【婚約指輪】買いに行く前に知っておきたい「10の基本項目」

必須ではないけれど､ふたりの記念になるもの

婚約指輪は婚約の証しとして男性から女性へと贈られる記念の品。ゼクシィの調査では婚約記念品を用意した人が約７割で､そのうち婚約記念品の品物が指輪だった人が約９割を占めているので､ざっと6割くらいが婚約指輪を用意していると考えていいでしょう。

婚約指輪を贈るのは必須ではありませんが､この時期にしか購入できない記念の品となるので､どうするかはふたりでよく相談を。なお、婚約指輪を贈られた女性はお返しとして男性に腕時計などの婚約記念品を贈ることが多いようです。

給料３カ月分は昔の話。現在の平均は35万円

「婚約指輪は給料３カ月分」という言葉を聞いたことがある人もいるのでは？でも、これは昔の話。いまの平均価格は35万円となっています。

婚約指輪の価格はバラエティーに富んでいて､10万円台から用意しているジュエリーブランド・ショップも少なくありません。婚約指輪は相場価格にとらわれずに､ふたりが納得できる金額で選ぶのがお勧めです。

彼が単独で。あるいはふたりで選んでも

婚約指輪は彼がサプライズで贈ってくれるものというイメージを持つ人も多いかもしれませんが､プロポーズ後にふたりで購入するというケースも実は多いのです。ゼクシィの調査では､彼が１人で選んだケースが42.2％、ふたりで選んだケースが38.0％と拮抗（きっこう）しています。ちなみに、女性が１人で選んだケースは17.9％です。

どのように選んでもよいのですが､自分で実際に婚約指輪を見て選びたいという人は､事前に彼にさりげなくその旨を伝えておくといいでしょう。

欲しい指輪やニーズに合わせて購入するショップを選ぶ

婚約指輪が購入できるのは、ブライダル専門店やセレクトショップ､国内・海外のブランド店などとなります。

ブライダル専門店は婚約指輪と結婚指輪を専門に扱っているショップで､スタッフも知識が豊富。さまざまなアドバイスを受けながら購入することができます。

セレクトショップはさまざまなブランドの商品を一度にチェックできるのが魅力。個性的な指輪も見つかるでしょう。

国内・海外のブランド店は路面店（独立した店舗）の他、百貨店やショッピングモールなどにショップやコーナーを展開していることも。お目当てのブランドがあるなら､まずは訪れてみるといいでしょう。

なお、ゼクシィの調査を見ると､多くの人が国内・海外のブランド店（含むブライダル専門店）で購入していることがわかります。

代表的なデザインは４つ。バリエーションが豊富で選びがいがある

婚約指輪のデザインは大きく分けて４タイプあります。

ソリティアは婚約指輪の定番で、大きめのダイヤモンドを１粒だけあしらったシンプルなデザイン。ゼクシィの調査でも一番人気で､50.6％が選んでいます。なお、石座の低いタイプを選べば､日常使いもできます。

サイドメレはセンターダイヤモンドの他に小さなメレダイヤモンドをあしらったもの。あしらう数や飾り方などにより、雰囲気は異なってきます。こちらも人気が高く､30.7％が選んでいます。

パヴェはアームの上にメレダイヤモンドを石畳のように敷き詰めたデザイン。婚約指輪ではセンターダイヤモンドを配した脇にメレダイヤモンドを敷き詰めます。

エタニティは同じサイズのダイヤモンドをアーム上に一列に配したもの。全周のものをフルエタニティ､半周のものをハーフエタニティと言います。婚約指輪にも結婚指輪にも適していますが､婚約指輪にする場合はダイヤモンドが際立つ留め方をした華やかなタイプがお勧めです。

ダイヤモンドとプラチナはベストな組み合わせ。もちろん他の素材でも

婚約指輪というと確かにダイヤモンドとプラチナのイメージが強いでしょう。ダイヤモンドとプラチナの相性はよく､お互いの美しさを最大限に引き出します。

でも、それ以外の素材でも全く問題はありません。例えば､宝石はサファイアやルビー､エメラルド､真珠などの他､自分の誕生石などでもOK。

アームの素材はプラチナの他､ゴールドも人気があります。ゴールドは混ぜる金属の割合によって､イエローゴールドやピンクゴールドなど微妙に色みが変わります。また、プラチナとゴールドなど､異なる金属を組み合わせたもの（コンビ）もあります。

