Wedding Manual
2024年最新【花嫁和装】完全ガイド 白無垢・色打ち掛け…etc.の種類から選び方まで
結婚式や前撮りで、着物を着たいと思っている花嫁さん、お待たせしました!ここでは、基礎知識から着こなしテク、着物に映えるヘアまで、花嫁和装の選び方をたっぷりレクチャーします。
ココをおさえて!
- 和装の主なタイプは「白無垢」「色打ち掛け」「引き振り袖」の3種類
- 和装を選ぶときの決め手は、大きく分けると以下の3つ
- [1]好きも似合うも叶う「色柄」を見つける
- [2]こんな花嫁になりたい!の「雰囲気」を決める
- [3]着用シーンや会場の雰囲気、ロケーションも考慮する
#01|和装の種類を知ろう
和装の主なタイプは
「白無垢」「色打ち掛け」「引き振り袖」
の3種類
結婚式や前撮りで着られている主な花嫁和装は##s##白無垢、色打ち掛け、引き振り袖の3種類##e##。基本的には結婚のときだけに着られる特別な衣裳とされているので、それぞれの特徴を知っておきましょう。
白無垢
##s##打ち掛け、掛け下、帯や小物に至るまでを「白」で統一した、和の婚礼衣裳の正礼装##e##。純真無垢(むく)を表す白無垢は「嫁ぎ先の家風に染まる」という意味も持っています。かつらに綿帽子や角隠しを合わせて、神前式で着られることが多いスタイルですが、##s##最近は前撮りでの着用や洋髪で着こなすのも人気。##e##生地や襟周りに多少の色柄が入ったタイプや掛け下を色付きにするのも、写真に映えると注目を集めています。
色打ち掛け
##s##赤や金、グリーン、ピンクなど、生地や柄に色をのせた豪華な打ち掛け##e##のこと。白無垢とほぼ同様に格式高い正礼装とされ、お色直しはもちろん挙式でも人気。華やかな色や柄が写真映えすることから、前撮り・後撮りでもよく着られます。
引き振り袖
##s##お引きずり、本振り袖とも呼ばれる、裾を引いた振り袖##e##のこと。中でも黒の引き振り袖は、武家の婚礼衣裳にもなっていた由緒ある装いです。打ち掛けを羽織らないため、露出する帯周りで着こなしに差を付けることも可能。また印象も軽やかでスマートなので、少人数や家族だけの結婚式にもおすすめです。
#02|和装のパーツや小物を知ろう
色柄が豊富な小物でコーデを楽しんで
一般的な着物と比べると、花嫁和装は身に着けるアイテムや小物の色柄が豊富。それぞれの名称や本来の意味も押さえながら、和装でも自分らしいコーディネートを楽しみましょう。
掛け下(かけした)
長襦袢の上に羽織り、帯を締めて着る着物のこと。白無地が一般的だが、コーデによっては好みの色柄物を合わせることも。
打ち掛け(うちかけ)
掛け下の上から羽織る裾の長い着物のこと。最近は、振り袖の上に打ち掛けを羽織り、柄×柄の着こなしを楽しむ場合もある。
長襦袢(ながじゅばん)
着物用の下着の一つで、肌襦袢の上に着る。
筥迫(はこせこ)
江戸時代に武家の女性が身だしなみ用の道具を携帯するときの小物入れが由来で、いわばコスメポーチのようなもの。最近は好みの布で手作りする花嫁も。
懐剣(かいけん)
武家の女性たちが懐に入れて持ち歩いていた護身用の短刀で、飾り用として帯に挿す。嫁ぐ花嫁が、自分で自分の身を守れるように身に着けたという風習に由来。
末広(すえひろ)
扇子のこと。広げたときの形に「末広がりに幸せが訪れますように」という願いを込めた、縁起物。持つだけで、広げてあおぐようなことはしないのがマナー。
伊達襟(だてえり)
着物と一体化しているタイプと着物の襟に挟み込むタイプがある。色などが異なる何枚かを重ねてコーデのアクセントとすることも。
半襟(はんえり)
長襦袢の襟に縫い付けて、襟が汚れるのを防ぐのが本来の目的。最近は色柄や素材で遊ぶなど、顔周りを華やかに見せつつコーデを楽しむための小物の一つとなっている。
帯(おび)
打ち掛けではちら見えする程度でも、引き振り袖だとコーデの大きなポイントになる。バックスタイルのアクセントになるので結び方にもこだわって。
帯揚げ(おびあげ)
帯の形を保つために欠かせないアイテム。帯枕とセットで使い、胸の下で挟んで帯の内側に押し込む。
帯締め(おびじめ)
帯を固定するためのひものようなもの。背面から回して帯の正面できゅっと結ぶ。花嫁和装では、綿の入った丸ぐけタイプが主流。
抱え帯(かかえおび)
帯の下に結び、帯を抱えるようにして固定させるためのアイテム。帯周りのアイテムは、同色で揃えたりあえて変えたりと、自由に楽しんで。
足袋(たび)
基本は白。足袋や肌襦袢などの肌に触れるアイテムは、レンタルではなく購入で用意する場合が多い。
草履(ぞうり)
白、金、銀といった無地のものが多いが、最近は写真映えする色柄入りも人気。
#03|和装の選び方・決め方
大きな決め手になるのは
「色柄」と「雰囲気」
着慣れない上に花嫁だけの特別な和装となると、どうやって選べばいいか分からないもの。運命の一着を見つけるためには、色や柄はもちろん、「こうなりたい」の雰囲気や着るシーンも考えておくのが正解!
