【結婚式レポートin山口県】地元の人の祝福が何よりも嬉しかったです
湯田温泉の毎年春の恒例、白狐まつりで
その昔、白いキツネが湧き出るお湯で傷を癒やしたという伝説のある、山口市の湯田温泉。多くの温泉旅館や足湯施設があり、別名「白狐の湯」とも呼ばれている。駅前や街並みに立つ白いキツネのモニュメントも印象的。この温泉街で毎年4月上旬に開催されているのは「白狐まつり」。祭りのクライマックスは白狐の嫁入りパレードだ。これは温泉街のメインストリートを、人力車に乗った新郎新婦と媒酌人を先頭に、白狐に扮(ふん)した約300人の人たちによるたいまつ行列が行われ、実際に結婚式も執り行う盛大なイベント。
この日、結婚式を挙げたのは弦喜さん・美郁さんカップル。東京在住の新郎・弦喜さんが新婦・美郁さんの住む山口に移り住み、弦喜さんは現在、地域おこし協力隊として活躍中だ。行列の後は地元の人に見守られ、特別に設置された結婚式会場で神前式を執り行った。
「元々結婚式をするつもりはなかったのですが、この祭りをきっかけに式を挙げることができて良かったです」と弦喜さん。「雨の中、多くの人に祝福していただいて嬉しかったです」と美郁さん。地元の人々の祝福を受けながら満開の桜の下で写真に収まるふたりは幸せいっぱいだった。
白狐の嫁入り行列と挙式を終え、桜の木の下で記念撮影
行列に参加した白狐たちに見守られ、神前式を執り行うふたり
行列を彩った白狐のお面と湯田温泉のちょうちん
花嫁支度が終わると弦喜さんから美郁さんへサプライズでプリザーブドの花束のプレゼント。「かわいい!」と喜ぶ美郁さん
媒酌人も白狐の尻尾とお面を着けて挙式に参列。ふたりは誓いの言葉を述べた
湯田温泉駅前にある巨大な白狐のモニュメント。温泉客を出迎えている
この日、雨になる予報はなかったにもかかわらず、行列の時だけ大雨に! まさに天気雨を意味する「狐の嫁入り」のよう。多くの温泉客も見物した
昔、夜の山間部に列をなす無数の光が見えることがあると言われ、その光が見えると豊作になるという伝説もある。そのためたいまつ行列は縁起のいいものだそう
特設された神社では白狐のおみくじも
近くの温泉旅館で花嫁支度をする美郁さん
祭りは子どもたちを含む多くの地元の人の協力によって成功した
山口県山口市在住
弦喜さん(28歳)
美郁さん(25歳)
挙式日:2024年4月6日
会場:湯田温泉街(山口県)
2021年9月、職場で知り合い翌年から交際スタート。山口と東京の遠距離恋愛を経て2023年7月婚約。
※ゼクシィ岡山・広島・山口・鳥取・島根版2024年9月号より転載
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