花嫁の手紙、読む?読まない?それぞれの感謝の“伝え方”
結婚式で読む「花嫁の手紙」。親やゲストへの感謝が伝えられる機会ですが、読むかどうか…と迷う花嫁さんも少なくありません。「泣いてしまいそう」「照れくさい」など、その理由はさまざま。“迷ったけれど読む”ことにした卒花や、“読まない”とした卒花の思いの伝え方を、アンケート結果と現場のプロの経験から見ていきましょう。
結婚式で読む「花嫁の手紙」。親やゲストへの感謝が伝えられる機会ですが、読むかどうか…と迷う花嫁さんも少なくありません。「泣いてしまいそう」「照れくさい」など、その理由はさまざま。“迷ったけれど読む”ことにした卒花や、“読まない”とした卒花の思いの伝え方を、アンケート結果と現場のプロの経験から見ていきましょう。
優月りなさん
MC・司会者・ナレーター・ラジオDJ
ウエディング業界歴18年で東京を中心に全国出張可能な司会者。幅広いスタイルの結婚式で新郎新婦らしさに溢れた人前式や、パーティの演出も提案。ブライダルモデル育成の経験から新婦の立ち居振る舞い、音楽やお手紙の相談など幅広く行っている。また、講師としても15名以上の司会者を輩出し、プロ司会者へオーダーメイドレッスンも行っている。
結婚式で花嫁の手紙を読むか迷う理由として、アンケートで寄せられたのは以下のような声でした。
などの自然な気持ち。迷いがあるのは、それだけ式に来てくれたゲストの気持ちを大切に考えているからです。感謝の伝え方の選択肢が増えたのも理由としてあるかもしれませんね。
ゲストにスポットを当てたいからと花嫁の手紙を迷う方もいます。でも結婚式の主役はふたり。ふたりがどうしたいかの気持ちを優先してくださいね。また、親から「恥ずかしいから…」とやんわり式前に断られたという方もいますが、その多くは照れ隠し。実際には手紙のシーンをとても喜ばれるケースが多いんです。(優月さん)
結婚式で花嫁の手紙を読んだ卒花の声から、読むことにした“決め手”がいくつか見えてきました。
親と普段あまり話せなかったり、感謝を照れくさくて伝えられなかったり…。そんな思いを抱えていたからこそ、結婚式という特別な機会でなら、胸の奥に持ち続けてきた感謝をまっすぐ届けられると思えたことが決め手になったようです。
ちょっと定番すぎるから、私の式ではやらなくてもいいかな…と思いましたが、普段あまり感謝の気持ちを伝える機会がないし、結婚式は特別な日なので読むことにしました。(もちまるさん)
「今言わなかったら後悔するかも…」。未来の自分を想像して、読むことにした卒花もいました。人生の節目だからこそ、勇気を出して思いを形にして、言葉で伝えたいと感じたようです。
親から「恥ずかしいから読まなくていい」と言われて悩みましたが、せっかく感謝を伝える良い機会で、読まないと自分が後悔しそうだったので、自分のわがままを通して読むことに決めました。悩んだけど結果として読んで本当に良かったです。後日、親は渡した手紙を読み返して泣いていたらしいです(笑)。(あーにゃさん)
プランナーやパートナー、先輩花嫁からの「読んだ方がいいよ」という後押しや、自身が過去に参列した結婚式で聞いた「花嫁の手紙」での感動体験が決め手になった人もいました。
家族宛ての手紙だと、家族以外の人は正直興味ない内容になるだろうな…と思って悩んでいましたが、プランナーさんの「やった方が良い」というアドバイスがあって読むことに。手紙の長さは短めにし、ゲストそれぞれに焦点を当てた手紙にしました。ゲストが退屈したり、感動のシーンになりすぎないように意識しました。(いくみさん)
「式の締めとして大切にしたい」「自分の口で親やゲストに感謝を伝えたい」などの理由で、「読もう」と心を決めた卒花もいました。
打ち合わせ開始時は手紙を読むつもりがなかった人も、結婚式の準備を進める中でアルバムを見返したりすると、結婚式への実感が高まり、「やっぱり読みたい」と気持ちの変化が起こる人もいます。
結婚式は、親やゲストに新郎新婦からの感謝や愛情を言葉にする貴重な場。花嫁の手紙を読まなかった人たちは、どんな方法でその思いを届けたのでしょうか?式当日や当日以外の方法をご紹介します。
人前で話すのは苦手…という人でも、写真や動画に言葉を添えて思いを伝えられます。映像と共にメッセージを見ることで、当時の記憶や情景が視覚的にも表現できます。
感謝を伝えたいのは新郎も同じなので、最初から花嫁の手紙は読まないと決めていました。結び前の時間にサンクスムービーを上映し、両家の両親それぞれに思いをしっかり伝えました。ムービーだと過去の写真や映像をたっぷり使えるのでおすすめです。自分で作ると何度も見すぎて当日は新鮮味はないですが、作成中には何度も号泣しました(笑)。(AKARIさん)
