Wedding Manual
シンプルリングでも表情が変わる、婚約・結婚指輪の表面処理
婚約・結婚指輪の印象を左右する一つの要素が表面処理(テクスチャー)です。ストレートのシンプルなリングでも、表面にどんな処理を施すかによって、印象がガラリと変化。この記事では、婚約・結婚指輪の表面処理についてご紹介します。
#01|鏡面(光沢)仕上げ
最もオーソドックスで人気がある
高純度のプラチナの美しさを十分に堪能できる鏡面仕上げ。斜めのラインにメレダイヤモンドをあしらったデザインが優しい表情を醸し出します。
『ノートル リアン』15万5100円(Pt997、ダイヤモンド)/ヴァンドーム青山
鏡面(光沢)仕上げは表面を磨き上げて鏡のように光らせる表面処理で、婚約・結婚指輪では最もポピュラーといえます。金属本来の美しさを堪能できるのが大きな魅力です。
表面が滑らかなだけに日常的に使用するうちに小傷がつき、曇ってきてしまうことがありますが、磨き直しをすることで再び購入時の美しさを取り戻すことができます。ただし、やり過ぎると金属が薄くなってしまうので、1~2回が限度と考えておくほうがよいでしょう。なお、結婚指輪の場合は、付いた小傷も長年使用したからこそ生まれる味わいとして楽しむという考え方もあります。
#02|マット仕上げ
落ち着いた雰囲気で、男性の支持も高い
程よくボリュームのあるシンプルリングに1粒のダイヤモンドをあしらってポイントに。落ち着いたマット仕上げが、上品なデザインにマッチしています。
『リュー』11万6600円(Pt950、ダイヤモンド)/ヴァンドーム青山
マット仕上げは微細な粒子を指輪の表面に吹き付けることで、表面を曇った感じにする表面処理です。マット仕上げのほか、ホーニングや梨地ともいわれます。
鏡面仕上げに比べると光沢感が抑えられ、ぐっと落ち着いた雰囲気になります。指輪をあまり目立たせたくないという人におすすめでしょう。小傷の見え方は個人の感覚にもよりますが、鏡面仕上げより気にならないという人が多いようです。
#03|へアライン仕上げ
柔らかな雰囲気で、高級感も感じられる
ツイストしたアームの面にそれぞれへアライン仕上げ、鏡面仕上げ(男性用)、ダイヤモンド(女性用)を配しています。コントラストが魅力的で、個性的に装いたい人にもおすすめです。
『ローザ』右:31万6000円(K18YG、ダイヤモンド)、左:20万2000円(K18YG)/ith
へアライン仕上げはその名の通り、一定方向に髪の毛のような細い線が入る処理方法です。マット仕上げよりは金属の光沢がやや残る感じで、高級感も醸し出せます。筋目、サテン仕上げといわれることも。小傷は目立ちにくいですが、へアラインに対して直角方向に入った傷は目立ってしまうので注意が必要です。
#04|スターダスト仕上げ
光が当たると輝き、華やかな雰囲気
スターダスト仕上げをメインに鏡面仕上げをアクセントとして効かせ、スタイリッシュな印象を醸し出しています。バゲットカットのダイヤモンドをあしらい、おしゃれなポイントに。
『ゲットウ』上:16万5000円(Pt900、ブラックダイヤモンド)、下:14万3000円(Pt900、ダイヤモンド)/ORECCHIO(オレッキオ)
スターダスト仕上げはダイヤモンドの先端で表面をたたき、傷を付けていく処理方法です。光が反射すると星のようにキラキラと輝くので、この名があります。金属のツヤを抑える処理ではありますが、華やかな雰囲気も。光沢仕上げや宝石の輝き以外で、華やかさを加えたいという人におすすめです。小傷は目立ちにくいといえるでしょう。
#05|槌目(つちめ)仕上げ
槌目によって表情が変わるのが魅力
柔らかな槌目が上品な雰囲気。職人が手掛けた表面処理にはぬくもりがあり、手にしっくりとなじみます。『槌目 薫風』上:18万1000円(K18YG)、下:20万6000円(Pt950)/ith
槌目(つちめ)仕上げはハンマー仕上げともいい、その名の通り、指輪の表面を槌(つち)でたたいてでこぼことした質感を付けます。槌目の深さにより、柔らかな印象にも、ハードな印象にもなり、一口に槌目仕上げといってもさまざまな表情があります。光の反射で微妙な光沢も生まれ、見る角度によって趣が変わるのも魅力です。一般的に、小傷は目立ちにくいといえます。
#06|ミル打ち
クラシカルな趣と華やかさが人気
リングの上下にイエローゴールドとミル打ちを配したエレガントなデザイン。ミル打ちをあしらったことで華やかさがプラスされています。
『ミル グラニュール』14万7400円(Pt950、K18YG、ダイヤモンド)/ヴァンドーム青山
ミル打ちは指輪の表面に小さな玉(粒)を連続して打刻する装飾技法で、ミルグレインとも呼ばれます。ミルグレインは千の粒という意味。永遠の幸せにつながるといわれ、結婚・婚約指輪の装飾として人気があります。19世紀ごろに生まれた技法で、クラシカルな趣も感じられます。一つ一つの玉に光が反射して、きらきらと輝くのが最大の魅力でしょう。ただし、デザインによってはサイズ直しなどが難しい場合があるので、購入前に確認しましょう。
こちらも
#婚約・結婚指輪のお手入れ方法
指輪を外したら、
柔らかな布で汚れを拭き取って
日々のお手入れは、指輪を外したら柔らかい布で皮脂などを拭き取る程度で大丈夫。
ダイヤモンドの輝きが鈍ってきたと感じたら、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に指輪を浸して振り洗いを。ダイヤモンドが留められている裏側やミル打ち装飾は皮脂汚れがたまりやすいので、柔らかなブラシなど使って優しくこすり洗いをするといいでしょう。その後、水道水で洗い、柔らかな布で水気を拭き取って乾燥させればOK。
半年~1年に1回くらいは、指輪のチェックも兼ねて購入店に持ち込み、超音波洗浄をしてもらうのがおすすめです。
こちらも
表面処理を知れば、
婚約・結婚指輪選びの幅がぐんと広がる
同じデザインの指輪でも、表面処理が違うと雰囲気はガラリと変わります。また、シンプルなデザインでも、表面処理で個性的な趣になることも。表面処理のバリエーションを知っていると、婚約・結婚指輪の選び方がぐっと広がります。
ふたりにぴったりの
結婚指輪・婚約指輪を見つけよう!
構成・文/粂美奈子
※指輪の価格は2025年4月取材時のものです。価格は指輪のサイズ、地金の相場によって変動することがあります。
※リングの素材は、略号で表記しています。(Pt:プラチナ、YG:イエローゴールド)
<shoplist>
ith
無料TEL:0120-980-947(銀座アトリエ)
ヴァンドーム青山
TEL:03-3409-2355(ヴァンドーム青山本店)
ORECCHIO(オレッキオ)
TEL:03-6278-8805(オレッキオ銀座店)
指輪のデザイン・素材に関する記事はこちらもチェック!