#和装の選び方1|
好きも似合うも叶う「色柄」を見つけよう
パッと見の印象を決める「色」はもちろん大事だけど、##s##白無垢、色打ち掛け、引き振り袖、いずれも「柄」で選べるのは和装ならでは##e##。柄=文様で結婚式時の季節感を表したり、文様に込められた意味を知り、花嫁の思いを託すのも素敵です。また、柄の大きさやそれがどんなふうにあしらわれているかで印象も変わるもの。例えば身長が高い人には大胆な柄、小柄な人には細やかな柄が似合うので、好きも似合うも叶うあなたらしい色柄を見つけましょう。
幸せの願いが込められた花嫁衣裳の人気文様3
一つ一つに意味を持つ美しき伝統文様の中でも花嫁衣裳によく使われるのが、縁起の良い印とされる「吉祥文様」。あなたが幸せを託したいのはどんな文様?
「鶴は千年、亀は万年」ともいわれ、亀と共に長寿の象徴とされる鶴。一度夫婦になると一生を添い遂げることから「永遠の愛」のシンボルともされている。
花嫁衣裳に多用される花の代表格。平安時代から着物の文様として用いられ、枝垂れ桜、桜尽くしなど種類も多彩。春婚花嫁にも人気。
冬の寒さに耐え、常緑を守り続ける松も樹齢が長いことから長寿の象徴とされる。真っすぐと伸びやかに立つ竹、春一番を告げる芳香豊かな梅の、3つが融合した「松竹梅」も、よい兆しを示す代表的な文様。
#和装の選び方2|
こんな花嫁になりたい!の
「雰囲気」も考えよう
彩り豊かな色打ち掛けや引き振り袖は、カラードレスと同様にどんな雰囲気にしたいかで色や柄を選ぶのも手。ふんわりかわいく、きりりかっこよく……、あなたはどんな雰囲気の花嫁になりたい?
#かわいい#お姫さま#ロマンチック
ふんわりかわいい今どきの大和なでしこになりたい!そんなあなたにぴったりなのは、華やかさの中に程よい甘さを効かせた着物。##s##色はパステル系の淡いトーン、柄は草花を中心とした小ぶりの柄がおすすめ##e##。中でも甘過ぎず大人かわいく見せたい花嫁に人気なのがミントグリーンや水色など、透明感のある寒色系です。
#かっこいい#優雅#大人っぽい
きりりかっこいい凛とした大人花嫁になりたい!そんなあなたには、王道の美しさと大人の気品をアピールできるシックな着物がおすすめです。##s##赤や黒などのはっきりした色みや大ぶりの古典的な柄##e##を選ぶとしっくり!
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#和装の選び方3|
まだある!こんなところもチェック
挙式、披露宴、前撮りなどの着用シーンや、会場の雰囲気、ロケーションまで考慮すれば大成功。例えば、神殿での挙式なら厳かな雰囲気に合う王道の色柄をチョイス。日本庭園での前撮りなら写真映えを優先して顔映りのよい色柄を選ぶと一段とあでやかに。
#04|和装に合うヘアを知ろう
衣裳との相性を考えつつ
自由にアレンジを
純和風から今っぽ洋テイストまで、和の花嫁姿をより素敵に完成させるにはヘアスタイルも大事。最後は和装の花嫁ヘアをCheck!
綿帽子
一般的に、かぶることができるのは白無垢のみという習わしがあり、##s##和髪の中で最も格式が高いとされている##e##。純白のほか、縁が赤いタイプなども。洋髪にかぶる場合は、内側から綿を盛るなどの工夫をするとシルエットがきれいに出る。
角隠し
##s##かつらなどの日本髪を包むように飾る帯状の白い布##e##のこと。花嫁衣裳でしか身に着ける機会はないが、シーンや衣裳の種類を問わずに着けられる。また、べっ甲や真珠、蒔絵(まきえ)などを施した笄(こうがい)や簪(かんざし)も挿す。
日本髪
##s##文金高島田などのかつらをかぶる日本髪##e##と呼ばれるスタイルは、どの和装にもマッチ。最近はかつらに代わって自分の髪で結い上げる「地毛結い」の新日本髪を希望する花嫁も増えている。
洋髪
和にこだわらず、##s##ドレスと同様のヘアアレンジやヘアアクセ##e##で着こなす花嫁は多数。和装に洋髪を合わせる場合は、ある程度ヘアにボリュームを持たせた方が全身のバランスが美しく整う。
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構成・文/大平美和 イラスト/itabamoe D/mashroom design
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」(全国推計値)によるものです
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