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[全文掲載] 花嫁の手紙vol.45~常に抱いていた親への尊敬の気持ちを伝える~
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない…なんて悩む花嫁さんもいるのでは?そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
「感謝を伝えるとともに、両親や義両親をみんなに自慢しようと思いました」
照れくさい気持ちや、「手紙を読む時間はゲストには興味が薄い時間かな…」と手紙は渡すだけにしようと考えていた友紀子さん。式のプログラムを検討している中で、「せっかく手紙を用意するならめったにない機会だし、手紙を読もう」と考えたそう。「どうせなら、感謝を伝えるとともに、大好きな両親や義理の両親のことをゲストにも自慢しよう!」と思い、結婚式で手紙を読みました。
■2024年2月24日挙式
■招待ゲスト数…28名(家族、親族、友人)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…約半年前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約3カ月
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約5分間
友紀子さんの「花嫁の手紙」
【GOODポイント&感動ポイント】
数々のウエディングで司会という枠にとらわれず、たくさんの花嫁さんの結婚式の演出や「花嫁の手紙」の相談にも乗っている優月さんにコメントを頂きました。(優月りなさんInstagram/@ mc_yuzuki_rina)
深い愛情を受けて育ってきたことが感じられる手紙でGOOD
【A】の下線部分に書かれている、まず最初に頭に浮かんだのはお父さまとの思い出であることがとても素敵なことだなと、一気に心を掴まれると同時に、親子関係の深い繋がりを感じました。
【B】では、お母さまといろいろなことを二人三脚で乗り越えられてきた情景が浮かびました。たくさんのサポートを得て、友紀子さんが進む道しるべとなられたのだなと感じました。
【C】では、振り返るととても貴重な時間であろう親子が一緒にいられる時間について書かれています。親御さまにとっては、娘が巣立っていくような寂しさがありながらも、下線部分に安心して帰ることができる場所であることも書かれており、ご家族が支え続けてきた証しである一文だなと思いました。きっとこれからもその愛情を受け継ぎながら、おふたりならではの新しい家族の形をつくっていく未来が想像できるような、素敵なお手紙でした。(優月さん)
花嫁の手紙「読んでどうだった?」「受け取ってどうだった?」
今回のお手紙を書いた友紀子さんとお手紙を受け取ったお母さまにお話を伺いました。
手紙を読んでどうだった?
![花嫁](https://cdn.zexy.net/s/contents/article/web/show/greeting/images/app002411001/2411B_tegaikuchikomi1.jpg)
いざ式で読んでいると、だんだんうるっとしてきましたが、根性で泣かずに読み切りました。両親に面と向かって感謝の気持ちを伝える機会はなかなかないので、渡すだけではなく式で読んで良かったです。字があまり奇麗ではないので、直筆で書くことも面倒に思ってましたが、手書きで書いて良かったとも感じています。
書く前後で気持ちの変化は?
![花嫁](https://cdn.zexy.net/s/contents/article/web/show/greeting/images/app002411001/2411B_tegamikuchikomi1.jpg)
手紙を書く前も感謝の気持ちはありましたが、手紙としてまとめるうちに何となく感じていた感謝を一つひとつ言語化することで、気持ちの整理がつきました。今の自分は、あの時のあの体験や掛けてもらった言葉が大きく影響しているんだな、などと自分のルーツについても思いをはせる良い機会となりました。昔のエピソードを思い出すことが多かったので、両親とは「昔こんなことあったね」などの会話が増えたように思います。
苦労&工夫したポイントは?
![花嫁](https://cdn.zexy.net/s/contents/article/web/show/greeting/images/app002411001/2411B_tegaikuchikomi1.jpg)
どんな構成にすべきか、使わない方がよい言葉はあるかなど分からないことだらけで、まずは例文を複数読み、構成のイメージをつかむところから始めました。その後、手紙に入れたいエピソードをスマホに箇条書きでメモし、その中から特に印象に残っているものを選ぶようにしました。それぞれに伝えたいことがたくさんあったのですが、長くなり過ぎないよう、1人につき手紙1枚分ずつの長さを目安に書くようにしました。
後輩花嫁さんにアドバイスを
![花嫁](https://cdn.zexy.net/s/contents/article/web/show/greeting/images/app002411001/2411B_tegamikuchikomi1.jpg)
何もないところから文章を作ろうとしてもなかなか作れず後回しにしてしまいがちなので、「こんなことあったな」と思い出すたびにスマホにメモしていました。そうすると、後々の負担が少なくなると思います。また、小さい頃のアルバムを見たり、嬉しかったことや印象深かったことを思い出して書き留めておくとより自分らしい感謝の言葉につながると思いますよ。
お手紙を受け取ったお母さまより
![新婦母](https://cdn.zexy.net/s/contents/article/web/show/greeting/images/app002411001/2411B_tegamikuchikomi3.jpg)
離れて暮らす娘とのやりとりは電話やメール、LINEが主なので、実際に手紙を手に取り、あの小さくて丸っこい文字を見たときに、生まれてからのさまざまな思い出が脳裏に浮かびました。式では、ゆっくりと娘と話す時間が取れませんが、そんな状況でも思いを伝えられる手紙は素晴らしいツールだと感じ、手書き文字のパワーと温かさは心地よいものでした。娘がサンタクロースに宛てた手紙と共にこの手紙も大切に取っておきます。
From 編集部
花嫁の手紙を通じて、一番伝えたい思いを伝えよう
花嫁の手紙は定番演出ですが、「身内のエピソードにゲストは興味ないのでは…」なんて「手紙を読みたいけどやめようかな…」と考える方もいるかもしれません。ですが、実は花嫁の手紙演出を楽しみにしているゲストはたくさんいます。
今回ご紹介した友紀子さんも最初は読むことを迷われていましたが、式で手紙を読むことで、「彼と同居を始めて半年のタイミングでの結婚式。まだまだ新生活への不安が残る時期だったのですが、花嫁の手紙を書いて式で読むことで気持ちの整理ができて、新しい人生を前向きに頑張れそうな気がしました」と気持ちの変化があったようです。また、手紙に盛り込み切れなかった思いは、挙式前のプロジェクションマッピングで流す親へのメッセージに入れたり、卓上のメッセージカードにも記載したそう。手紙で一番伝えたいと思っていた「ありがとう、これからもよろしくね」の気持ちはしっかり伝わったことでしょう。
![監修優月りなさん](https://cdn.zexy.net/s/contents/article/web/show/greeting/images/app002411001/2410Byuzukisan.jpg)
優月りなさん MC・司会者・ナレーター・ラジオDJ
ウエディング業界歴17年で、関東・関西などを中心に幅広いスタイルの結婚式で司会やMCとして活躍。ブライダルモデル育成の経験から花嫁さんへの立ち居振る舞いや音楽、お手紙の相談なども幅広く行っている。司会者育成講師としても10名以上輩出。
構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2024年11時点のものです
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