【結婚式レポートin福島県】私たちと仲間とこの町で。ただ一つの結婚式が完成!
仲間の力が集結。愛する町を生かし一からつくった式
西会津町の地域おこし協力隊メンバーとして出会い、日本の原風景のような町に引かれて任期後も暮らすふたり。結婚1周年、絆を紡いだ仲間や各地から大切な人を招いた式を行いたいと思った。テーマは「結まつり」。結は集落の人が助け合い、協働する福島の風習。愛する町の魅力を届け、この式を機に新たな和が結ばれるように願いを込めた。
舞台はアーティストの活動の場でもある町の木造旧校舎。広場にはお祭りやマルシェのように屋台が並ぶ。色とりどりの創作料理、ホオズキや藤の特製ドリンク、オリジナルブレンドのコーヒー、フェイスペイントサービス……全て仲間が手掛けてくれた。ゲストはオリジナルデザインが刻印された升を手に、お揃いのサコッシュを肩から下げ、自由に行き交う。「自然に和ができ、初めて会う人同士仲良くなる様子が嬉しかった」とふたり。地元の人に仕込んでもらった餅つきに、地酒の鏡開きといっためでたい催しはもちろん、新郎自作のステージでは、ダンスに詩の朗読に出し物が目白押し。終盤は、たき火を囲み全員で盆踊り! ふたりの大切なものを詰め込んだ「結まつり」は、とてもにぎやかで笑顔に満ち、町の未来に希望を抱く日になった。
木造旧校舎を活用し、アーティストの作品展示やイベントを行う「西会津国際芸術村」が会場。一室には写真や思い出の品を展示
芸術村や地域で出会った仲間が料理、スイーツ、ドリンクから音楽まで担当。プランナーのサポートもあり、結婚式を一からつくり上げた
屋台やステージは建築士である新郎作。多彩な余興が式に花を
地域の女性たちに協力してもらって餅つき
結婚の「結」と協力し合ってつくるという意味を込めた「結まつり」をテーマに。オリジナルデザインも作成。ゲストへ贈った升とパンフレット、ウエルカムのれんにした手拭いにあしらって、みんなを繋ぐシンボルに
詩人の友人が創作した「結の言葉」で結婚を誓うふたり。宣誓文は、自分たちですいた西会津伝統の和紙に。新婦のヘアには地域で摘んだ草花を
民謡『会津磐梯山』を友人たちのバンドがオリジナルアレンジで演奏し、総踊り
たき火を囲み宵までワイワイ。「こんなイベントをこれからも西会津でできたらいいな」とふたり
福島県耶麻郡在住
佐藤雄太さん(33歳)
紗恵さん(30歳)
挙式日:2023年5月27日
会場:西会津国際芸術村
プランニング:Wedding produce *Chayuka*
山形出身の彼と兵庫出身の彼女。コロナ下に移住、古民家を生かしたシェアハウスを夫婦で営む。
※ゼクシィ福島版2024年4月号より転載
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