カップルのホンネ通信


ふたりの間に一切の壁なはい、そう信じているカップルでも、立ち入りづらいのが、過去の恋愛とお財布の中身。でもお金の問題は、1つの家庭を築いていくならもう他人事ではないし、本当はずっと気になっていたという人も、結構多いのではないでしょうか。世のカップルたちは、いつどのようにして把握しているのか、その実態やスムーズに把握するコツを探ってみました。(アンケート回答数:259人)
パートナーの貯蓄や借金(ローン)を知った時期を聞いたところ、貯蓄に関しては、「結婚を決める前から」が42%、「結婚を決めてから」が37%と僅差。傾向が二分されることがわかりました。知ったきっかけは、最多が「パートナーから話してきた」39%、次いで「結婚準備の必要上、自然と」30%でしたが、「自分から聞いた」人も26%に上っています。待っているだけでは解決しないケースもそれなりにあると言えそうです。
一方、借金(ローン)については、72%が「結婚を決める前から」把握。知ったきっかけは「パートナーから話してきた」が60%。「結婚準備の必要上、自然と」、「自分から聞いた」はそれぞれ15%前後と少なめでした。借金(ローン)を抱えている場合は自らきちんと話す人が多いようです。


- ■結婚を決める前から 42%
- ■結婚を決めるとき 17%
- ■結婚を決めてから 37%
- ■婚姻届の提出後 4%

- ■結婚を決める前から 72%
- ■結婚を決めるとき 8%
- ■結婚を決めてから 15%
- ■婚姻届の提出後 5%

パートナーの貯蓄や借金(ローン)の実態については、57%が「貯蓄あり/借金(ローン)なし」でひとまず安心。でも貯蓄ゼロという人も、「貯蓄なし/借金(ローン)なし」14%、「貯蓄なし/借金(ローン)あり」10%で、計24%に上ることがわかりました。
金額的に多かったのは、貯蓄では「100万~199万円」のゾーン(189 人中46人)、借金(ローン)は「99万円以下」「100万~199万円」のゾーン(61 人中31人)でした。
貯蓄や借金(ローン)の状況が結婚準備に影響したかどうかを聞いた質問には、「影響はなかった」が貯蓄、借金(ローン)ともに最多でしたが、「結婚式や新生活の準備費用を切り詰めようと思った」「将来設計を見直そうと思った」人も、貯蓄38%、借金(ローン)36%とどちらも約4割に達しています。
具体的には、「婚約指輪が欲しかったけど断った」(自分29歳/パートナー40歳)「結婚式は手作りできるものは全て手作りにして大幅に節約した」(自分25歳/パートナー30歳)と結婚費用を調整する人だけでなく、「子どもは当分諦めようと思った」(自分26歳/パートナー28歳)「結婚を延期した」(自分34歳/パートナー35歳)など、なかには人生に大きな影響があった人もいるようです。


- ■貯蓄あり/借金(ローン)なし 57%
- ■貯蓄あり/借金(ローン)あり 15%
- ■貯蓄なし/借金(ローン)なし 14%
- ■貯蓄なし/借金(ローン)あり 10%
- ■わからない 4%



貯蓄不足&借金(ローン)の影響
影響なし
- 私の貯蓄額で十分だったので、特に影響はなかった。(自分26歳/パートナー28歳)
- ご祝儀により自己負担は少ないと思っていたため、影響はなかった。(自分30歳/パートナー29歳)
結婚式や新生活の費用を切り詰め
- 新生活に必要な家電は1人暮らし用のをしばらく使って、式後の貯蓄によって買いなおす予定。(自分30歳/パートナー31歳)
- 婚約指輪が欲しかったけどいらないと断った。披露宴のアイテムや演出の節約をしている。(自分29歳/パートナー40歳)
- 結婚式は手作りできるものは全て手作りにして大幅に節約した。(自分25歳/パートナー30歳)
将来設計を見直した!
- 引っ越し準備費用が貯まるまで新生活を待った。私の貯蓄で全額払うのは彼のために良くないと思ったので。(自分33歳/パートナー34歳)
- 結婚式や出産もスムーズにしたかったが、『今は無理』と思っている。(自分29歳/パートナー28歳)
- 子どもは当分諦めようと思った。(自分26歳/パートナー28歳)
- 結婚を延期した。(自分34歳/パートナー35歳)

