【結婚式レポートin東京都】お口の中から幸せに!フードフェスに乾杯
結婚式はNO!の新婦を動かした食への想い
「結婚式するぐらいなら死んでやるゥ~♪」と新婦友人のミュージカル歌手がオープニングで歌ったのは、3年前の実話。新婦は、この人生の一大イベントに否定的で、彼もいないのに母と口論に。「結婚式は感謝を伝える場です」とぴしゃり言われてむくれた。その後「とにかく一緒にいて楽しい男性」と出会い婚姻届提出。もちろん盛大な祝宴は予定していなかったけれど……。
新婦の人生の目標は、人を楽しませること。中高と文化祭実行委員にのめり込み、仕事もイベント運営に携わってきた。作り手の大変さを知っているからこそ、自分のために人の手を借りる結婚式に気が進まなかった。ところが周囲は祝う気満々! 困った新婦に行きつけのシェフが「料理作るよ、やろうよ」と声を掛けてくれた。新婦は、大好きな“食”こそ世界中の人が等しく楽しめるエンターテインメントと考える。ならばと「ogura food fes.」と冠した祝宴を計画。当日は名だたる6店舗7人衆が腕を振るい、知人のクリエーターがアイテムを手掛け、120名が祝福に。新婦が「感謝を漏らさず伝えます」と手紙を読むと、娘好みの濃いピンクのワンピで参列した母はニヤリ、勝利の笑みをたたえた。
前撮りパネルがお出迎え。その衣裳は好きな食べ物をモチーフに、新婦の胸元はブロッコリー、新郎の襟はギョーザをデザイン☆
予約必須、グルメサイトを沸かすイタリアン、小料理店、フレンチなど6店の共演。ゲストは、感染対策をしたパック詰めの絶品をあれもこれもと抱えて
ミュージカル仕立てのオープニングからヒートアップ
新婦が大好きなワインを大胆にデザイン
素材の違うエビチリを食べ比べた、食通格付けチェック
シェフが登壇し「新婦と何千通もやりとりして準備を」「口の中から幸せにします」と意気込みを語った
瓶やグラスにコースターを乗せて飛沫(ひまつ)防止
マグロ入刀!
仲良しのソムリエも参加
各店のこの日限りのカレーにゲストは歓喜
新婦はサプライズが大嫌い。「進行が乱れるし、仕事柄、私が仕掛けられるはずがない」はずが。新郎のサプライズ映像に感涙。昨年他界した新婦父の墓前で「礼子のために何ができるか、日々そればかり考えています」と。友人司会者は思わず「礼子の目にも涙~!」
東京都目黒区
小倉浩士さん(36歳)
礼子さん(35歳)
挙式日:2020年10月25日
会場:WITH HARAJUKU HALL
プロデュース:WEDDING SALON JULIA’S ROSE
皿の模様を見ただけでどこの店か分かるという、“レストランオタ”の新婦。新郎はその飲みっぷりにほれぼれ!
※ゼクシィ首都圏版2021年2月号より転載
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