
【結婚式レポートin長野県】家族思いのお父さんと晴れ舞台を一緒に歩きたくて

大好きな人たちが集まってくれた、それだけで幸せ
新郎母の実家は寺。結婚式はこの本堂で執り行うのが、新郎家の伝統だ。今は住職を退いている新郎祖父が一日限りの式師となり、仏前式を執り行った。厳かな儀式に「身が引き締まる思いでした」とふたり。両家のご先祖様の前で、ふたりを結ぶ“縁”に感謝し、結婚の喜びを報告した。
披露宴は創業100年の老舗料亭で。日本庭園を望む縁側から入場した新婦の目には涙。「大好きな人たちの顔を見た途端、込み上げてきちゃって。私たちのために集まってくれたんだなって、感謝の気持ちでいっぱいでした」
新婦のお色直し入場は、新婦父がエスコート。「学校の行事に来てくれたり、ご飯を作ってくれたり。長い時間を過ごしたお父さんと歩きたかったんです」。ピースサインの嬉しそうな父の姿に、新婦も満面の笑み。父との幸せな思い出がまた一つ増えた。余興では、音楽家の新郎妹夫婦がピアノとサックスを奏で、新婦おいたちも可愛い手紙やピアノ演奏でお祝い。ふたりの明るい未来を願う音色が、会場いっぱいに響き渡った。
「今日という日はふたりの財産。この光景を心に焼き付けておこうね!」。ふたりは祝福に満ちた会場を見渡し、ひっそりと約束を交わした。
笑いジワができるくらい、仲良く笑い合って年を重ねていこう。ふたりが目指す未来を思わせるような、ほっこりと温かい時間
式師を務めた新郎祖父に見守られ、両家の絆を固く結んだ仏前式。「苦楽を共にし、励まし支え合って、立派な家庭を築いていってほしい」と、祖父がふたりの門出を祝福した
「お母さんは私の一番の理解者。いつも味方でいてくれてありがとう!」。大好きな母へ、感謝を込めた花束を
ピンクに色づくアーティフィシャルフラワーブーケは、生花と見まがう完成度。装花もアーティフィシャルフラワーで統一した
音楽家として活躍する新郎妹夫婦の余興は、本格的なコンサートのよう
大正時代から受け継がれる伝統建築に現代の感性を融合した和モダンな会場は、何げないシーンも絵になる
和食とフレンチを織り交ぜた、確かな料亭の味でおもてなし
ケーキの運び役は子どもゲスト。続くケーキセレモニーは、両家母や4月に誕生日を迎えるゲストも交えて
新郎兄が住職を務める寺が、挙式の舞台に

長野県小諸市在住
佐藤大良さん(40歳)
佳恵さん(33歳)
挙式日:2023年4月22日
披露宴会場:料亭 音羽(長野県)
ふたりを引き合わせたのは新郎義姉。「相性ぴったり!」という義姉の見立て通り、交際7カ月でゴールイン。
※ゼクシィ長野・山梨版2023年9月号より転載
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