
【結婚式レポートin神奈川県】メタセコイアの樹木林で“幸せ回る”パーティを♪

新婦らしくフェアトレードのドレスをまとって
「外国映画の中にいるようで、すごく楽しかった!」と声を弾ませたのは、新婦母。幼い新婦の手を引いて何度も訪れた思い出の公園が、ウエディングの舞台だった。実はふたりが出会ったのもここ。観光協会企画の“街婚”が開かれ、緑の中を参加者と一緒に散策したのだそう。造園業に携わる新郎とハーブショップに勤めたことがある新婦はどこか波長が合い、付き合うように。
当日は秋空に高くそびえるメタセコイアという樹木林にテントを張り、親族や親しい友人を招いた。新婦が試行錯誤し完成させたオリジナルレシピのハーブウオーターは、ゲストはもちろん、スタッフにも公園を散策する人にも「自由にどうぞ」という風通しのよさ。各卓にふたりの席を設け、おしゃべりしたりフレンチを楽しんだり。軽やかに舞うドレスはインドの手刺しゅうを施したもので、フェアトレードショップで選んだ。大きく揺れるイヤリングは、今の勤務先の障害者施設に特別にオーダーしたものだ。「せっかくの結婚式なので、何かに還元できたら」と新婦。種が芽生え枝葉を広げて成長し、朽ちた木々が土の養分となる。それを繰り返してきた広大な緑地で、幸せが回り回るような結婚式になった。
公園内の川崎市岡本太郎美術館開館20周年による特別協力で、母の塔を背景にフラワーシャワーシーンを撮影。学芸員からは、生前の岡本太郎氏が結婚式の祝辞で述べていた言葉が贈られた
新郎新婦が出会った、街婚で使われた公園施設を訪れて
グリーンが爽やかなノンアルのモヒートでおもてなし
音楽好きな新婦と交流が深い、サックス奏者の演奏に盛り上がる
ケーキもラスティック
オリジナルの引出物ボックスには、新婦がデザインして公園の伝統工芸館で藍染めした手拭い、新婦がブレンドしたハーブティー、市内の障害者施設で作られたクッキーなど
メタセコイアの木陰で開かれた祝宴は、虫の声を聞きながら夜まで続いた
たそがれ時にパーティ会場へ。手には母お手製のリースブーケ
ふたりの希望を叶えた、オリジナルのフレンチをケータリング
レシピを試行錯誤したハーブウオーターは、ミントやレモングラスなどのハーブとフルーツで。喉を潤した人は、ふたりへメッセージも書いてくれた

神奈川県川崎市
古谷貴史さん(32歳)
朋美さん(42歳)
挙式日:2019年9月16日
会場:生田緑地
プロデュース会社:Amarillo Ivy
招待客:42名
シャイなふたりは出会った街婚で連絡先を交換しなかったが、別の人がグループLINEをつくってくれて再会へ。
※ゼクシィ首都圏版2020年4月号より転載
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