【結婚式レポートin東京都】言葉も文化も違うんです。でも全員楽しくなくっちゃ
各国の人が祝福。街角の縁を結んだ二部制結婚式
人生は17歳の夏にかじを切った。街角で新婦はオランダ人女性から「服はどこで買える?」と尋ねられ、近くのショッピングモールを案内。すぐに仲良くなり、女性が一緒に旅行中の仲間と合流。そこに現れたのが新郎だった。言葉は通じなくても互いに居心地が良く、その後、新婦はオランダを訪問、高校卒業後はイギリスで英語学習。さらにオーストラリアのワーキングホリデーにも参加。海外にも英会話にも興味が薄かった女子高生が、街角の出会いから一転した。各国では言葉や文化の壁を感じることもあったため、「私たちの結婚式は全員が楽しい!」を大事にした。
ふたりは朝から晩まで一日中のウエディングにしたが、日本人にはなじみが薄いため二部制にし、どちらも自由に参列できるように。来日する外国人を思い、舞台は東京を見渡す上空のレストラン。着物姿の人前式はテラスで行われ、鏡開きや母国の景色を描いたケーキに大歓声。2部では初対面の人が手をつなぎダンスするシーンも。「間違いなく人生で一番楽しい日でした」と新婦。それはみんなが楽しんでいるのを肌でちゃんと感じることができたから。各国の人々の記憶にはこの日の高揚がしっかりと刻まれている。
地上221メートルのテラスで行われた人前式は、琴の音色が流れ水合わせのセレモニーも。衣裳は外国人ゲストに喜ばれる着物を選んだ。式前、母はその姿に涙を浮かべた
相手への手紙を読み合って誓った式後は、酒だるを木づちで開いて大盛り上がり!
紙質や色みなど吟味して見つけた扇子に、一人一人の名前を筆で書いた力作。特に外国人ゲストは喜んで記念撮影を
高齢のため参列できなかった祖母へ、実況中継する新郎母
「実は踊ったこともないので前向きではなかった」と新婦が話すダンスだったが、ダンスタイムを設けるとみんな踊りだしてボルテージは最高潮に
よくオランダの土産品にプリントされているキッシングカップルをアレンジ
夜景も会場を選んだ決め手
シンプルなケーキを望んだ新婦に「それではつまらない」と新郎。両国の景色をデザインし、物語のように仕上げた
ふたりは両家のテーブルを移動して一緒の時間を過ごした
メッセージは英語と日本語で流れて、両家とも涙でいっぱい
桜を飾っておもてなし

東京都江東区
オーリマンス・アルコさん(27歳)
安奈さん(25歳)
挙式日:2019年4月19日
会場:RESTAURANT LUKE with SKY LOUNGE
プロデュース:Ayame
ゲスト数:80名
「オランダ人はどう思う? 日本人は?」と試行錯誤し迎えた当日。チューリップを積んだ自転車で撮影を。
※ゼクシィ首都圏版2020年10月号より転載
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