「誰と、どう過ごす?」”大切にしたいゲスト”から考える結婚式会場の選び方
結婚式の会場選びは、実は「誰と、どう過ごしたいか」を考えて選ぶことがとても大切。なぜなら人数の規模や、ゲストの顔ぶれ、落ち着いた時間を過ごしたいか、にぎやかにしたいのか、どんな雰囲気の一日にしたいのかによって、それぞれ向いている会場タイプがあるからです。ふたりにとって大事なゲストのために、どんな会場を選ぶといいのか、先輩実例からわかったおすすめをご紹介します。
【親族+友人の少人数】で親密に
和やかで親密な雰囲気になる結婚式がしたい
親族と、本当に大切な友人だけをお招きする温かな結婚式。そんな一日を過ごしたいなら、ゆったりと料理と会話を楽しむプログラムにして、少人数ならではの配慮の行き届いた結婚式を印象付けたいものです。
会場を選ぶなら、適度に小規模なバンケットがあり、全体的に落ち着いた雰囲気のある会場がおすすめ。高齢の方や遠方の方、配慮の必要な方へのサービスをきちんと聞いてくれる会場を選ぶことも大事です。サービスに定評があり、アクセスのいいホテルは、安心感があってゲストから好印象を持たれるはず。ホテルに限らず、上質感や大人っぽさ、閑静な雰囲気を持つ会場を選ぶとイメージに近い、和やかな結婚式になるはずです。
レイチェルさんの場合
ホテル内の洋館で結婚式をしたレイチェルさん。ゲストは17名(両家親族9名、新婦友人8名)です。「新郎新婦共に、結婚が遅かったため、双方の両親ともに、結婚した姿を見て安心してもらいたかったのと、本当に大切な友人たちに、日頃の感謝の意を伝えたくて来てもらいました。笑顔で帰ってもらうために、おいしい食事とリラックスして参加してもらえる工夫をしました」
私たち、こんな会場を選びました
[料理のおいしいホテル]
自然に囲まれている料理のおいしいホテルで結婚式をしました。遠方から来てくれる祖母がいたので、宿泊ができて、同じ会場で挙式、披露宴ができるホテルでよかったです。主役の私たちも前泊、後泊ができ、余裕と余韻に浸れました。(caoさん/ゲスト40名)
[小規模な専門式場]
少人数婚が得意な小規模な専門式場を選びました。親族中心の少人数の結婚式だったので、両家の人たちが互いをわかり合えるような会話のできる結婚式を希望していてそれがかないました。(まりなさん/ゲスト13名)
【親】に感謝を
感謝の思いが伝わるように華やかで感動的な結婚式で喜ばせたい
育ててくれた親に感謝の思いを伝えたい。結婚式を親にとって最高の思い出の一日にしてほしい。そんな思いをかなえるなら、親や家族との思い出演出がイメージ通りにできる会場を選びましょう。
会場探しで見るべきところは、まずは挙式会場の雰囲気。厳粛な挙式でこそ、親子の思い出のワンシーンが心に残るものになります。また、親の好む雰囲気の会場を探すのもおすすめ。華やかな会場、本格的で厳かな会場など、ハレの日が実感できる雰囲気の会場が鉄板ですが、この機会にどんな会場が好みか、親に聞いてみるのもいいですね。
popoさんの場合
豪華絢爛(けんらん)な雰囲気のホテルを選んだpopoさん。ゲストは48名(両家親族15名、友人20名、職場関係13名)です。長年育ててくれた母に感謝の気持ちを込めて、色打ち掛けのお支度の仕上げに、母から紅を差してもらいたかったそう。母と子にとって、感動のワンシーンとなりました。
私たち、こんな会場を選びました
[少人数の得意な専門式場]
少人数の挙式が得意なチャペルのある会場を選びました。両親への感謝を伝えたかった結婚式。母からはベールダウンをしてもらい、父とはバージンロードを歩くことができ、やりたいことがかなえられました。また押し車での移動が必要な祖母のために、大きすぎず、移動がしやすく、段差のない会場を選びました。(rinさん/ゲスト36名)
[海を望む専門式場]
ベイサイドにある海を望む専門式場を選びました。ひと目見て、ここで結婚式をしたいと思えた、おしゃれで洗練された雰囲気が素敵な会場でした。ロケーションが抜群に素晴らしく、私の両親は海が好きなので、思い出に残る結婚式になったと思います。(なちさん/ゲスト80名)
【家族】と思い出づくり
旅の思い出づくりもしたいから、リゾートで結婚式がしたい
ふたりと家族、ごく少数の親族だけで行う結婚式。そんなプライベート感を満喫する結婚式をイメージしていたら、リゾートウエディングという選択肢はいかがでしょうか。
海外リゾートで新婚旅行を兼ねるのも良し、国内リゾートでちょっとした非日常感を味わいつつ、ゆったりと過ごすのも素敵。いずれも写真映え抜群。家族での旅行の数日間が丸ごと思い出に残る上、滞在期間に両家の距離が近づくメリットもあり、ミニマムな結婚式を考えているなら検討したいスタイルの一つです。
minamiさんの場合
コバルトブルーの海が眼前に広がる、ハワイのチャペルで結婚式を挙げたminamiさん。ゲストは11名(両家親族のみ)。「母とベールダウン、父とバージンロードを歩く結婚式を、親に感謝を込めてぜひやりたかった」という希望が、ハワイの美しいロケーションの下にかないました。
私たち、こんな会場を選びました
[ハワイの教会]
