【結婚式レポートin東京都】手作りでみんなを再発見、心地よい一日を迎えました
薫風吹き抜ける都心のガーデンで祝福に包まれて
知り合ったのは行きつけのバー。それぞれがひとり時間を楽しんでいたが、いつしかバーテンダーを介して話すように。好きな音楽ジャンルが同じでCDを貸し借りしたり、共にコアな野球ファンと分かりスタジアムに繰り出したり。心地よいふたり時間が増えていき自然とお付き合いが始まった。元々新婦が飼っていた愛猫2匹もかけがえのない存在で、新居も2匹がいるだけで心地よいという。
そんなふたりが結婚式で大事にしたのは、肩肘張らず和やかな時間。初夏のガーデンで人前式を挙げ、親族や親しい友人に囲まれてパーティを開いた。留守番中の猫たちは、新婦手作りの紙粘土人形となって緑の中で伸びをしたり首をかしげたり。ケーキに添えた新郎手作りのアイシングクッキーも愛猫をデザインしたもの。猫をよーく観察して仕上げた力作にゲストも思わずほっこり。ペーパーアイテムには、新婦による一人一人の似顔絵で人物紹介をした。「写真を見ながらその人を思い浮かべて描いていると、それまで気付かなかった一面も見えてきて」と新婦。手作り時間を通して一人一人との繋がりを深めたからこそ、みんなの祝福が一層嬉しくて、今日は特別に心地よい一日になった。
新婦がアメリカ留学時代から飼っているおばあさん猫のぶっこさんと、甘えん坊のピエール君
歴史ある建物の出窓には猫が写ったレコードジャケット、猫のブックスタンド、猫との前撮り写真
みんなに持ち帰ってもらいたかった装花。シャクヤクやアジサイが美しい季節だったが、猫好きゲストに配慮して猫が苦手な植物を避けたアレンジにしてもらった
新郎は有給休暇を取ってクッキー作りを練習し、当日には2匹のアイシングクッキーを持参した。ケーキ側面に飾ったラングドシャはフランス語で“猫の舌”の意味
人前式で母と入場した新郎。パーティでは母や親族に手紙を贈り、普段は言えないことを言葉に託した
会場のノートに“今の気持ち”をつづって日付をスタンプ
似顔絵はゲストへの贈り物
背中のくるみボタンがお気に入り、購入したドレスをまとって
「性格が似ていてぶつかることも多かった」という祖母に、晴れ姿を見せたかった。「祖母が楽しそうなのも嬉しかった」と新婦は振り返る
東京都練馬区
兵頭風太さん(31歳)
望さん(35歳)
挙式日:2019年6月9日
会場:フェリーチェガーデン 日比谷
ゲスト数:37名
お酒、音楽、野球を愛するふたり。ピカピカの新品よりアンティークがしっくりというのも似ているそう。
※ゼクシィ首都圏版2020年9月号より転載
- 結婚準備全体
- 結婚式実例
- 東京都