【結婚式レポートin三重県】ふたりの絆も二つの家族も樹木のように大きく育てたい
色付く木々の下で炎と人の温かさに包まれた晩秋の日
「自然の中で結婚式を挙げたい」。ブラジル生まれの知恵美さんの願いだった。テーマは“樹木”。「どんな自然環境の中でもたくましく成長していく樹木のように、ふたりの年輪を重ね、二つの家族の絆も強くしていきたい。そんな思いを込めて大切な一日を過ごしたいと思っています」と知恵美さん。ふたりが会場に選んだのは湖畔に広がるグランピング施設だった。湖が夕日に染まり始めた頃、ファミリーミートで知恵美さんは家族一人一人に手紙を渡した。思い返せば母とは、今の父と再婚し、弟の誕生まではけんかした記憶しかなかったと語る知恵美さん。そんなわだかまりもいつしか過去のものとなり、結婚を報告した時には涙を流し、誰よりも喜んでくれたのが母だった。感謝の思いをつづった手紙を読んだ母の目には涙が溢れた。
ハープの音色が響く中で行われた挙式。聖書の中でハープは心を癒やす楽器と記されており、知恵美さんが希望したスタイルだった。祝宴は隣接するテントサイトでのバーベキューパーティ。思い思いに食材をあぶり、火を囲んでワイン片手に語り合い、笑い合った。国を超え、言葉を超えて、確かに二つの家族が一つになった満月の夜だった。
手作りしたリングピローは年輪がポイント
リングボーイは、知恵美さんの5歳の弟。「ねえね大好き!」と愛らしい笑顔を振りまいていた
ヘアメイクはファッションデザイナーを目指して勉強中の知恵美さんの妹が担当。知恵美さんが購入したビンテージドレスに似合うフラワークラウンを着けて完成
挙式前に用意したティーセット。アウトドアらしい小道具にもこだわった
たき火台にふたりが点火。会場を炎が照らした
司式者は知恵美さんの友人の牧師。日本語とポルトガルの2カ国語で行った
ファミリーミートで手紙を読んだ知恵美さんは母と涙の抱擁。この後、両家の写真撮影がしばらく続いた
祝宴ではふたりもゲストにワインをサーブ
退場時には、ゲストが花火を持って花道を作り、ふたりを祝福した。この後、ゲストは全員グランピングテントに宿泊した
調理を楽しむのも祝宴の一つの演出に。豪快に焼き上げた肉は、子どもたちにも大好評
デザートはたき火お決まりの焼きマシュマロ
三重県在住
桑島伸也さん(32歳)
知恵美さん(27歳)
挙式日:2023年10月28日
挙式 ・ 披露宴会場:根の上アウトドアパーク恵那
招待客:27名
伸也さんの会社に知恵美さんが入社。いつも周囲に感謝を忘れない伸也さんの人柄に知恵美さんが惹かれた。
※ゼクシィ東海版2024年3月号より転載
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