家族のみ・親族のみ！身内のみの少人数婚結婚式っていいね（費用の解説付き）

家族や親族のみを招待する結婚式のこと

結婚式に招くゲストといえば、友人、上司や同僚など職場の関係者などが挙げられます。「家族のみの結婚式」は、それらのゲストは招かず、両家の父・母、祖父・祖母、兄弟姉妹、その配偶者と子どもなど、「家族・親族」という枠に入る人だけを招待して行う結婚式のこと。人数が少なく近しい間柄の人だけなので、緊張することなく一人ずつとゆっくり言葉を交わすことができます。

家族や親族の身内だけの少人数婚だから、自由！簡単！気兼ねなし！

【いいこと１】「アットホーム♪」
職場の人などを招くと、失礼がないか気にかける必要がありますが、家族・親族のみならその心配がいりません。アットホームな雰囲気で、両家の親同士もゆっくり話ができるので、新しい家族の絆がグッと深まります。

【いいこと２】「準備が簡単♪」
出席者が家族・親族のみなら、招待客の選定やギフトの手配などに頭を悩ませる必要もありません。最低限のポイントを押さえていれば、少々抜けていてもご愛嬌（あいきょう）。食の好みや苦手なこともわかっているから、準備期間が短くても大丈夫です。

【いいこと３】「自由にできる♪」
ふたりがゲストの前で誓い、感謝を伝えることができれば結婚式はどこで挙げてもOK。人数が少ないので、旅行を兼ねてリゾートに出かけるなど、ふたりらしい感謝の伝え方ができます。

【Style１】レストランでのカジュアルウエディング

上司や恩師など大勢を招く式であれば、一定程度の格式が気になるけれど、「家族・親族のみの結婚式」ならみんなが過ごしやすい会場でOK！レストランの個室やパーティルームなら、幼い子どもがはしゃいでも問題なし。普段あまり口にしない料理でもてなして、家族との親睦を深めるパーティに。

【Style２】スイートルームを貸し切ったウエディング

ホテルのスイートルームは、非日常のぜいたくな空間。あまり足を踏み入れることがない場所での結婚式なら、家族・親族のみでもフォーマルな雰囲気に。ベッドや化粧室もあるから、体調が優れない人や乳児を連れた人も安心して過ごすことができます。素晴らしい眺望や豪華なインテリアで、家族みんなで特別な時間を楽しんで。

【Style３】神社での神前式＆料亭での和婚

神前式は、家族や親族がメインの挙式スタイル。親族固めの杯を交わす儀式で、両家の結び付きを感じられます。家族や親族の中には、祖父・祖母など年配者がいることが多いです。落ち着きのある和の空間でのもてなしは、祖父・祖母世代にひときわ喜ばれます。白無垢＆色打ち掛けなら、ドレスに比べてお色直しの手間が短くて済むのも利点。

【Style４】１泊２日で行うナイトウエディング

「家族のみ」なら旅行を兼ねた、泊まりがけのウエディングも可能。普段なかなか泊まらない高級旅館や高原のリゾートホテルに家族を招待するのもステキです。トワイライトタイムの挙式はロマンチック。お開きの時間を気にしなくてよいナイトパーティで、おいしいお酒を楽しんで。

身内（家族・親族）のみの結婚式は､基本的には少人数での結婚式になりますので､一般的な結婚式に比べると費用はリーズナブルになります。以下、人数別に費用相場を見てみましょう。

家族のみ、10人未満で行う結婚式の費用相場

両家の親や兄弟姉妹､祖父・祖母のみの結婚式では､ゲスト人数は10人未満に収まることが多いでしょう。10人未満の結婚式の費用相場は､平均で167万4000円。100万～150万円未満で行ったという人が約４割で､９割以上が250万円未満で行っていました。

親族も招いて、10人以上20人未満で行う結婚式の費用相場

家族に加え､親しい親族も招くと20人程度の結婚式になるでしょう。10人以上20人未満の結婚式の費用相場は平均180万1000円です。100万～250万円未満で行ったという人が､約７割を占めます。

親しい友人も招いて、20人以上30人未満で行う結婚式の費用相場

親しくお付き合いをしている友人も招いた場合､ゲスト人数は30人程度になることも。20人以上30人未満の結婚式の費用相場を見てみると、平均は236万2000円。200万～250万円で行った人が最も多く､300万円以上かけた人も３割弱いました。

