納品方法や場所、日時を確認。重いものはゲストの自宅に宅配し、その旨を伝えるとスマート。リゾートの名産品なども心に残りそう。
挙式やパーティの撮影はもちろん、リゾートウエディングに欠かせないのが、美しい景色の中でのロケーション撮影。挙式会場や手配会社、または専門業者に相談し、お気に入りの場所を選ぼう。なお、挙式中はプロフォトグラファー以外の撮影が禁止されている会場もあるので確認を。
リゾートウエディングの「ここが気になる!」「これってどうしたらいいの?」というありがちな疑問や不安はここで解消しておこう。
ふたりだけでの挙式ももちろんOK。挙式場によっては挙式と衣裳、ヘアメイク、写真など必要なものがセットされたプランがあるので、チェックしてみて。気軽に会場に相談してみよう。
読者のアンケート調査では、挙式や衣裳、写真、パーティなどが含まれた10名で50万円前後のプランを利用している人が多い。人数が増え、宿泊も含まれると、150万~250万円と、金額も人数に応じてアップしていく。
場所や招待する人数、顔触れにもよるのでケース・バイ・ケース。全額自己負担で来てもらい、パーティ代だけ出した人、宿泊代または交通費だけ負担した人、ツアー代も全て負担した人などそれぞれ。家族ともよく相談を。
頂いても構わないが、全額負担で来てくれた人にはお車代を包むなど何らかの形で感謝の気持ちを伝えたい。「ご祝儀はお気持ちだけで」など伝えておくのもスマート。交通費などの費用負担も考慮しておこう。
もちろんOK。親族分は全てこちらで負担し、友人はゲスト各自が負担というケースも多い。これは今までのお付き合いの深さにも関係してくるので、ふたりだけで勝手に決めるのではなく、必ず家族と相談して準備を。
余裕があれば、ふたりの分と合わせて手配しても。ただしそれぞれの希望がかなり違う場合は、旅行会社などを紹介して、そこにダイレクトに問い合わせてもらうようにするとラク。ゲストの中から、幹事役を決めても。
構成・文/前川ミチコ イラスト/田中麻里子