【結婚式レポートin静岡県】派手なことはせず、牧場で家族とのんびり
富士山を眺めつつ笑い合って過ごし、ごちそうに舌鼓を
朝霧高原の牧場で家族だけの結婚式を挙げたふたり。挙式には友人や同僚も駆け付け、中にはレジャーシートを敷いて遠くから見守る友人ファミリーの姿も。観光客からも「おめでとう」の声が掛けられ、シャイなふたりは「照れくさかったけどすごく嬉しかったです」と顔をほころばす。
牧場ウエディングの決め手の一つは料理。キンメダイのポワレや鹿のローストがメインに並ぶ、ジビエをふんだんに取り入れたフレンチだ。文香さんの実家は山あいにあり、親戚にはハンターがいてイノシシや鹿も日常のごちそうとして食卓に並んだ。秀平さんの実家はジビエになじみはないものの、無類のおいしいもの好き。「きっとみんなに喜んでもらえるに違いない」、ふたりはそう確信していた。
秋の日差しが木々を照らす午後、家族が風の吹き抜けるテーブルに着く。ニコニコしていて穏やかで、雰囲気が似ている両家。一人一人の自己紹介で距離がグッと縮み、よく飲み、よく食べ、よく話した幸せな時間。「お互いのきょうだいも独立して遠くに住んでいるし、両家が全員で集まれるのはたぶん最初で最後なんです」、文香さんと秀平さんは、仲良くなったみんなを、いとおしそうに見つめた。
遠くから駆け付けた友人や同僚からもフラワーシャワーを受けるふたり
挙式の入場は父と。「父は泣き虫なので、お互い目を合わせないようにして、笑顔で入場しました」。でも、花嫁の手紙の時間にはやはり父は号泣
記念撮影には羊も登場。「ブーケのお花が狙われたようです(笑)」
小さなボトルのシャンパンとご当地サイダーで乾杯
前々日に、急に声が出なくなってしまった新郎の父。「この日もガラガラ声で何を言っているか分からなくて、思わず笑ってしまいました」と新郎
ギターが趣味のふたり。新婦のギターとギターケースを飾り、CD風の席次表を配った
お絵描き用の家や牧場の羊に心奪われる子どもたち。その間、大人はゆっくりと食事を
前菜から絶品で子どもたちもパクパク食べたジビエ料理。「もちろん、私たちも一緒にいただきました」
披露宴中、お色直し代わりに中座して、ロケーション撮影を行ったふたり。広大な牧場の中で一番きれいに日が差す場所をフォトグラファーと目指した
静岡県富士市在住
中屋秀平さん(29歳)
文香さん(28歳)
挙式日:2020年10月31日
会場:まかいの牧場
プランニング:The Wedding Box
ゲスト人数:15名
2年半の交際中はドライブデートを中心に、キャンプやフェスも楽しんだアウトドア派。
※ゼクシィ静岡版2021年5月号より転載
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