【結婚式レポートin新潟県】受け継いだ色打ち掛けを着る幸せを感じていました
母も叔母も着た色打ち掛けで愛を誓った日
母に手を引かれた新婦と新郎に続いて、親族がゆっくりと神殿へ向かう参進の儀でふたりの結婚式が始まった。新婦の朱色の色打ち掛けは曾祖父が孫のためにあつらえたもの。「この色打ち掛けを着るのは、母や叔母に続いて私で5人目です。子どもの頃から話を聞いて育ち、いつか着たいと思っていました」と新婦。新郎は「神前式では、厳かな雰囲気の中、誓詞を読み上げて結婚を報告できるところがいい」と考え、ふたりの希望は神社婚で一致。
続く披露宴では、家族やゲストと触れ合う演出を多く取り入れ、和やかな時間を過ごした。和装での入場では母に懐剣を挿してもらい、お色直し退場では孫の花嫁姿を待ち望んでいた祖母と手をつないで歩いた。ドレスでの再入場は、バージンロードを進むように、父と腕を組んで新郎の元へ。
ゲストに向けては、女性だけでなく男性にもブーケプルズを行い、言葉を交わしながらのフォトラウンドで大いに盛り上がった。「みんなの喜ぶ顔が見られて幸せ」とふたり。
お開きに近づいたとき、新婦に続き、新郎も両親への感謝の手紙を読んだ。ユーモラスに幼い頃の家族とのエピソードを語ると、父も母もゲストも思わず笑顔に。温かな拍手はいつまでも鳴りやまなかった。
雅楽が流れる神殿で、ゲストに見守られて結盃の儀 三三九度の盃
挙式後の折り鶴シャワーは、「手伝うよと言ってくれた言葉に甘えて、父方の祖母に折ってもらいました」と新婦
披露宴は、嫁ぐ娘の幸せを祈る母の花嫁お仕度の儀からスタート
新郎の大学時代からの先輩がスピーチで盛り上げてくれた
披露宴のお色直しでは父と腕を組んで入場し、新郎の元へ
新郎の出身地にちなんだ山形県産の洋梨の缶ジュースに、ハートのシールを貼ってプチギフトに
新郎の手紙で父母が笑顔に
結婚式当日は、新婦の母方の祖母の誕生日。サプライズでプレゼントを贈り、そのまま手をつないで一緒にお色直し退場。「花嫁姿を見せてもらっただけでもうれしいのに、誕生祝いまで」と、祖母が涙ぐみ、新婦も胸がいっぱいに
お色直し後に色打ち掛けをホワイエに飾ると、新婦の叔母が懐かしそうに眺めていた。「私はこれを着た4人目。こうして七瀬さんに受け継がれて、祖父も喜んでいると思います」
窓越しの緑に演出が映える明るい会場
新潟市
遠藤 諭さん(29歳)
七瀬さん(28歳)
挙式日:2019年6月23日
挙式会場:新潟縣護國神社
披露宴:迎賓館TOKIWA
招待客:72名
プロポーズは2018年のクリスマス。2019年5月1日0時、令和になると同時に婚姻届を提出
※ゼクシィ新潟版2020年4月号より転載
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