渡す瞬間にそっと添えた短くてシンプルな「ありがとう」「これからもよろしくね」という言葉。ひと言がグッと心に残りそうです。
少しでもゲストとの時間をつくりたいと思い、両親には披露宴後、ゲストをお見送りする前(ゲストは帰宅準備中)にウエルカムスペースで「今まで育ててくれてありがとう」と感謝を伝えました。ゲスト数が多い場合は、みんなが集まれる式中の時間がとても貴重だと思うので、親への感謝を伝えるのは式前後にずらすのもいいのではないかなと思います。(歩さん)
カードにひと言添えるだけで十分気持ちは伝わります。贈り物と一緒に渡すことで、後から読み返してもらえるのも魅力ですね。
絶対に泣いてしまうし、うまく読めなさそうだったことと、お祭りみたいな楽しい結婚式にしたかったので花嫁の手紙を演出として読むのはやめ、体重米と一緒に手紙を渡しました。私は手紙を書くことで、親への思いがたくさん溢れて、より結婚式を楽しめた気がしています。(あみあみさん)
ほかにも、感謝を伝える方法はたくさんあります。あなたがしっくりとくる形で気持ちを届けるアイデアを取り入れてみましょう。
言葉や文字で伝えなくても、ぎゅっと抱きしめる、そっと手を握るなどのスキンシップのぬくもりで気持ちを伝えるのも素敵です。
ピアノの演奏で「小さい頃から習わせてくれてありがとう」と思いを伝える人、オリジナルの絵本を作成し、当日は司会者が朗読して思いを伝えるなんてケースもあります。(優月さん)
式当日は落ち着いて思いを伝えられないかも…という人には、以下のような方法もあります。
思いを伝えた花嫁は気持ちの整理がつき、「これからふたりの人生が進められる」という覚悟が強まることがあります。また、思いを伝えられた親は、式までの日を感慨深く過ごすことができるでしょう。
式後に思いを届ける方法だってあります。例えば…
式当日や式前は余裕がなくて、十分に気持ちを伝えられなかった人も、式後であれば改めてきちんと伝えることができます。中には「実家の隣に家を建てたので、日々作った夕飯を運ぶという形で感謝の気持ちを表している」という人もいました。
結婚式でたくさんの手紙を聞いてきた優月さんに、「花嫁の手紙」が持つ魅力を教えていただきました。
花嫁の手紙は、花嫁にとっては生い立ちを整理し、自分らしさを言葉にできます。また、親にとっては一生の宝物に。式のクライマックスで読むことで、ゲストも含めて会場が一体となる感動の時間となります。読んだ後は「こんなに喜ばれると思わなかった」と晴れやかな表情になる人も多いです。泣いてしまうのが心配なら、新郎の代読という方法もありますよ。涙や震える声も、すべてが式を彩るピース。その人らしい工夫で、素敵なワンシーンになりますように。(優月さん)
今まで育ててくれた両親、けんかしながらも仲良くしてくれたきょうだい、お世話になった方々に、「おかげさまでここまで成長できました!」と伝えられる最大のチャンスです。“今までの感謝とこれからもよろしくね”のたくさんの愛を込めていっぱい伝えてくださいね。(ちびにゃあさん)
「恥ずかしいかな、自己満足なのかな」と思ったりもしたのですが、結婚式は家族にとっての子育ての卒業式でもあるのかなと自分が子どもを産んで思いました。家族に卒業証書を渡す気持ちで手紙を読むのもいいと思います。結婚式は新郎新婦の自己満足で上等だと思います!(あやかさん)
私の家族への思いを聞きたい人はいるのかな、泣いているところをみんなに見られるのも恥ずかしいし親に直接伝えればいいか…と思っていました。でもプランナーさんに「一生に一度だからこそ伝えられることがある」と言われ読みました。結果、親もゲストも泣いて喜んでくれ、私自身も一生の思い出になりました。(佑香さん)
花嫁の手紙は家族への思いを言葉にできるだけでなく、ゲストにとっても心温まる時間になる特別なシーンですが、読むか読まないかに正解はありません。どんな形でも、大事にしたいのは思いを伝えること。声にするか、文字にするか、形は人それぞれです。“伝えたい形”と“思い”を大切にしてくださいね。
構成・文/RIE☆ イラスト/EccO
※記事内のコメントは2025年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー82人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2026年1月時点のものです