Wedding Manual
【誕生石】を結婚指輪・婚約指輪に取り入れるには?意味や石言葉も解説
生まれた月にはそれぞれにちなんだ宝石「誕生石」があります。誕生石はお守りの意味もあるとされ、婚約指輪(エンゲージリング)や結婚指輪(マリッジリング)に取り入れるのも素敵なアイデア。誕生石の特徴や石言葉を参考に、自分だけの指輪アレンジを叶えてみては?
ココをおさえて!
- 誕生石とは1月から12月の各月にあてはめられた宝石のこと
- 自分が生まれた月の宝石を身に着けていると幸せが訪れると言われている
- 結婚指輪・婚約指輪にも取り入れることができる
#誕生石とは?
1月から12月の各月にあてはめられた宝石
身に着けると幸せが訪れると言われている
1月から12月までの各月には宝石が当てはめられており、それが誕生石です。自分が生まれた月の宝石を身に着けると幸せが訪れる、願いが叶うと言い伝えられています。
アメリカが誕生石を統一したことを受けて、他の国も次々と誕生石を制定していきました。日本の誕生石は1958年に全国宝石商組合が制定しています。
3月
アクアマリン
珊瑚(さんご)
ブラッドストーン
アイオライト
6月
真珠(パール)
ムーンストーン
アレキサンドライト
12月
ターコイズ
ラピスラズリ
タンザナイト
ジルコン
出典:全国宝石卸商協同組合「誕生石月別一覧」
※2021年12月、新たに以下の10石が追加になりました。
[2月]クリソベリル・キャッツ・アイ
[3月]ブラッドストーン、アイオライト
[4月]モルガナイト
[6月]アレキサンドライト
[7月]スフェーン
[8月]スピネル
[9月]クンツァイト
[12月]タンザナイト、ジルコン
誕生石は複数ある?
日本独自の誕生石もあり、月によって1~3個と数にはバラツキがあります。複数ある場合は、自分が好きな石や用途にあったものを選ぶといいでしょう。
#1月の誕生石と石言葉
ガーネット
濃い赤色をイメージさせ、和名は「柘榴(ざくろ)石」という宝石。赤だけでなく、イエローやオレンジ、グリーンなど多彩なカラーバリエーションがあります。
勝利の石としても知られ、物事を前向きに乗り越える力を貸してくれると信じられています。
ガーネットの石言葉
「真実」「友愛」「貞操」「忠実」など
#2月の誕生石と石言葉
アメシスト
淡いラベンダー色から濃いぶどう色まで濃淡のバリエーションがある宝石。和名は「紫水晶」で、透明度が高く、鮮明なパープルのものが良いとされています。災いから身を守る石とされており、心配事や心の苦痛を取り去る力があると伝えられています。
アメシストの石言葉
「誠実」「心の平和」「高貴」など
#3月の誕生石と石言葉
アクアマリン
透き通った海のようなブルーが特徴で、「海の宝石」「人魚石」など多くの別名を持つ宝石です。暗い場所でも少しの光で輝くことから進むべき道を光で示す石として大切にされてきました。硬度や耐久性が高いので、指輪の装飾にもおすすめです。
アクアマリンの石言葉
「勇敢」「沈着」「聡明」など
珊瑚(さんご)
海の恵みである珊瑚には赤、ピンク、白などがあり、中でも鮮やかな赤色の「血赤(ちあか)珊瑚」は、特に価値が高いとされています。古くから魔よけや厄よけのお守りとしても用いられてきました。
珊瑚(さんご)の石言葉
「確実な成長」「長寿」「聡明」「幸福」など
#4月の誕生石と石言葉
ダイヤモンド
婚約指輪や結婚指輪の定番の宝石。地球上で最も硬く、美しく輝くことから、永遠の愛を象徴するのにふさわしい宝石とされています。無色透明のほか、イエロー、ピンク、ブラック、ブルーなどのカラーバリエーションも豊富で、これらはファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれています。
ダイヤモンドの石言葉
「永遠の絆」「純潔」「不屈」など
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#5月の誕生石と石言葉
エメラルド
古代より愛されてきた美しい緑色の宝石で、和名は「翠玉(すいぎょく)」「緑玉(りょくぎょく)」。ダイヤモンド、ルビー、サファイアと並ぶ世界4大宝石の一つです。グリーンが鮮やかで透明度が高いものほど価値が高いとされています。
エメラルドの石言葉
「幸運」「幸福」「安定」「希望」など
翡翠(ひすい)
緑色の宝石として知られていますが、ほかにも白、赤、オレンジなどカラーバリエーションは豊富。透明度が非常に高いグリーンの「琅(ろう)かん」と呼ばれるものが最高級とされています。出世や成功を運ぶ石ともいわれています。
翡翠(ひすい)の石言葉
「良い知らせ」「調和」「飛躍」など
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#6月の誕生石と石言葉
真珠(パール)
柔らかく優しい輝きが特徴で、貝の中で育つ真珠。古くから世界中で珍重され、今も世代を超えて人々に愛されている宝石です。白色のほか、ブラック、ピンクなど色の広がりがあり、形状やサイズも多様。
真珠(パール)の石言葉
「健康」「円満」「富」「純潔」など
ムーンストーン
長石という鉱物の仲間で、古くから「月の力が宿る石」として大切にされてきました。光の当たり方や見る角度によってさまざまな輝きを見せる神秘的な石です。月のように輝く「シラー効果」という現象が見られるのも特徴です。
ムーンストーンの石言葉
「愛の予感」「長寿」「富貴」など
#7月の誕生石と石言葉
ルビー
