【結婚式レポートin東京都】甘い香りの招待状をお届け。楓色づく晩秋に挙げます
結婚式準備中になりたい夫婦像が見えてきた
「カナダから国際郵便?」。手にした瞬間からワクワクをまとった手紙を開封すると、メープルシロップの香り漂う挙式への招待状。ゲストを驚かせたこの演出は、留学先のバンクーバーで出会ったふたりらしいアイデアだった。カナダで暮らす友人に58名への招待状を送り、そこから日本の各家に発送してもらった。日取りはカナダを象徴する楓が色づく晩秋──。ゲストもふたりもこの日を心待ちにした。
「結婚式の準備期間もずっと楽しかった」と振り返るのは新郎。「どんな夫婦になりたい?」というプランナーからの問いにふたりで話し合い、“個々が自分らしくある夫婦でいたい”にたどり着く。好奇心旺盛で情報収集が得意な新婦と、一つ事に熱中し集中力が高い新郎は、互いの得手不得手を生かしつつ着々準備。当日はふたりのお気に入りのホテルの空間に紅葉を飾り、秋色の人前式を執り行った。パーティではカナダ産食材の料理が供され、ゲストは席札立ても兼ねたメープルシロップの瓶を開けては好みの味を楽しんで。楓の苗木に両家のふるさとの水を注ぐセレモニーも、みんなに見守ってもらった。ふたりが大切に思う楓の景色は、ゲストにとっても忘れられない景色になった。
ゲストは親族の他、小学校から社会に出るまでの道のりで出会った人たちを招いた。「自分たちの人生は、その人たちなくしてはあり得ない」とふたり。当日はみんなとの会話もゆっくり楽しんだ
前夜から会場のホテルに宿泊し、ゲスト一人一人のマイブームを盛り上げる引出物の準備に追われた。例えばお菓子作りにはまっている人には材料キット、サッカーが趣味ならトレーニングアイテムなど、感謝を込めて贈り分け。都内をあちこち巡ったギフト探しも良い思い出に
秋を敷き詰めたバージンロード
ゲスト名のピースを組み合わせると、楓の承認アイテムに
衣裳のディテールにも楓
写真を飾ったコーナーは、ふたりとの時間をさかのぼる空間に
ブーケも秋をまとったアンティーク調
愛用のスーツケースも持ち込んだ
新郎の実家がある東京と、新婦のふるさと秋田の水を楓の苗木に注ぐセレモニーを行った。春になると「新しい葉が出てきたよ♪」と実家から知らせがあったそう。新居の窓辺でも楓の葉に陽光が降り注いでいる
東京都中央区
上田哲也さん(29歳)
裕香さん(29歳)
挙式日:2019年11月16日
会場:hotel koe tokyo
プロデュース:HAKU
ゲスト数:56名
カナダで出会ったふたりは、海外旅行好きで意気投合。その後も何度か再訪しプロポーズもバンクーバーで。
※ゼクシィ首都圏版2020年10月号より転載
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