【結婚式レポートin岐阜県】会場は泊まれるレストラン。私たちのコーヒーでおもてなし
初めて訪れる地で2日間共に過ごし両家の絆を結ぶ
1年前の7月。ふらりと一人旅に出掛けた彩花さん。向かったのは、深緑に囲まれた山の中に佇む一軒のオーベルジュ。「シェフからここでフルオーダーメイドの結婚式ができると聞いて、ぜひやりたいと思ったんです」と彩花さん。元々結婚式はやらなくてもよかったというふたり。やるなら家族だけでと決めていた。「ここにぜひ家族を連れて来たい! 両家一緒に泊まる旅先での式は思い出に残ると思いました。結婚式は本来両家を繋ぐものですしね」。ふたりが招待したゲストは、家族と3人の友人のみ。
由緒ある護国神社で飛騨大神宮に結婚を誓い、オーベルジュに移動してチェックイン。ラフなスタイルに着替え、パーティがスタート。この日は乾杯酒から料理まで、すべてふたりが焙煎(ばいせん)したコーヒーを使った、シェフ渾身(こんしん)の一皿が並んだ。どの料理もワインとのペアリングが計算されたもので、口の中で響き合うハーモニーにゲストも感激。料理とお酒が進むにつれ、ゲストが一つになっていく。デザートタイムには、ふたりがコーヒーを淹れて振る舞うというおもてなしも。翌日の朝食でもふたりはコーヒーをサーブ。2日間を共にした絆と思い出は、各々の心と記憶に深く永く刻まれていくに違いない。
本殿の前で彩花さんの家族の花嫁行列を迎えた雄志さん一家
オーベルジュのテラスでのファーストミート。緑にふたりの白の衣裳が映えた
挙式が終わると先にふたりは退場。“片付けの儀式”には立ち会わないのが護国神社のしきたり
「本当においしい!」と何度も口にしていた雄志さんの同僚
シェフこだわりのナチュラルワインとのペアリング
料理は全てこの日のためのオリジナル
時間を気にせず食べて飲んで語って。笑い声は夜更けまで響いていた
紅差しの儀では、二人とも思わず涙を流し、それを父が静かに見守っていた
挙式後は気ままに記念撮影。雄志さんの父が突然号泣するとつられて母も。そんな二人をほほ笑みながら見守っていた雄志さん。家族だけのこんな時間もかけがえのない思い出に
宵闇に浮かぶ彩花さん手作りのウエルカムボード
実はバージンロードを歩くことを楽しみにしていた彩花さんの父。サプライズで父を呼び、パーティ会場に入場。少し緊張した面持ちでしっかりと彩花さんをエスコート
愛知県在住
岡部雄志さん(33歳)
彩花さん(32歳)
挙式日:2022年7月16日
挙式会場:飛騨大神宮護国神社
披露宴会場:オーベルジュ飛騨の森
ゲスト数:9名
食事会で出会い、2019年交際開始。雄志さんは香川県、彩花さんは滋賀県出身。将来カフェを開くことが夢。
※ゼクシィ東海版2022年11月号より転載
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