【結婚式レポートin東京都】振り子時計がみんなとの新しい時を刻み始めました
形崩れしにくく着心地もいい新和装スタイル
シャツにネクタイを締め羽織袴をコーデした新郎。新婦も襟元からふんわりインナーレースをのぞかせて、コットンの色打ち掛けをまとった。どちらも簡単に着られて形崩れしにくい、現代風アレンジの着物。知人の和裁士が先代からの伝統を守りつつも、「従来にないワクワクする着物を」と考案した技が生きている。ふたりの結婚準備はこの衣裳オーダーから始まった。そして和裁士の心意気に触発されたかのように、物作りにはまっていく。イラストレーターに描いてもらったゲスト一人一人の似顔絵を珪藻土のコースターにし、各席へのエスコートアイテムにしたり。二次会のドレスや趣味のギターを飾ったウエルカムスペースの大きなルーバーまでDIYしたり。テーマは『made by us』。ゲストも含め“私たちがつくる一日”を目指した。
当日、オリジナルの演出に心躍らせるゲストは、振り子時計を組み立てることになりドキドキ。各卓に大小の歯車やローマ数字の文字盤が運ばれ、慎重に一つ一つ組み合わせ、フィナーレは新郎親子が針をセット。新しい時が動きだした。そして「『made by us』を胸に夫婦で歩みます」の新郎の真摯(しんし)な言葉もゲストの胸に刻まれた。
和紅茶など小粋なウエルカムドリンクでお出迎え
「しっかり者の姉と自由奔放な兄は私の人生のお手本」と新婦。2人の顔を見ると嬉しくて胸いっぱい、幼い頃と同じポーズを取ってから一緒に中座した
手作りのルーバーを配置、前撮り写真や相手へプレゼントした二次会衣裳、母から贈られたハイヒールなど宝物を飾った
ゲストが歓喜した似顔絵コースター。この似顔絵は手作りのエンディング映像にも登場。やむを得ず参列できなかった人も紹介された
自然石の造形に陽光が降り注ぎファンタジックな誓い
女性はそっと慎重に、メカ好きな男性は夢中になって振り子時計作り。最後はふたりで組み立て、振り子が揺れると結婚証明アイテムが完成!
衣裳を手掛けた和裁士と会場スタッフによるファッションショーも。1分で着られる自宅で洗える着物を披露した
新郎が中学から通っているギター教室のおじさん仲間がビデオで演奏のプレゼント。そこには中学校の恩師の姿も
ほのぼのタッチのふたりのイラストも飾って
東京都武蔵野市
柴田 翔さん(29歳)
瑠梨さん(28歳)
挙式日:2021年7月21日
会場:クラシカ表参道/別邸KEYAKI
ゲスト数:41名
建物を設計する新郎とアパレル販売員の新婦。会場の試食会も着物で参加するなどファッションを楽しんで。
※ゼクシィ首都圏版2021年12月号より転載
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