
【ウエディングドレス用語集‐2023年版】気になる用語をまるっと解説!
ウエディングドレスを探しているとさまざまな用語が出てくるけれど、分からない言葉も意外に多いもの。ここでは、ドレスに関する用語を徹底解説!押さえておけば、下見や試着で希望を伝える際もスムーズに。
Index気になる用語をチェック!
#01 ドレスのライン
Aライン/エンパイア/スレンダー/パンツドレス/プリンセスライン/マーメイド/ミディ丈
#02 デコルテとネックのデザイン
オフショルダー/カシュクール/スクエアネック/ハイネック/ハートカット/ビスチェ/Vネック/ボートネック/ホルターネック/ラウンドネック/ロールカラー/ワンショルダー
#03 スリーブのデザイン
アメリカンスリーブ/七分袖/ノースリーブ/パゴダスリーブ/バタフライスリーブ/パフスリーブ/フレンチスリーブ/ロングスリーブ
#04 スカートのデザイン
オーバースカート/タッキング/ティアード/トレーン/バッスル/バルーンスカート/プリーツ/ラッフル/ローウエスト
#05 素材
イリュージョンレース/エンブロイダリーレース/オーガンジー/カットワークレース/クレープ/サテン/シフォン/シルク/タフタ/チュール/ミカドシルク/リバーレース
#06 ドレスにまつわるその他の用語
アシンメトリー/オーバードレス/くすみカラー/グリッター/コード刺しゅう/スカラップカット/スリット/3Dモチーフ/2WAY/ディテール/ドレープ/パイピング/パニエ/ビージング/ビジュー/ブライダルインナー/ブラッシュカラー/ぺプラム/ボレロ/レースアップ
#01|ドレスのライン
Aライン

アルファベットの「A」の形をイメージした、裾に向かってフレアに広がる王道のライン。着る人の体形や会場を選ばず、デザイン次第でどんな雰囲気にもなり得ると人気。
エンパイア

バストラインのすぐ下からストンと流れるスカートが特徴。ハイウエストのため脚長効果が高い。おなか周りを締め付けず着心地がよいことから、マタニティー婚にも向いている。
スレンダー

裾の広がりが少なく、ボディを包むように縦ラインを描くスリムなタイプ。すっきりコンパクトに決まるので、レストランや小さめの会場でも動きやすくておすすめ。また、少人数婚や家族だけの結婚式にも映えると注目度アップ。
パンツドレス

ボトムがパンツになっているウエディングドレスのこと。パンツスタイルで自分らしく装いたい、人とかぶらないドレスが着たいなど、高感度な花嫁たちの間で人気上昇中。シューズにこだわれるのも魅力。
プリンセスライン

コンパクトな上半身とボリュームのあるスカートが特徴。ウエストラインからふんわり広がるビッグスカートは、広い会場やゴージャスなバンケットでも映える。シルエットが美しく浮かんで格別の存在感を放つためドラマチックな夜景前撮りなどでも人気。
マーメイド

膝の辺りで絞り、裾に向かって豊かに広がるスカートがポイント。程よくボディにフィットしながら描き出される曲線美が象徴的で、大人花嫁にも人気が高い。
ミディ丈

くるぶしほどの丈のスカートを指し、靴がちらりと見えるのが特徴。アンクル丈とも呼ばれる。ミニ丈のドレスと同様にカジュアル感はありながら、露出は抑えめ。ガーデンパーティや二次会で着る花嫁も多い。
#02|デコルテとネックのデザイン
オフショルダー

肩を出しながら二の腕をさりげなく覆ったデザイン。デコルテの露出を程よく抑えられるので上品なイメージに。かわいい派には二の腕にゆるっと掛かるドロップショルダー、きれい派には、さりげない透け感が上品なチュールやレース使いがおすすめ。最近は二の腕に掛かる部分に透け感があるゆるふわタイプが人気。
カシュクール

左右の生地が胸元で折り重なる、着物のようなデザインのトップスのこと。ネックラインがV字に開くのですっきり見え、大人っぽさやこなれ感を演出できる。
スクエアネック

ストラップや袖の付け根から胸元にかけて、四角くカットされたデザイン。ラウンドネックと同様、体形を選ばず似合いやすい上、鎖骨を強調することで華奢さもアピールできる。
ハイネック

