【結婚式レポートin静岡県】母にとって最後の娘の結婚式。たっぷりの愛情をありがとう
徳川慶喜公の屋敷跡の会場で新年らしい祝宴
3姉妹の末っ子。女手一つで育ててきた母にとっては最後の娘の結婚式。和装の花嫁姿を母に見てもらいたい。恥ずかしがり屋のSさんは、人前で目立つのは苦手だが、母のために結婚式を挙げようと決めた。そんなSさんの希望を尊重したKさん。身長は何と2メートル! 「背の高い人が好きなので」とはにかみながら語るSさんだが、何より大きな体と相まって、広い心と穏やかさに惹かれたとも。会場は、Sさんが以前からお気に入りだったという、地元の由緒ある料亭。白無垢姿のSさんを見た母は、静かに涙を流した。
一方、群馬県の農家に生まれ育ち、バスケ一筋の人生を送ってきたKさん。高校、大学、そして現在のバスケ仲間が大勢祝福に駆け付けた。天井が高く広い会場も、少し狭く感じるほど。祝宴の餅つきでは、Kさんの親が作ったもち米を、6組のゲストも次々とつき、地元の和菓子店の職人が「餅ビュッフェ」にしてゲストに振る舞った。毎年正月は自家米の餅を食べるというKさん。「本当においしいんです。1月ですからお正月らしさも感じてもらえたら嬉しい」。ふたりらしいおもてなしの心がそこかしこに感じられるひとときとなった。
控室での紅差しの儀は、母へのサプライズ。衣裳選びの時から泣いていたという母は、Sさんの姿を見るなり目頭を押さえていたが、Sさんの笑顔に応えるようにほほ笑みを浮かべた
会場内のかもいに頭がぶつかるKさん。「彼のサイズの衣裳がなくて、私よりも衣裳選びが大変でした(笑)」とSさん
ふたりの手形のウエルカムボード。大きさの違いにゲストから笑いも
祝宴会場には角卓が並び、クラシックな雰囲気
正月らしい懐石料理に、ゲストは祝い酒を楽しんでいた
Kさんにサプライズで、バスケット仲間から寄せ書きのボールが贈られた
誰よりも高身長のKさん。小柄なSさんの姉との会話もこの角度で
ふたりの身長差を表現したウエルカムグッズはSさんの姉の手作り
「この餅はやわらかさが違いますよ」と和菓子職人。抹茶やチョコなどもトッピングした各種の餅ビュッフェはゲストに大好評。あっという間になくなった
10歳と7歳上の姉から溺愛されて育ったSさん。3人で歩く姿を誰よりも母が嬉しそうに見つめていた
静岡県在住
K・Oさん(31歳)
Sさん(28歳)
挙式日:2024年1月20日
挙式披露宴会場:浮月楼
招待客:66名
物静かなKさんが社交的なSさんに惹かれ、出会ってすぐ交際。3年ほどの交際期間を経て婚姻届を提出。
※ゼクシィ静岡版2024年5月号より転載
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