ダイヤモンドに次ぐ硬さがあり、鮮やかな赤色が魅力的な宝石。古来よりお守りとして大切にされてきた石です。サファイアと同じコランダムという鉱物。濃い赤色からチェリーピンクまで色のバリエーションがあり、それぞれに人気です。
ルビーの石言葉
「情熱」「威厳」「勇気」など
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#8月の誕生石と石言葉
ペリドット
イエローグリーンが美しい宝石。夜、薄明かりの中でも昼間と同様に輝くことから「イブニングエメラルド」「太陽の石」の異名を持ちます。そのため、世界各地で魔よけとして使われてきました。
ペリドットの石言葉
「夫婦の幸福」「平和」「安心」など
サードニクス
オニキスの一種でサードニックス、サードオニックスとも呼ばれる石です。赤~オレンジ色と白のしま模様があり、和名は「紅縞瑪瑙(べにしまめのう)」。夫婦円満や幸福な結婚を叶えるパワーストーンとしても人気があります。
サードニクスの石言葉
「夫婦の幸福」「和合」など
#9月の誕生石と石言葉
サファイア
ルビーと同じコランダムという鉱物で、赤(ルビー)以外のコランダムはすべてサファイアと呼ばれます。青のイメージがありますが、イエロー、ピンク、グリーン、無色透明などの色もあります。内包物が少なく、透明感があるものほど価値も上がります。
サファイアの石言葉
「慈愛」「誠実」「徳望」など
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#10月の誕生石と石言葉
オパール
透明なものから白色、黒、ピンク、青などさまざまな色合いがあるオパール。見る角度や光の具合によって赤や緑、青などの断片がチラチラとモザイク模様のように動く遊色効果があり、それがオパールの魅力です。
オパールの石言葉
「歓喜」「安楽」「忍耐」など
トルマリン
色のバリエーションが豊富で、ピンクトルマリンは特に人気。1つの石に2色以上が見られるバイカラーのトルマリンもあります。色によってそれぞれ特性があるとされ、例えばピンクは愛情表現が豊かになる効果があるといわれています。
トルマリンの石言葉
「希望」「寛大」「潔白」など
#11月の誕生石と石言葉
トパーズ
黄金色のほか、赤、青、ピンク、オレンジなど多くのカラーバリエーションがある宝石。色によって評価に大きな差がつくことも。シェリー酒のような色合いのインペリアルトパーズは産出量が少なく、非常に価値が高いとされています。
トパーズの石言葉
「希望」「友情」「潔白」など
シトリン
黄色の輝きが美しい宝石で、水晶に分類されます。天然のシトリンは少なく、一般に流通しているものはアメシストに加熱処理したものです。太陽のエネルギーを持つ宝石とされ、お守りとして身に着けるのもおすすめです。
シリトンの石言葉
「友愛」「希望」など
#12月の誕生石と石言葉
ターコイズ
古代から健康と幸運をもたらす石として愛されてきた歴史ある宝石で、「ターコイズブルー」と呼ばれる空色や緑がかった色が特徴。産地によって色が異なり、模様の入り方もさまざまです。石によって表情が異なるのも魅力と言えるでしょう。
ターコイズの石言葉
「成功」「繁栄」「旅の安全」など
ラピスラズリ
深い青色から藍色が魅力の宝石で和名は「瑠璃(るり)」。色は、明るいブルーと群青色の2種類があります。金粉を散らしたように見えるものもあり、均等にちりばめられているものは価値が高いとされています。幸運を招く石とも言われます。
ラピスラズリの石言葉
「成功」「永遠の近い」「健康」など
タンザナイト
1967年にアフリカのタンザニア北部で発見された新しい宝石。パープルがかったブルーの色合いと、見る角度により色が異なって見える多色性が特徴です。新しい人生を祝うのにふさわしい石としても人気です。
タンザナイトの石言葉
「冷静」「誇り高き人」「成功」など
#婚約指輪・結婚指輪への
誕生石の取り入れ方
表面や内側など
好みに合わせてアレンジ可能
婚約指輪のダイヤの代わりに誕生石を使う
婚約指輪のセンターストーンはダイヤモンドにして、サイドにあしらう石を誕生石にするのは、比較的取り入れやすいデザイン。また、結婚指輪のワンポイントに入れるのもさりげなくて素敵です。ただし、誕生石の多くはダイヤモンドより硬度が低いので、取り入れる際はジュエリーショップでよく相談して決めましょう。
表面に誕生石を使う
婚約指輪のセンターストーンはダイヤモンドにして、サイドにあしらう石を誕生石にするのは、比較的取り入れやすいデザイン。また、結婚指輪のワンポイントに入れるのもさりげなくて素敵です。ただし、誕生石の多くはダイヤモンドより硬度が低いので、取り入れる際はジュエリーショップでよく相談して決めましょう。
内側に誕生石を使う
誕生石を使った指輪のアレンジで最もポピュラーなのが、内側に誕生石を埋め込むもの。結婚指輪にあしらうことが多く、身に着けた人にしか分からないので男性も取り入れやすいのが嬉しいポイント。
自分の誕生石もしくは互いの誕生石を選ぶカップルが多く、将来子どもが誕生した際に追加で石を入れるケースもあります。追加の石はもちろん、内側への石のアレンジ自体が可能かどうか、指輪を選ぶ際に確認しておくとよいでしょう。
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文/関原のり子 イラスト/南 夏希 構成/小田真穂(編集部)
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