【結婚式レポートin三重県】たくさんの人の手を借り、大切な指輪が私の元に
大好きな人たちとずっと一緒にいられる結婚式を
真理さんと剛さんが今住む大阪ではなく、あえて遠い場所で挙式を考えたのには理由がある。「大切な人たちと数時間しか一緒にいられないのはイヤだったんです」。1泊2日をゲストと過ごし、同じ景色を見て共に非日常を味わいたい。さまざまな候補地から導かれるように剛さんの出身地でもある伊勢に決定。「運命だ、と思いましたね」。なぜならここは特別な場所だったからだ。
2年前、真理さんが仲の良い友人たちと訪れた初めての伊勢志摩。「なんていい所だろう」と強烈に惹かれた反面、旅行中に大事な指輪をなくしてしまう。親友は落ち込む真理さんを必死で慰めてくれた。伊勢は後に家族とも訪れ、元気だった父とさまざまな会話した思い出の地となった。
今日、人生を共にする相手から意味のある指輪を受け取る儀式。「偶然にも伊勢出身の人と巡り合い、違う形で指輪が私の元に還ってくる」。思いをリングリレーに託した。
会場の近くで咲いていた2本の満開のサクラを剛さんが見つけたのも、この土地からのギフトのよう。当日、大雨の中での撮影も、伊勢と指輪を巡る旅の、忘れられない幸せなワンシーンとなった。
ふたりが「ずっと一緒にいたい」と思う大切なゲストたちが参加してくれたリングリレー。ゲストの手から手へ渡り、真理さんの元に指輪を運ぶのは旅行中に指輪をなくした真理さんを慰めてくれた親友
神聖な雰囲気の挙式とは一変、披露宴では新郎新婦がレトロな昭和の歌謡曲を歌って入場し、老若男女、場を盛り上げた。
アイアンの家紋は、鉄を生業とする剛さんの作
仲の良い母と入場
今は人工呼吸器を付けていてしゃべれない父の「応援しているよ」という肉声が流れ、驚いた真理さん。父の手術前に録音しておいてくれた母と姉からのサプライズ
家族ぐるみの付き合いがある剛さんの会社の社長から、歌のプレゼントが。女手一つで育ててくれた母への感謝の思いを曲に乗せて
似顔絵ボードは親友からのギフト
任命され、張り切ってシャッターを切るちびっ子フォトグラファー
披露宴の余韻のまま、館内のスナックで二次会を開催。歌好きな新婦母と伯父とのコラボなど、楽しい時間を過ごした
大阪府在住
吉田 剛さん(38歳)
真理さん(38歳)
挙式日:2020年2月22日
会場:三重県内の旅館
プランニング:wedding produce coconoem
仕事にまい進してきたふたりが出会い、交際へ。剛さんは最初の日から「長い付き合いになりそう」と確信したそう。
※ゼクシィ東海版2020年11月号より転載
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