首を覆うように襟が立ったデザインで、スタンドカラーとも呼ばれる。きちんと感がありクラシカル。アンティーク風の雰囲気にしたいときにもおすすめ。
ハートカット

胸元がハート形にカットされたデザイン。緩くカーブする胸元は、表情を優しく見せる効果も。ビスチェにこのカットが施されていると一段とフェミニン。
ビスチェ

肩ひもがなく、デコルテを潔く露出したデザイン。デコルテに十分な空間ができるので、フェイスラインもすっきり見える。
Vネック

胸元がV字に開いているデザイン。デコルテに抜け感が出て、顔や首回りがシャープに見える。中でも深めに切れ込んだ「深V」が、大人っぽくスタイリッシュに見えると注目の的に。
ボートネック

襟ぐりがほぼ直線状になったデザイン。デコルテの露出を抑えつつ、チラ見えする鎖骨でフェミニンにも見えるのが魅力。
ホルターネック

前身頃から伸びる布を首の後ろに回して留めるデザイン。袖はないので腕や肩を露出しつつ、背中が大胆に開くのが特徴。バックスタイルを大人っぽくすっきり見せたい花嫁に◎。
ラウンドネック

緩やかな半円を描くネックラインで、クルーネックとも呼ばれる。首元が詰まりすぎず開きすぎないので誰にでも似合いやすく、透け感があるとより表情が優しく見える。
ロールカラー

胸元を前方に折り返したような襟のデザインのこと。クラシックで清楚な雰囲気になり、首筋や鎖骨もきれいに見せられる。
ワンショルダー

片方だけにストラップが付いたデザインで、デコルテを程よくすっきり見せながら華やかさを演出。2023年は、トレンドの「アシンメトリー」の要素も含み、よりスタイリッシュに進化したワンショルダーがブームになる予感!
#03|スリーブのデザイン
アメリカンスリーブ

緩やかにカーブするアームラインとハイネックが特徴。肩ががっちりとした人に似合いやすく、大人の魅力も発揮できるヘルシーなデザイン。
七分袖

長袖の七分目ほど=肘下くらいまで、の袖丈のこと。フル丈の長袖よりも抜け感が出て、手首を出すことですっきり細見えも叶うと人気上昇中。
ノースリーブ

袖がなく、すっきりしたデザインのこと。細めのストラップが付くドレスはキャミソールと呼ばれ、極細で華奢なひも自体はスパゲティストラップとも呼ばれる。
パゴダスリーブ

袖口に向かってフレアに広がる長袖で、ベルスリーブとも呼ばれる。動くたびにひらひら揺れる袖口が華やかで花嫁のしぐさまで優雅に見せる。
バタフライスリーブ

揺れるひだがちょうの羽根を思わせる、ひらひらした袖のこと。ひだがなくゆったり広がるタイプはフレアスリーブとも呼ばれる。
パフスリーブ

腕の部分に空気感を持たせて膨らませ、袖口をキュッと絞ったデザイン。肩をすっきり出して二の腕部分をふわっとさせた、オフショルダータイプが大ブレイクを果たした昨年に続き、2023年はハリ素材で甘さがセーブされ、一段と上品にアップデート。
フレンチスリーブ

肩先が隠れるくらいの袖丈で、キャップスリーブとも呼ばれる。マットな素材だと品よくクラシカル、透ける素材だとカジュアル感が高まる。
ロングスリーブ

腕全体を覆う袖のこと。肘下辺りの七分から手首を覆うほどの長さまで、その丈はさまざま。
#04|スカートのデザイン
オーバースカート

スカートの上にもう一枚重ねてはくスカートのこと。脱ぎ着ができるタイプなら2WAYの着こなしが可能に。
タッキング

生地をつまんで寄せたタックを縫い留めたデザインのこと。ランダムなボリュームや立体感が出るので、スカートに施すとグッと華やかに。
ティアード

生地を段状に重ねていくデザインのこと。異素材を挟んだり、ひだが大きめのフリルで立体感をつけたりと、アレンジはさまざま。2023年は、軽やかな揺れ感を与えられてフェミニンな、透け感のあるティアードスカートがトレンドイン!
トレーン

ウエディングドレスの後方に長く引きずった、スカートの後ろ裾のこと。ロングトレーンは長いバージンロードや厳かな教会に映え、トレーンが短いとカジュアル&キュートな印象に。
バッスル