半数以上が、結婚準備への影響はなかったと答える一方、「結婚を決める前に貯蓄額・借金(ローン)額を知っておくべきか」の質問には、92%が「知っておくべき」と答えています。
理由としては、実態がわかれば節約などの対策が早く立てられる、パートナーの経済観念が確認できる、出産や住宅などの人生設計を立てやすいといったものが主な声でしたが、注意を促す声が多かったのが、借金についてでした。
「身内の借金や実家のローンも把握しておくべき」(自分32歳/パートナー34歳)、たとえ奨学金としての借金であっても「しっかり伝えないと親族を巻き込んでもめ事になる」(自分27歳/パートナー25歳)など、深刻な事態を懸念する声も見られました。
でも、デリケートな問題だけに単刀直入には聞きづらいのも正直なところ。この点に関しては、自分から公開する、保険相談に行ってみるなど、自分から起こせるアクションもないわけではありません。ぜひ参考にしてみてください。


- ■把握しておくべき 92%
- ■特に必要ない 2%
- ■どちらでもよい 6%
結婚を決める前に把握した方がいい理由
- 少しでも早く貯める必要があるから。(自分32歳/パートナー32歳)
- 今後の予定が立てやすくなる。よくリボ払いを使っている人は注意。(自分25歳/パートナー28歳)
- 将来設計に影響するし、どのようなお金の使い方をしてきたか把握できる。(自分36歳/パートナー34歳)
- 借金は今後ふたりで返していかなければならなくなるから。(自分27歳/パートナー28歳)
- 借金は、その経緯にもよるが信用に関わる。清算してほしいと思う。(自分27歳/パートナー27歳)
- 奨学金は、返済がゆっくりとはいえ多額すぎるのは考えもの。相手にしっかり伝えないと親族を巻き込んだもめ事になる。(自分27歳/パートナー25歳)
- 身内に借金をしている人がいないか、実家のローンはどうなっているか、把握しておくべき。私たちは、実家がローンを返済しきれず売却になり、同居することになった。(自分32歳/パートナー34歳)
- 独身時代の貯蓄や借金の扱いは、きちんと話し合った方がいい。片方が「独身時代に頑張って貯めたんだから私のもの」と思い、片方が「夫婦になったんだからふたりのもの」と思っていたら、絶対お金でもめる。(自分33歳/パートナー34歳)

私の反省&うまい聞き方アドバイス
反省
- 彼の『大丈夫』という言葉だけに安心し、実際の貯蓄額を聞いていなかった。聞くのが不安だったのもある。(自分24歳/パートナー36歳)
- 付き合っていた頃は大盤振る舞いだったので、かなりお金をもっていると思っていた。実は見栄を張って貯蓄を切り崩していた。(自分27歳/パートナー29歳)
- 年齢的に期待しすぎていた。(自分29歳/パートナー40歳)
- 給料のいい会社で働いていたのでもっと貯めていると思っていた。職場の付き合いや趣味や交友関係に使っていることを知らなかった。(自分28歳/パートナー28歳)
- 大学や大学院はほぼ全額奨学金に頼っていたようで、金額の大きさに驚いた。私は奨学金を借りたことがなく、認識が甘かった。(自分30歳/パートナー29歳)
アドバイス
- 男からはなかなか言ってこないと思うので、こちらから「私はこうだけど、あなたはどう?」と切り出すといい。(自分25歳/パートナー26歳)
- 聞きにくいけど、いずれは聞かなければならないこと。『ふたりの将来のことなんだけど』と話を切り出した。(自分27歳/パートナー37歳)
- 結婚について話しているときに、さらっと『借金とかある?』と聞いておけばよい。それで気まずくなったり怒ったりするパートナーは、結婚を考え直した方がよいと思う。(自分33歳/パートナー29歳)
- ふたりで保険相談に行ってみるといい。お互いの生活感や価値観がわかる。(自分29歳/パートナー38歳)
- 彼のお財布の、クレジットカード枚数や、お店のレシートなどから、お金の使い方を調べるのもありだと思う。(自分33歳/パートナー29歳)
- クレジットカードの明細を見せてもらう。私の場合、これでキャッシングや携帯課金が判明した。(自分29歳/パートナー29歳)


先輩から学ぶ今回のポイント
データ出典/「ゼクシィ」ユーザーアンケート「知ってた?パートナーの貯蓄・借金」
調査期間/2013/7/23~8/22 回答数259人