【結婚式レポートin東京都】母に手を引かれ、父と腕を組み、思い出をかみ締めながら彼の元へ

結婚式といえば、両親が挙げた神社での和婚をイメージしていた新郎。新婦は神前式なら「参進」は外せないと、境内が広い神社を探した。「憧れの神前式は、想像以上に厳かで神秘的でした」
神前式では叶わなかった父と歩くバージンロードの演出は、披露宴中、白無垢からウエディングドレスへのお色直し後、再入場のエスコート役に父を指名することで叶えた。「結婚式前夜、父がポロッと『（バージンロードを）一緒に歩きたかったな』と漏らしていて、内緒にしているのが心苦しくなりましたが、当日がますます楽しみに（笑）」
ちゃんと用意されていた娘との花道に感極まって涙が込み上げる父。そんな父に駆け寄り、涙を拭くふりをして笑いをとる母。父母の仲むつまじいやりとりに余計にグッとくる新婦。先に入場し、その一部始終を見守っていた新郎はというと……誰よりも盛大に泣きじゃくっていた。「娘を送り出すお父さんの気持ちを想像したら、泣けて仕方がなかった」と新郎。初めて見る新郎の「まるで子どもみたいな泣き顔」に新婦はもちろんゲストまでつられて泣き笑い。ふたりの結婚式のテーマ「愛と笑顔が一堂に会する時間」を象徴する一場面となった。

「奉賽殿（ほうさいでん）の中は空気まで神聖でした」

青々とした芝生がまぶしい披露宴会場の庭園は、専任の庭師が毎日手入れをしているそう。披露宴開宴前にゲストたちと記念撮影

シンプルながらも目を引く赤い実と水引の髪飾り

ゲストとの思い出の写真をインスタント写真風にプリントしてツリーに。「ゲスト全員に『自分との思い出だ』と懐かしく振り返ってもらいたくて」

お色直し後の再入場で、高砂席まで歩みを進める新婦父と新婦。その様子に感動し涙にむせぶ新郎

ゲストの名前とテーブルナンバーを刻印したエスコートキーホルダーは新婦の手作り。「ゲスト一人一人の顔を思い浮かべながら、喜んでもらいたい一心で頑張りました」

「日頃よく食べているものの最上級でもてなしたくて、日本料理のコースを選びました」

「自慢のお姉ちゃんたち」をお色直しのエスコート役に指名して一緒に退場。子どもゲストが向けるカメラにポーズを決めるおちゃめな3姉妹

高砂席に並ぶふたりに一斉にカメラを向けるゲストたち

Profile

東京都墨田区
千葉敬介さん（27歳）
静香さん（31歳）

挙式日：2022年5月14日
挙式会場：明治神宮
披露宴会場：明治記念館
ゲスト数：挙式30名、披露宴70名

広告代理店の営業をしている穏やかな新郎。外資系航空会社の客室乗務員をしている底抜けに明るい新婦。

※ゼクシィ首都圏版2022年11月号より転載

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