後ろスカートに入れる腰当て(ヒップパッド)のこと。それを入れて腰上をふわっと膨らませたシルエットをバッスルラインと呼び、クラシカルな雰囲気とお姫さまムードを演出できる。
バルーンスカート

スカートの裾にギャザーを寄せて絞り、風船のようなふわふわ感を持たせたデザインのこと。動きに合わせてリズミカルに弾む姿がかわいく、ガーリーな雰囲気に。
プリーツ

アコーディオンのように、布を折り畳んでひだを作ったデザイン。立体感を演出するために用いられることが多く、ひだの幅が小さいほど軽やかな動きが出る。
ラッフル

布のひだが波のようにひらひらと揺れる装飾のことで、最近はより小刻みになって細かく重なり、スタイリッシュに進化!ボリュームも存在感もアップできる大人ロマンチックなトレンドデザインと注目の的に。
ローウエスト

一般的なラインより低い位置にウエストの切り替えがあるデザイン。タイトな上半身からやや低めの位置でスカートが広がるため、くびれをメイクできる。重心が下がるので背が高い人にもおすすめ。
#05|素材
イリュージョンレース

極薄のシースルー生地やベージュ色のチュールに刺しゅうやビージングを施し、柄が素肌に浮かび上がるかのように見せたレースのこと。程よく肌見せしながら、華やかで上品な印象を与えられると人気。デコルテや背中にあしらったデザインをイリュージョンネックとも呼ぶ。
エンブロイダリーレース

エンブロイダリーは「刺しゅう」のこと。ドレスでは、チュールなどの生地に光沢のある糸で刺しゅうを施した高級感あるレースを指すことが多い。透け感があり、優雅な雰囲気に。
オーガンジー
薄くて軽やか、透明感もある生地で、ふんわりとボリューム出したいときに使われる。幾重に重ねても軽く、動きも出やすい上、甘口のエッセンスを加えたいときにもおすすめ。
カットワークレース

生地に刺しゅうを施し、柄の内側を切り抜いてよりくっきりとしたレース模様を作る手法のこと。トレーンに施されていると、バージンロードにはっきりと浮かび上がり、美しさがアップ。
クレープ
着物の生地のちりめんのように、表面に細かいシワや波状のシボ(凹凸)が出るのが特徴の生地で、とろみがありマットな質感。薄くしなやかで、透けて見えるようになった生地はジョーゼットと呼ばれる。
サテン
片面に強い光沢が出る生地で、手触りはつるりとしていて滑らか。絹糸で織られていると光沢は少しマットになり、品よく落ち着いた印象に。化繊ならツヤ感はより強くなる。
シフォン
ジョーゼットに似ているが、表面にシボがない平織りの生地で、一段と薄手で軽いのがシフォン。デリケートな透け感が特徴で、絹糸で織られているとシルクシフォンと呼ばれる。
シルク
繊維の種類で絹のこと。絹糸が使われた生地は滑らかな肌触りと上品な光沢を放ち、ドレスに上質感をもたらす。
タフタ
ハリはあり、近くで見ると横うねがある、滑らかな生地。シルクだと照りすぎず上品な光沢が出る。光の角度により色みが変わる独特の発色・玉虫効果がある。
チュール
ネットのような網目がある薄手の生地。重ねることでボリュームが出て、よりエアリーに。透明感も格別で、チュールに刺しゅうを施した生地はチュールレースと呼ばれる。
ミカドシルク
上品な光沢を放ち、手触りの柔らかさも秀逸。極細または上質な絹で織られた最高級のシルク生地のこと。ミカドシルクを用いたドレスは格調高くノーブルで花嫁の憧れの的に。
リバーレース

リバー編み機で作られたレースのこと。極細の糸ならではの繊細で複雑な模様が特徴。高級感に溢れ、クラシカルでエレガントなイメージに仕上がる。
#06|ドレスにまつわるその他の用語
アシンメトリー

「左右非対称」の意味。反対語はシンメトリー「対称」。左右が対称でなくてもバランスが取れているアシンメトリーなデザインは、2023年の注目トレンド!スタイリッシュでこなれ見えする上、視覚効果でスタイルアップにも一役。
オーバードレス

