【結婚式レポートin三重県】この景色、この料理でおもてなししたくて
場所、食、演出。全てがふたり色に彩られた一日
キンモクセイの香りが漂う自宅の縁側で、入れたてのコーヒーとパンを食べながら、ふたりで過ごす時間を楽しむ。古民家に住む航さんと美咲さんは、四季折々の自然を感じる生活を大事にしている。
「この会場を見た瞬間、ここしかない!と思いました」とふたり。目の前には宮川が流れ、茶畑の中にポツンと佇むかやぶき屋根の日本料理屋。本当に大切な家族と友人だけで、小さな結婚式をやりたかった美咲さんには理想の会場だった。「人前に出て形式的なことをやるのは苦手。ふたりらしいスタイルで自由にのんびり楽しく……」と美咲さん。快晴の空の下で行われた人前式では、手作りの指輪を交換し、誓いのキスではなく、ふたりが大切にしているスキンシップ、“手繋ぎ”で結婚を報告。ゲストからの大きな拍手で承認された。その後の祝宴では、料理が出るたびにゲストから大歓声。祝い膳をにぎわす季節の一皿に、誰もがカメラを向け、メニュー表を食い入るように見て、料理の説明を真剣に聞く。それほどまでに、季節感あふれる料理がゲストの心を動かしていた。「この料理でおもてなししたかったんです。最高の季節に、最高の料理とみんなの笑顔。嬉しい一日になりました」
ふたりのお支度は、美咲さんの実家で。出発前に、思い出が詰まった自宅前で家族写真を撮影
大皿への盛り付けも実に華やか。旬の山海の幸にゲストの箸が止まらない
人前式では、美咲さんは茶畑の中を父と入場。「この日のために、父は動画で歩き方を練習していたみたい」と美咲さん
かまどで炊いた自家製いくらと秋サケご飯にゲストは大興奮! ビジュアルだけでなく、立ち上る香りにも感動
ひときわ目を引く堂々たるかやぶきの和風建築。全館貸し切りで旅の気分も味わえる
ウエディングケーキは、近くに店舗を構える全国的にも人気のパティシエが特別に作ったブロックケーキ。一人ずつ好きなものを選び、ふたりがサーブした
先に準備する航さんを、美咲さんが自分のカメラで激写
自宅を出発する前、美咲さんに靴を履かせる母。思わぬお支度の最後となった
織物の町、一宮市出身の航さんは、地元の織物を使ったオーダースーツを新調。ファッションが大好きという航さんは、刺しゅう糸の色からボタンの位置までこだわった
三重県津市在住
山本 航さん(28歳)
美咲さん(27歳)
挙式日:2022年10月29日
会場:鄙茅(ひなかや)
ゲスト数:28名
2018年に共通の友人の紹介で出会い、共通の趣味と自然が大好きな点で意気投合。新居は築50年の古民家。
※ゼクシィ東海版2023年3月号より転載
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