【家族・親族だけの結婚式の流れ】
結婚式の流れは、ゲストが家族や親族のみでも大きく変わることはありません。会場入りして支度をし、挙式を執り行った後にパーティを開きます。身内だけだからといって、進行を省略してしまうと、結婚式らしさが薄れてしまうので、あえてきちんと行うことがポイントです。

家族のみ・親族のみの結婚式の演出例

家族など身内のみの結婚式を盛り上げたいなら、演出を取り入れるのもおすすめ。代表的な3つを紹介します。

【演出例1：ケーキ入刀＆バイト演出】
ウエディングケーキは結婚式らしい華やかなアイテム。シンプルな少人数結婚式でも､ウエディングケーキがあれば華やかな雰囲気になります。新郎新婦でケーキ入刀し、ケーキをゲストに振る舞うのが定番ですが､新郎新婦でケーキ食べさせ合うファーストバイトを披露しても。また、親が子へケーキを食べさせるラストバイトのほか、兄弟姉妹や祖父・祖母などヘ新郎新婦がケーキを食べさせるサンクスバイトを行ってもいいでしょう。

【演出例2：ゲスト全員にスピーチをしてもらう】
少人数ならではの演出といえるのがこれ。ゲスト全員から新郎新婦への祝福メッセージをもらいます。招待状などで事前に短いスピーチをしてもらいたい旨を知らせておくのが､スムーズに進行するコツです。

【演出例3：新郎新婦によるお出迎え・お見送り】
挙式の終了後､少人数結婚式なら披露宴会場の入り口で新郎新婦がゲストをお出迎えするのもアットホームな雰囲気が醸し出せてステキです。そのままの流れで披露宴に入ってもいいですし､いったん下がってから改めて新郎新婦の入場シーンで披露宴を始めてもいいでしょう。お見送りの際は､新郎新婦からゲスト一人一人にあいさつし､引出物を手渡しするなどしてもいいでしょう。

【ポイント1：事前に両家の親に相談し､了承を得る】
親世代では､ゲストが多い結婚式＝いい結婚式という価値観を持っている場合も。身内のみの結婚式を計画している場合は､早い段階で両家の親の了承を得ておくことをおすすめします。その際は､なぜ身内のみの少人数結婚式をしたいのかをはじめ、少人数結婚式のメリット、一般の結婚式との違いなどを簡潔に伝えた上で、誰を招待するのか､どんなスケジュールで進めるのかなども話しておくといいでしょう。

【ポイント2：少人数結婚式にふさわしい会場を選ぶ】
会場によっては､小さな宴会場の用意がなく､家族や親族のみの少人数結婚式に対応していない場合があります。会場を選定する場合は､身内だけの結婚式に対応しているかどうかを先に確認します。また、対応している場合でも､宴会場が限られることもあり､その宴会場が自分たちの好みに合うものかどうかもチェックしましょう。さらに、人数に比して､宴会場が大き過ぎる場合は、寂しい印象になってしまうことも。また、小さ過ぎてもゲストに圧迫感を与えることになりますので､人数に見合った大きさかどうかも家族や親族のみの結婚式を成功させるポイントとなります。

【ポイント3：ゲストが会話しやすい席次を考える】
身内だけの結婚式の場合は、長テーブルやオーバルテーブルなどに一同が集う形にするのもいいでしょう。この形だとゲスト同士に一体感が生まれ､和気あいあいとした雰囲気に。友人なども招待して､20～30人規模になるのであれば小ぶりの円テーブルを散らす形でも。席次のルールを意識しつつも､ゲストが話しやすい席次にするのがおすすめです。

【ポイント4：引出物はゲストに合わせたものを選ぶ】
引出物は結婚式に来ていただいたお礼の気持ちを表すものなので､身内のみの結婚式であっても､引出物は用意するのがおすすめです。ゲストの好みに合わせて贈り分けするのも､少人数結婚式ならではといえるでしょう。なお、両家の親と新郎新婦だけの結婚式で､親に花束やプレゼントなどを渡すのであれば、引出物を用意する必要はありません。

【ポイント5：自己負担額を見積もっておく】
結婚式の費用は､衣裳や会場費などゲスト人数にかかわらずかかる費用と、料理や引出物などゲスト人数によって変わる費用があります。ゲスト人数にかかわらずかかる費用は少人数結婚式の場合でも変わらず、一方､ゲスト人数が少ないためにご祝儀額が少なくなる可能性があり､自己負担額は意外に多くなることも。費用に関しては事前にしっかり計算して､自己負担額がいくらくらいになるのかしっかり見積もっておくとよいでしょう。