オーバースカートと同様、ドレスの上にもう一枚重ねて着るドレスのこと。ガウンなどとも呼ばれる。脱ぎ着ができるタイプなら2通りの着こなしが可能に。ガウンなどとも呼ばれるが、肩からひらりと広がるマント風のデザインが2023年のトレンドに。
くすみカラー
グレーを混ぜたようなやや渋みがある色のこと。ニュアンスカラー、スモーキーカラー、ダスティーカラーなどとも呼ばれ、落ち着きと上品さを兼ね備えた色みとしてカラードレスで人気を集めている。
グリッター
キラキラ光る装飾の総称で、ビーズやスパンコール、ラインストーンにラメなど、その種類はさまざま。一面のきらめきであでやかに、繊細なラメでさりげなく……、と、粒の大きさやちりばめ方で印象が変わる。
コード刺しゅう
布地やレースなどの上に細い糸で刺しゅうすること。コードのような細いひもをさまざまな形に縫い重ねることで、立体感や存在感を表現できる。
スカラップカット

スカラップとは帆立貝のことで、縁に沿って半円の波形が連続するカットラインのこと。胸元や袖口などのレースに使用することが多い。
スリット

スカートの裾や脇、袖などに、縦に細長く付けた切り込みのこと。肌をチラ見せすることで程よくセクシーでかっこよく見える。デザインとしてだけでなく、動きやすさ、歩きやすさといった利便性のために施される場合も。
3Dモチーフ

立体的な装飾のことを指し、中でも華やかでロマンチックな3Dフラワーはここ数年のビッグトレンド。2023年はモチーフや刺しゅうがひときわ大きく、立体感も加速して、ランウエイを席巻!
2WAY

スカートを取り外せたりオーバードレスを重ねるなど、イメージや形を2通りに変えられるドレスのこと。結婚式が流動的になったりスタイルが多様化してきた今、一着で気軽に変化を楽しめるドレスはランウエイでも大躍進。袖などのパーツで細かく印象を変えられる3WAY、4WAYなどもある。
ディテール
刺しゅうやレースの柄ゆき、ビーズの装飾、カットの仕方など、ある部分のさらに「細かいところ」のこと。全体の印象には現れない細かな部分に注目することで、デザインへのこだわりをより強く持てる。
ドレープ

布を垂らしたときに出る緩やかなひだやたるみのこと。カーブを描きながら縫い留めることで流れるような優美なラインを表現できる。布を縫い縮めてひだを作る技法はギャザーと呼ばれる。
パイピング

布端の始末(処理)をするための方法の一つで、共布やテープ状の布、リボンなどで、布の端をくるんで包むことを指す。ベールの縁などによく用いられ、ラインやエッジを強調したい場所にデザインとして施すこともある。
パニエ

ドレスの下にはいてスカートのボリューム感を調整するためのアンダースカート(ペチコート)。レンタルドレスの場合はパニエもセットに含まれていることが多い。
ビージング
英語でビースにingをつけてBeading。ビーズやスパンコールを用いて刺しゅうのような加工を施すことを指す。
ビジュー
フランス語で宝石、装飾具という意味を持つが、ラインストーンやスワロフスキー、スパンコールなどで装飾が施されている部分をビジューと呼ぶことが多い。
ブライダルインナー

体形の補整をしつつ、ドレスをベストなコンディションで美しく着こなすために作られたドレス用の下着のこと。胸下をボーンで支えるビスチェタイプや、ブラジャー・ウエストニッパー・ガーターベルトが一体になったスリーインワン、ヒップラインが影響するタイトなドレスに欠かせないガードルなどがある。
ブラッシュカラー
ブラッシュとは「頬を赤らめる」という意味。頬が紅潮するようにほんのり染まったごく淡いピンクを指す。本来はピンク系だが、最近はピンクに限らずごく淡い色みのことを指す場合も。
ぺプラム

トップスのウエストラインから下に、短いフリルやひだを縫い付けたデザインのこと。ウエスト周りにメリハリが生まれるので、おなか周りをカバーしたい人におすすめ。
ボレロ

ウエストよりも丈の短い羽織り物のことで、ドレスとは別に着用するトップスの一つ。肌の露出を抑えたい、体形をカバーしたい、脱ぎ着でイメージを変えたいときなどに重宝。
レースアップ

ひもを編み上げていくデザインのこと。ウエディングドレスでは、背中や脇に施されていることが多く、デザイン性のみならずサイズを微調整するための役目を兼ねることも。
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構成・文/大平美和 イラスト/itabamoe
※掲載されている情報は2022年12月時点のものです

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