【結婚式レポートin長野県】ペルーの伝統的セレモニー。父とのダンスに感謝を込めて
違いを認め合うハッピーな一日を高校生がカタチに
結婚式を全面的にプロデュースしたのは、赤穂高校ブライダル班の生徒たち。「誰かの役に立つ結婚式っていいなと。高校生の夢に繋がるような経験になったら嬉しい」と、この企画に応募したことがきっかけだった。テーマは、HappyとCultureを掛け合わせた「Hapicul Wedding」。新婦のルーツであるペルーと日本、それぞれの文化を尊重し分かち合い、みんなで幸せになろうという思いを込めた。
在日ペルー人の新婦親族も大勢集まったパーティ。友人によるスペイン語の通訳を入れ、料理はビュッフェスタイルに。ペルーの代表的な料理や飲物も並んだカウンターは、両家のゲストで大にぎわいだった。パーティ後半には、ペルーでおなじみの「ピニャータ」が登場。どっさりとお菓子が入った袋を割ろうとバットを振る子どもたちに、にぎやかな声援が送られた。
ペルーの結婚式には、花嫁が父とダンスを踊る風習がある。「遠くにいても、いつも思っているからね」という父の言葉に、素直な思いが溢れた。ゲストも代わる代わるふたりと踊り、会場はまるで舞踏会のよう。国や文化、言葉の壁を越え、感動とともに両家が一つになる。そんな “Hapicul”な結婚式が叶った。
きょうだい3人が、新郎を担いで中座
言葉の違いを乗り越えて、みんなで幸せを分かち合う結婚式に
高校生とシェフが考案したビュッフェには、「アヒ・デ・ガジーナ」「チキンエンパナーダ」といった、ペルーの伝統料理も
一面の緑が広がる駒ヶ根高原「幸せの森」で挙式。新郎と10年来の交流がある牧師に、式を執り行ってもらった
装花やブーケをはじめ、ケーキも高校生がデザイン
高校生と一緒につくり上げた結婚式。「人の幸せを願うことで、自分も幸せになれる。夢に向かう気持ちと、一歩踏み出す勇気を持つことができました」と、笑顔いっぱいの高校生たち
ビンゴクイズの正解発表で、進行を務めたのは高校生
お色直し入場の瞬間、「みんなが打ち解けて、楽しんでいる様子が伝わってきました。それが心地よくて」と新婦。ラテンソングに乗ってダンスも披露した
新郎と新婦父ががっちりハグ
つるした「ピニャータ」を、棒でたたき割ってお菓子をゲット! 中南米の伝統行事をパーティの演出に
カンボジア王国プノンペン在住
千村友輝さん(39歳)
花子さん(29歳)
挙式日:2023年10月21日
会場:駒ヶ根高原 古民家ウェディング 「音の葉」(長野県)
獣医&動物看護師のふたりは、カンボジア在住。「現地に動物病院を」との夢を分かち合い、やがて交際へ。
※ゼクシィ長野・山梨版2024年4月号より転載
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