【アットホームを実現♪】家族の思いが形になり、絆が深まったウエディング

ゲストは両家の父母、新郎の祖父母、新郎の弟、新婦の姉夫婦とその子どもたちの計14人。新郎側の祖父母が高齢だったこともあり、お互いの実家から中間地点にある会場にした。
アットホームなパーティにしたいと、プロの司会者は立てずにプランナーに司会を依頼。チャペルではおいやめいが大活躍してくれ、式後はガーデンでフラワーシャワーを行った。披露宴はオープニングやプロフィールの映像を流し、花嫁の手紙と花束贈呈以外はゆっくり歓談の時間。サプライズで新郎から新婦への手紙もあり、心温まる一日に。（ゆたかさん＆ゆめこさん）

やってみてどうだった？

サプライズで両家から一人ずつお祝いコメントをもらい、家族の絆を感じました。両親の席の近くに座れて、気を使い過ぎずにゆっくり食事を楽しめたのもよかったです。（ゆめこさん）

貸し切りの会場で、控室でもゆっくりできました。式の時に「ファーストページ」という演出があり、娘が生まれた頃のことを思い出せて、心に残りました。（新婦母）

祖父母のことを考えて実家から近い会場にしてくれたり、手作りのアイテムがたくさんあって、ふたりの心遣いがうれしかったです。（新郎母）

【短い準備期間で実現♪】親族にお披露目とあいさつができた結婚式

当初ふたりだけで挙げるつもりが、親から「晴れ姿を見たい」と言われ、親族へのお披露目を兼ねて急きょ家族と親族のみの結婚式をすることに。10軒ほど検討し、料理のおいしい会場に決めたのは、式の1カ月半前。ゲストが親族だけだったので、引出物などを選ぶときも迷うことが少なく、タイトなスケジュールながら間に合わせることができた。
当日はチャペルで挙式後、ゲストの好きな曲をBGMに歓談メインの披露宴を行った。ガーデンではデザートビュッフェを楽しんでもらい、新郎新婦共に親へ手紙を読んで感謝を伝えた。最後はプチギフトを配りながらお見送り。（トーカさん）

やってみてどうだった？

これから家族になる人たち全員に、それぞれお披露目とあいさつができたので、身内だけの結婚式にしてよかったです。人数が少なかったので、ゆっくりと話すことができ、写真もたくさん撮れました。（トーカさん）

ドレス姿の妹を見られたのがよかったです。こんなにステキな結婚式に呼んでもらえて、自分も幸せな気持ちになれました。（新婦兄）

感動的で涙が溢れて止まりませんでした。結婚式がこんなにステキなものだと思ってなくて、呼んでもらえてうれしかったです。（新婦めい）

【自由なスタイルを実現♪】余裕のある日程で、家族旅行を兼ねた海外婚

職場や親戚などに気を使うよりはと、幼い頃から憧れていた海外ウエディングに。行き先は距離が近くチャペルが気に入ったグアムに決定。式は家族だけのつもりだったが、「もちろん行く！」と高校時代の親友3人が自費で駆け付けてくれ、ゲストは総勢10人に。
グアム到着後はそれぞれの家族で観光を楽しみ親子水入らずの時間を過ごした。次の日の朝ビーチで撮影した後、オーシャンビューのチャペルで挙式。非日常のビーチリゾートでのパーティはしきたりや気兼ねもなく、両家の親もリラックスして会話が弾んだ。挙式後、親や友人は帰国し、ふたりはハネムーンを満喫。（Tさん＆Yさん）

やってみてどうだった？

家族と思い出話をしたり写真もたくさん撮れて、人生最高の時間に。家族との海外旅行もできて、親孝行にもなりました。遠くまで来てもらうのが気になっていましたが、全員に喜んでもらえてよかったです。（Yさん）

私たちも家族になった気分でうれしかったし、すごく感動しました。日本の結婚式とは違った感覚で貴重な体験ができました。（友人Aさん）

家族の皆さんと知り合えて、一層ふたりの幸せを深く感じられました。結婚式はしなくてもいいと思っていましたが、こんな結婚式なら私もしたいと思いました。（友人Bさん）

取材・文／稲垣幸子、粂美奈子　イラスト／篠塚朋子
※掲載されている情報は2024年8月時点のものです
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023（全国推計値）」によるものです

※北海道、青森、山形の一部エリアでは、会費制ウエディングが一般的です。なお、会費とは別にお祝いとしてご祝儀を頂くこともあります。会費制ウエディングについては、親や会場担当者に相談、確認をしましょう。

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