【結婚式レポートin広島県】幼い頃に遊んだ瀬戸内海。今日、ここで誓います
大崎上島にまた一つふたりの素敵な思い出が
ふたりが結婚式を行ったのは広島県竹原市の沖合に浮かぶ大崎上島。竹原港からフェリーに乗って約30分。ここには将人さんの祖父母が暮らしている。千葉県出身の将人さんは小さい頃、一人で飛行機に乗って祖父母の家で夏休みを過ごしたことがあるため、思い出深い場所。島に住む高齢の祖父母に、ふたりの晴れ姿を見てもらいたいという思いで、大崎上島で親族だけの結婚式を行うことにした。
挙式会場となった公園は、普段は魚釣り客でにぎわう海辺。瀬戸内海らしい景色を背景に、指輪の交換やこの海岸の砂と両家の水を合わせるセレモニーなどを行った。
披露宴はそこから車で約5分の大望月邸。昭和初期に船大工によって建てられた貴重な建物で、「海と島の歴史資料館」として一般公開されている。祝宴の乾杯は瀬戸内海をイメージしたブルーのスパークリングワインで。ゲスト卓には地元で採れたなつみのジュース、瀬戸内海の海の幸などでおもてなし。紋付き袴と白無垢をまとったお色直し入場では鏡開きを。また絢香さんは父母に向き合って感謝の手紙を読む場面もあった。両家の親族は、席を離れてあいさつを交わし、和やかに親睦を深めることができた。
和装で再入場して行ったのは鏡開きと契りの杯の儀。たる酒はふたりが現在住んでいる東京の地酒を選んだ
瀬戸内海の島々を背景にした人前式。リングボーイが運んでくれた指輪を交換した
挙式を終えると海を背景にして記念写真。この後ゲスト同士でも写真を撮り合っていた
お色直しの再入場は和傘を持って日本庭園から
「これからも私たちの理想の夫婦でいて」と父母に感謝の手紙を読んだ。互いに正座をして向き合い、日本古来の花嫁の風習を再現
絢香さんが二人の祖母を中座のエスコートに招いた途端、感極まって涙が
大崎上島の海岸の砂に、両家から持ち寄られた水を合わせた「水合わせの儀」
気候のいい5月。潮風や波の音を感じながら行った人前式。この日は釣り客をはじめ島民の協力を得てできた結婚式だった
披露宴会場でゲストを迎えたドリンクは、大崎上島の農園で収穫したなつみのフレッシュジュース
庭園から入場するふたりを笑顔で迎える親族。身を乗り出してカメラを向ける親族も
東京都在住
川崎将人さん(29歳)
絢香さん(28歳)
挙式日:2022年5月1日
挙式会場:マリンパークおおさき
披露宴会場:大望月邸(海と島の歴史資料館)(広島県)
プロデュース:la!hal Wedding
就職した会社の同期。1年間の友人期間を経て2019年4月から交際。転職を機に東京に引っ越し。
※ゼクシィ岡山・広島・山口・鳥取・島根版2022年12月号より転載
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