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[全文掲載] 花嫁の手紙vol.65~困難を乗り越える中で感じた家族の大切さを伝える ~

式で手紙を読む花嫁

花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない…なんて悩む花嫁さんもいるのでは?そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?

「感謝を含め、伝えたいことを手紙に書いて読みたいと思った」

参列してきた結婚式で家族の関係性が見えてくることに感動し、花嫁の手紙に良い印象を持っていたひとみさん。自身も普段伝えられない感謝を伝えられる良い機会と考えました。しかし、人前ではなく家族の前だけでしっかりと気持ちを伝えたかったこと、リゾート婚後の披露宴では楽しい雰囲気にしたかったこともあり、挙式前のファミリーミートで手紙を読みました。

■招待ゲスト数…28名(家族、親族、友人)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…式の約1カ月前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…下書き約1カ月、清書2日間
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約4分

【GOODポイント&感動ポイント】

数々のウエディングで司会という枠にとらわれず、たくさんの花嫁さんの結婚式の演出や「花嫁の手紙」の相談にも乗っている優月さんにコメントを頂きました。(優月りなさんInstagram/@ mc_yuzuki_rina)

言葉に体温が宿り、命の大切さを感じさせる手紙でGOOD

「まま」という自然な語りかけで始まるお手紙。【A】に書かれたエピソードから、母からの深い愛情が伝わります。一度も反対せずに娘の行動を受け入れた母の思い、帰れる場所があるからこそ挑戦することができた娘の姿から、揺るぎない母娘の信頼関係を強く感じました。【B】では、当時の感情が率直に書かれています。リアルな感情で言葉に重みがあり、「今でも考える」という本音は、簡単に消化できない痛みとして伝わりゲストの胸を打ったでしょう。
 
手紙の後半では、大変な時期を周囲の方に支えられて困難と向き合って歩んできたこと、そばで新婦を支えてくれた新郎の優しさに救われたこと、そして下線の一文からは新郎の温かな人柄が自然と伝わりました。後半の【C】では、これからも支え合っていこうという絆と未来への希望が書かれています。「家族の素晴らしさ」や「大切な人を思う尊さ」が心に残るお手紙でした。(優月さん)

花嫁の手紙「読んでどうだった?」「受け取ってどうだった?」

この手紙を書いたひとみさんと、手紙を受け取ったお母さまにお話を伺いました。

手紙を読んでどうだった?

花嫁
自分の気持ちを素直に伝えられました

「この機会を逃したら、きちんと伝えるタイミングがないかもしれない」と思い、手紙を読むことにしました。ファミリーミートの場で読んだため、その場にいたのは限られた人だけ。周囲を気にしすぎることなく、自分の気持ちを素直に伝えられたと思いますし、母も自然体で受け止めてくれていたように感じました。思いを伝えることで、自分の中に引っかかっていたものが少しだけ溶けた気がします。

最も伝えたかったことは?

花嫁
母や周囲の人たちへの「ありがとう」の気持ちです

2022年に父と祖母を立て続けに亡くし、大変でつらい時期がありました。当時はさまざまな事情が重なり、最期そばにいてあげることができなかったことへの後悔が今も心に残っています。そんな中でも、父や祖母を最後まで支え続けてくれた母には感謝の気持ちでいっぱいで、その思いをきちんと伝えたいと思っていました。また、落ち込む私を支えてくれた彼や彼のご両親、周囲の方々にも、改めて感謝を伝えたいと思いました。

苦労&工夫したポイントは?

花嫁
伝えたいことを整理しながら、話の流れをつくっていきました

長くなりすぎると気持ちが伝わりにくいと思い、伝えたいことを整理しながら、話の流れを考えるのに苦労しました。まずは子どもの頃の思い出や、どのように育ててもらったかを書き出し、そこに感謝の気持ちをつなげて文章にしていきました。また、重たくなりすぎないよう、「家族の不幸」や「亡くなった」という直接的な表現はあえて避けるようにしました。

後輩花嫁さんにアドバイスを

花嫁
手紙を書くことで改めて親の大切さを感じることができると思います

普段は面と向かって感謝を伝える機会がなかなかないからこそ、花嫁の手紙はとても素敵な演出だと思います。最初から完璧な構成や文章を考えようとせず、まずは「伝えたいこと」や「思い出に残っている出来事」を箇条書きにしてみるだけでも大丈夫。少しずつつなげていくことで、自然と自分らしい言葉になっていきます。小さい頃からこれまでを振り返る時間にもなり、改めて両親や家族の大切さを感じられると思います。

お手紙を受け取ったお母さまより

新婦母
小さい頃から頑張る姿を、ずっと頼もしく見ていたよ

小さい頃のことを思い出しながら聞いていました。おてんばで、いつも家族を笑わせてくれる子でしたね。芯が強く頑張り屋な子だと思っていたので、「やりたいことに挑戦してほしい」という気持ちで見守っていました。看護師を目指した理由を初めて知り、胸が熱くなりました。祖父母のこともよく気にかけ、忙しい中でも動いてくれる姿を頼もしく感じていました。淳さんと出会い、幸せそうな姿を見られて嬉しく思っています。

From編集部

手紙を書きながら、家族の存在の大きさについて感じてみませんか

結婚式の準備を進める中で、改めて家族との思い出を振り返る人も多いのではないでしょうか。花嫁の手紙は、感謝を伝える場であると同時に、自分自身が家族の存在の大きさを再認識する時間でもあります。楽しかった記憶はもちろん、ぶつかったこと、心配をかけた経験も振り返ることで、これまで“どれほど支えられてきたのか”に気付けることも。家族への思いをゆっくりつづってみてくださいね。

監修
監修優月りなさん

優月りなさん

MC・司会者・ナレーター・ラジオDJ

ウエディング業界歴19年で東京を中心に全国出張可能な司会者。幅広いスタイルの結婚式で新郎新婦らしさにあふれた人前式や、パーティの演出も提案。ブライダルモデル育成の経験から新婦の立ち居振る舞い、音楽や手紙の相談など幅広く行っている。また、講師としても15人以上の司会者を輩出し、プロ司会者へオーダーメイドレッスンも行っている。

構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2026年7月時点のものです

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