選んだ会場はハワイの教会です。海外旅行に行ったことがなかった親を連れて行ってあげたかったので、希望がかなってよかったです。(RISAさん/ゲスト9名)
【ゲスト全員】に演出を披露
見応えある演出が披露できる結婚式がしたい
ゲストに何より楽しんでもらいたくて、取っておきの余興や演出を披露する結婚式を考えているなら、会場も演出映え重視で選んでは。貸し切りできて、十分な広さのバンケットを持つゲストハウスはおすすめの会場タイプの一つです。
実は、余興や演出は、内容によっては会場からNGが出されることも。特に、大きな音が出る演奏や、広い場所を使う演出は、会場を決定する前にできるかどうかを確認しておくと安心です。会場によっては光の演出など独自の演出を用意している所もありますから、会場選びの際にチェックするといいですね。
ゲストに「いいもの見せてもらったよ」「すごかったね!」と言われたら大成功です。
●会場によって映像の持ち込み、および使用する音源に制限があるため、事前に会場に確認をしましょう。
●会場によって音源の再生タイミングの指定など、オペレーションの制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
江上夕莉佳さんの場合
プリンセスのようなドレスが似合うゲストハウスを選んだ江上さん。結婚式でやりたい余興があり、それが可能な会場を選んだそう。当日披露したのはチームでの和太鼓演奏。インパクト抜群の結婚式になりました。ゲスト数は80名で、両家親族40名、友人20名、職場関係20名という顔ぶれでした。さまざまな層のゲストがいたので、子ども向けメニューはあるか、交通アクセスはわかりやすいか、ゲストにも配慮を重ねて理想の結婚式を実現させました。
私たち、こんな会場を選びました
[庭付きの貸し切りゲストハウス]
友人たちと一緒にダンスをしたかったので、踊れるスペースがある会場を探して貸し切り可能なゲストハウスを選びました。お世話になった人に感謝の気持ちを伝える式にしたかったので、おもてなしができるように料理がおいしいと評判だったのも決め手となりました。(赤池希望さん/ゲスト80名)
【友人いっぱい】で楽しく
賑やかに盛り上がる結婚式がしたい
たくさんの友人たちに囲まれて、同窓会のように楽しく過ごす結婚式がしたいなら、雰囲気のしゃれた会場で華やぐ気分を盛り上げるのがおすすめです。
人数が多いなら、広さのあるバンケットを持ち、ウエイティングスペースにもゆとりがあると嬉しいもの。プライベート感の出る貸し切り会場を選んで、飾り付けにも凝ってふたりらしさを出すのも素敵。もしくは、アクセスがよいホテルなど、二次会に移動しやすいことを考えた立地重視の会場選択もありでしょう。
ゲスト数が多い結婚式では、子ども連れや高齢者、遠方ゲストなどに配慮した付帯設備が充実しているかどうかのチェックもしておくと安心です。
宗 瑛里奈さんの場合
ゲスト数107名のにぎやかな結婚式をゲストハウスで行った宗さん。ゲストの内訳は、両家親族40名、職場関係15名、友人52名。「友人を多く呼んだので、会場が広く一体感が出るような空間は、理想通りでした。ウエイティングスペースも貸し切りで広々とした空間で友人たちにおしゃべりを楽しんでもらえました」。さらに朝イチの挙式だったため、自分でウエルカムスペースの飾り付けもできたそう。ゲストを楽しませる工夫を随所に入れて笑顔あふれる結婚式が実現しました。
私たち、こんな会場を選びました
[ナチュラルな雰囲気のゲストハウス]
ゲストの半数以上が友人のカジュアルなウエディングパーティをしました。慌ただしくて新郎新婦と話せない披露宴にしたくなかったので、歓談の時間をたくさん取ったり、両家親族は同じテーブルにしてゆっくり話ができるように工夫しました。子どもゲストには退屈しないよう磁石のお絵描きボードをプレゼントし、アットホームなパーティができました。(Kazusaさん/ゲスト46名)
[一棟貸し切りのゲストハウス]
学生時代の友人が一堂に会する機会もなかなかないので、同窓会のような結婚式になればと思い、ゲストがゆったり過ごすことができる広いゲストハウスを選びました。(piiさん/ゲスト92名)
From 編集部
大切なゲストと思い出に残る一日を過ごすために
結婚式はふたりの門出。それを見守ってくれるゲストとは、最高の一日を過ごしたいもの。だから、もし、どんな会場を選んだらいいのかわからないときには、まずはお招きするゲストの顔ぶれを書き出してみましょう。そして、ふたりが誰とどんな一日を過ごしたくて結婚式をするのかをぜひ考えてみて。ふたりの思いが一致したら、きっと会場選びは大成功するはずです。
構成・文/河内千春 イラスト/田中麻里子
※記事内のデータならびにコメントは2021年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー59人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年2月時点のものです
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