【結婚式レポートin北海道】両家ゆかりの函館で生まれた、新たな思い出
新婦父の願いで実現した新郎の故郷での家族挙式
距離を超えて出会い、結婚したふたりの縁も運命的ながら、出会う前の両家にも不思議な結び付きが。新郎は函館出身、新婦は熊本で生まれてすぐに帯広へ越し、2歳まで北海道で過ごした。式を挙げない予定だった新婦の元にある日届いた、一通の手紙。
「私の父からで『花嫁姿が見たいので結婚式をしてほしい』と背中を押されました」
同じ時期に同じ大地で育った新郎新婦。新郎の故郷であり、新婦親の新婚旅行先だった両家ゆかりの函館に、久々に家族一同が集まってお祝いの日を迎えることとなった。
「全員でお祝いをするのなら」と、一緒に北海道に来たふたりの愛犬。夢だったリングドッグを行い、パーティ中も晴れやかな新郎新婦の姿を見守った。場所を移してのパーティの乾杯では、この日を誰より待ち望んでいた新婦の父があいさつ。「北海道で結婚式を挙げることができて、感謝しています。もう言葉はいらない」
その姿には、父の深い感慨があふれていた。司会者は頼まず、おのおののペースで食事を楽しみ、笑い合った肩肘張らない時間。「こんなに近くで主役のふたりを見られる式はない」。両家と新たに誕生した家族みんなの、一生忘れない素敵な思い出ができた。
新郎は母にお仕度をしてもらい、心地よい緊張の中、チャペルへ
会場スタッフに絶賛されるほど、おとなしくふたりの門出を見守った家族の一員である愛犬・ウル
新郎と新婦の父ががっちりと握手を交わし、挙式がスタート
かわいいリングドッグが、新郎新婦に指輪を届けた
式中に司式者が何度もかけてくれた「一心同体」という言葉。「事前に伝えていたわけではないのですが、私たちが今まで大事にしてきたキーワードでうれしい偶然に驚いたとともに感激しました」とふたり
両家で一つのテーブルを囲み、和やかに函館の幸を楽しんだ
パーティ会場の外は赤レンガ倉庫が並ぶベイエリア。全員での記念写真は宝物に
「こんなの初めて!」と喜ぶ父母の笑顔にほっこりした、サプライズサンクスバイト
両家に互いのことを知ってもらいたいと、自作のオープニングビデオを上映
愛情をいっぱい受けて育った新婦。「生まれ変わっても父と母の元に生まれたい」と手紙を読み、母からは「幸せになってね」の言葉と涙のハグ
東京都在住
勇貴さん(37歳)
梢さん(38歳)
挙式日:2024年5月15日
挙式会場:センティール・ラ・セゾン 函館山
披露宴会場:リラノートチャーチ ベイ函館
東京と福岡に離れて住んでいたふたりが、新郎の住む東京で出会い意気投合。7カ月の交際から結婚へ。
※ゼクシィ北海道版2024年10月号より転載
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