【結婚式レポートin岐阜県】本当に大切な一人一人との時間を心に刻みたくて

「ようやくきちんとプロポーズができました」。まぶしいほどの梅雨晴れとなったこの日、山々の緑を望むテラスで、親族から集めた花をブーケにして、新郎は新婦にそっと手渡した。高校1年生から交際を始め、高校卒業後も交際は続いたが、新郎は神奈川県で就職。遠距離交際となった。3年前からは、移動も制限され、会うこともできなくなった。このタイミングで新郎がプロポーズ。しかしオンラインしか手段はなかった。

ふたりの出身地、高山で結婚式を。大切な人に一人一人感謝を伝えたいと、選んだのがオーベルジュでの二部制の結婚式。昼の部は、親族だけでの挙式後、レストランでコース料理を楽しみ、夜の部は友人だけでのガーデンパーティ。当日は快晴となったため、夜の部はシェフが急きょ屋外でのBBQに変更。ふたりがスパイス料理が好きだというひと言から、料理もスパイスBBQに。ふたりにもサプライズという粋な計らいだった。昼も夜も高砂席はなく、ふたりはゲストと同じテーブルに着いて料理とおしゃべりを楽しんだ。「私たち、食いしん坊なので。ナイショなんですけど、ドレスはコルセットなしです。しっかり食べますよ」。新婦は笑いながらこっそり耳打ちしてくれた。

父との入場から始まった人前式。「何でも肯定してくれる父ですが、岐阜から神奈川に行くことに関しては、そんなに遠くに行かなくても、と寂しそうでした。母は遠すぎる！と当初は喜んでくれなかったんですよ」と笑う新婦。「わが娘ながらかわいいなぁ」と、この日は終始笑顔の父だった

周囲の緑にひときわ映えた生花をあしらったベール

昼の部の料理。全ての料理にワインをペアリング。いずれも手の込んだ料理で親族同士の会話が弾んだ

夜の部の屋外装飾も生花と緑で。ふたりは各テーブルに着いて友人と料理を楽しみ、この日は遠方からの友人らと一緒に宿泊した

メインは炭火で豪快に焼き上げた飛騨牛のBBQ。「こんな披露宴料理初めて！」とふたりもゲストも大興奮

人前式では親族から花を集めてブーケセレモニーに臨んだ

この日一日、BGMは“ハンドパン”の生演奏

昼の部では、ふたりが乾杯のあいさつ

日が暮れるといっそう落ち着いた雰囲気に。お祝い事の時に使う特注した鍋で作ったビリヤニに、ゲストは舌鼓を打った

Profile

神奈川県在住
木村夫妻（28歳）

挙式日：2023年6月17日
会場：オーベルジュ飛騨の森
ゲスト数：1部23名、2部24名

高山市内の同じ高校の同級生。高校卒業後はそれぞれの道に進み、 11年間の交際を経て2021年に婚姻届を提出。

※ゼクシィ東海版2023年11月号より転載

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