【結婚式レポートin新潟県】ふたりでつくり上げた世界にようこそ

披露宴会場に着席したゲストの胸にはおそろいの名札。卓上にはテーマパークのチケット風のプロフィールブックや卓ごとにイメージを変えたテーブルナンバー。そして、ドレスに合わせたリースブーケ。これらはすべてハンドメイド。新婦が大好きな映画をモチーフにして、約2年の準備期間中に「来てくださる方にありがとうを伝えたくて、ふたりでコツコツ作りました」
DIYやハンドメイドが得意なふたりの共通の趣味はコスプレ。あるイベントで、新婦が着ていた衣裳の完成度の高さに感動して、新郎が声を掛けたのが交際のきっかけ。結婚後にふたりで出場した地元商工会主催のコスプレコンテストでは、優秀賞を獲得するほどの実力派だ。そのふたりが協力し、ロマンチックな世界観をカタチにした。
演出では一体感を追求した。お菓子まきやフォトラウンド、プレゼントの抽選などの演出では、ゲストと楽しく交流し、暗闇の中でランタンを飛ばす演出では、幻想的な世界にゲストを誘い込んだ。一人一人の願いを乗せて上がっていくランタンを見つめ、「大好きな映画のシーンをみんなと再現できて幸せ」と言う新婦を見守る新郎。そのふたりを拍手が包み、会場は一つになった。

フルーツと金箔（きんぱく）で彩った、オリジナルデザインのウエディングケーキ。スプーンではなくスキレットで新郎へファーストバイト

カラードレスに合わせた大きなリースブーケは新婦のハンドメイド。リース部分には新郎家の山で採集した枝を使った

挙式はチャペルでの人前式。「日だまりのような家庭をつくります」など、ふたりの名前を読み込んだオリジナルの言葉で愛を誓った

「願いを込めて飛ばしてください」の司会者の合図で、ふたりとゲストが手を離すと、LEDをともしたランタンはゆっくりと上り始め、会場は幻想的な雰囲気に包まれた

カラードレスの後はオーガンジーの打ち掛け＆紋服にチェンジ。ドレスから和装へ大きく雰囲気を変えゲストを驚かせた

おとぎ話をテーマに、時計やランプ、本などでふたりの席をコーディネート

挙式後にはロビーでにぎやかにお菓子まき。ゲストとの距離がぐっと縮まった

母へは花束を、父へは両家とふたりの新居で飾って絆を実感できるよう、木目がつながった時計をプレゼント

Profile

新潟県燕市在住
丸山孝志さん（36歳）
一魅さん（30歳）

挙式日：2022年8月20日
会場：ピアザ　デッレ　グラツィエ（新潟県）

2018年にコスプレイベントで出会って以来、毎月のイベント参加で距離を縮め、2019年プロポーズ。

※ゼクシィ新潟版2023年2月号より転載

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