既製品の他､オーダーや手作りもある

婚約指輪を入手する方法としては大きく､既製品を購入する､セミオーダー、フルオーダー､手作りするという4種類が挙げられます。

既製品をそのまま購入するスタイルは海外ブランドに多く見られるもの。サイズが合えば､購入後すぐに持ち帰ることができます。ゼクシィの調査では約半数が既製品の婚約指輪を購入していました。

ブライダル専門店に多いのがセミオーダーシステム。既存のデザインの中から好みのものを選び､それに自分で選んだダイヤモンドを組み合わせます。完成品を手に入れるまでは１カ月ほど必要となります（繁忙期にはさらに時間がかかる場合も）。

フルオーダーはデザイナーと相談し､一からデザインを考え、オリジナルの指輪を作っていきます。発注から入手するまで2カ月ほど必要になります（ショップや発注時期などにより期間はまちまち）。

手作りは指輪の制作過程の一部を担うもので、一般的には指輪の形の基となる模型作りを担当します。自分の思いを込めやすいといえるでしょう。

余裕を持って3カ月前にはスタートさせて

婚約指輪はプロポーズや顔合わせ食事会など必要な時期に合わせて購入スケジュールを立てるのがお勧めです。

購入までのプロセスは、情報収集→下見→決定・購入→入手となります。情報収集から購入までに1～2カ月を見ておくと、焦らずにじっくりと検討することができるでしょう。

なお、既製品でもサイズ直しをしたり､刻印を入れたりすると、手元に届くまで時間がかかります。セミオーダーやフルオーダーだと、入手までさらに時間がかかるので､必要な時期の３カ月くらい前から検討を開始すれば､余裕を持って進められるはずです。

結婚後も着けたいときに着けてOK！

婚約指輪は婚約期間中だけしか着けられないのでは？と思っている人がいるかもしれませんが､そんなことはありません。婚約中はもちろん､結婚後も積極的に身に着けてOKです。

結婚後に婚約指輪を着ける場合は､結婚指輪と重ね着けをすることが多いので､購入する際には重ね着けを意識して選ぶのがお勧め。また、ダイヤモンドを留める石座が低いものや装飾が少なめのものを選ぶと引っ掛かりにくく､日常的にも気軽に身に着けやすいでしょう。

なお、通夜や葬式など仏事では華やかな婚約指輪を身に着けるのはNGとされますので気を付けて。

着用後は柔らかい布で優しく拭いてからしまうのを習慣に

ダイヤモンドは親油性が高く､手の脂などが付きやすいので､身に着けたら柔らかい布で拭くようにしましょう。これだけでも美しさを保つことができます。

汚れが気になってきたら､中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて軽く洗うようにします。気になる部分は柔らかい歯ブラシでこするといいでしょう。その後､水道水で洗い流し、乾いたタオルで水気を拭いて乾燥させます。

なお、たまには購入店で、石のゆるみなどがないかどうかチェックしてもらいがてら、超音波洗浄をしてもらうのもお勧めです。

構成・文／粂 美奈子　イラスト／田中麻里子　D／ロンディーネ
※記事内のデータは「ゼクシィトレンド調査2021（全国推計値）」によるものです。
※指輪の価格は2022年４月取材時のものです。価格はダイヤモンドの大きさ、指輪のサイズ、地金の相場によって変動することがあります。また、*印の価格は、ダイヤモンドのカラット数が異なる場合の参考価格です。
※リングの素材は略号で表記しています。Pt:プラチナ、YG:イエローゴールド、PG:ピンクゴールド
※ダイヤモンドのカラット数(0.00ct)は、センターストーンの大きさを表したものです（エタニティリングは全てのダイヤモンドのカラット数の合計となります）。　
※掲載されている情報は2020年５月時点のものです

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