指輪のクリーニング・磨き直し料金は?アフターサービスの違いを解説
婚約指輪や結婚指輪を長く美しく身に着けるには、クリーニングや磨き直しなどのアフターサービスが欠かせません。この記事では、サービス内容や料金の目安などについてジュエリーコーディネーターの小俣友里さんにお伺いしました。購入前に知っておきたいポイントを確認しましょう。
婚約指輪や結婚指輪を長く美しく身に着けるには、クリーニングや磨き直しなどのアフターサービスが欠かせません。この記事では、サービス内容や料金の目安などについてジュエリーコーディネーターの小俣友里さんにお伺いしました。購入前に知っておきたいポイントを確認しましょう。
小俣友里
ジュエリーコーディネーター
難関のジュエリーコーディネーター1級の資格を持ち、ジュエリーリフォーム専門の「ラトレイユ」の代表として活躍。ジュエリーのリフォームや修理はもちろん、オーダーメイドジュエリーも手掛けている。
購入店でのクリーニングは無料のところがほとんど。ショップでクリーニングをすると汚れがすっきりと落ちて、金属とダイヤモンドの輝きがよみがえります。
クリーニングの主な内容は以下の通りです。
・超音波洗浄(細かな汚れ・皮脂・ホコリを振動で落とす)
・ジュエリークロスで仕上げ拭き
・ダイヤモンドなど宝石の留めがゆるんでいないかどうかの簡易チェック
店舗でのクリーニングは月1回程度行うのが理想ですが、難しければ半年に1回程度でも。全国展開しているプランドやショップでは、購入した店舗でなくてもメンテナンスOKのところがほとんどなので、行きやすい店舗を探してみてください。
特に婚約指輪は石座に汚れがたまりやすく、個人のお手入れでは限界があるので、定期的なクリーニングがおすすめ。しっかりクリーニングをすることで、ダイヤモンドの輝きがかなり変わります。
ふたりとも汗っかきで、結婚指輪のくすみが気になったので、ショップでクリーニングをしてもらいました。新品のようにきれいになり、もっと早くやればよかったと思いました。(Zeroさん)
結婚記念日が近くなり、ふと結婚指輪を見るとくすみが気になったので、クリーニングを。以前の輝きを取り戻し、結婚した時の初々しい気持ちも思い出しました。(Mさん)
たまたま購入店の近くに行く用事があり、ついでにクリーニングしてもらいました。思った以上にきれいになり、気分も上がりましたね。(sさん)
婚約指輪や結婚指輪は日常的に身に着けていると、特別にぶつけたり、落としたりしていないのに、表面に小さな傷が付いてしまうことがあります。この小傷(こきず)が指輪の表面にたくさん付いてしまうと、指輪がくすんで見える原因となります。
小傷は指輪を長年身に着けている上では避けられないもので、それを一つの味として捉えてもよいでしょう。ただし、どうしても気になるという場合は、購入店で磨き直し(リフレッシュ仕上げ、新品仕上げ)をしてもらうのも一つの方法です。磨き直しをすると、指輪から小傷が取り除かれ、購入時の状態にほぼ戻ります。
磨き直しの主な内容は以下の通りです。
・表面の研磨(ポリッシュ)
・細かな傷の除去
・つやあり仕上げ、あるいはマット仕上げの再加工
※必要に応じて、ゆがみ直しや石座の調整を行うこともあります。
磨き直しは保証期間内は無料(回数制限あり)、あるいは有料で行うところが多く、料金はショップによって異なりますが3000~1万円くらいです。
なお、磨き直しは指輪の表面をごく薄く削るため、何回も行うと指輪の金属が薄くなってしまいます。行うことができる回数は、指輪の素材やデザイン、表面の加工などによって異なるので、購入店で確認するのがおすすめです。
普段からお手入れはしていたのですが、結婚式を控え、くすみや小傷をきれいにしたくて磨き直しを。やはり磨き直しをすると輝きが段違いで、ピカピカに!きれいになってとても嬉しかったです。(あみちゃんさん)
久し振りに婚約指輪を身に着ける機会があり、ケースから出してみたところ、くすみや傷が目についてしまって…。そこで、磨き直しをしたところとてもきれいになり、結婚当初の気持ちがよみがえりました。有料でしたが、その価値は十分ありましたね。(よしおさん)
婚約指輪を日常的に着けていて細かな傷や汚れが気になったので、思い切って磨き直しをすることに。想像以上にきれいになってびっくり!また着けるのが楽しみになりました。(ういさん)
ジュエリーショップではクリーニングや磨き直しのほか、さまざまなメンテナンスサービスを用意しています。以下に、代表的なサービスをご紹介します。
| 料金 | 所要時間 | |
|---|---|---|
| クリーニング | 無料 | 5~10分 ※店頭で完了 |
| 磨き直し |
3000~1万円 ※無料の場合もある |
数日~2週間 |
| サイズ直し | 5000~1万5000円 ※別途地金代がかかる場合もある |
1~3週間 |
| ゆがみ(変形)直し | 3000~1万円 | 数日~2週間 |
| 石留め直し | 3000~2万円 | 1~3週間 |
※料金や所要時間は目安です。ショップや混雑状況、指輪の素材やデザインなどによって変動します。
※「石留め直し」の料金と所要時間は石の種類や大きさ、留め方で変動します。
指輪のクリーニングは自宅でもできます。むしろ毎日お手入れするほうが、いつまでも美しい状態をキープできます。
指輪のくすみは手の皮脂や汗、ハンドクリームやせっけんなどの残留物が付着することが原因の一つとなるので、1日1回、一日の終わりなどに指輪を外して柔らかい布で指輪の表面を拭き取りましょう。これだけでも指輪の輝きがずいぶん違ってきます。
また、週に1回、せめて月に1回くらいはぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かした洗浄液に浸け、柔らかい歯ブラシなどでこすり洗いをするのがおすすめです。特に、婚約指輪やダイヤモンドがあしらわれた結婚指輪は石座の裏側を優しくていねいに洗いましょう。ダイヤモンドは石座の隙間から光を取り込んで輝くため、石座の裏側が汚れていると、ダイヤモンドの輝きが鈍ってしまうためです。
洗った後は水で洗浄液の成分を洗い流し、柔らかい布で水気を拭き取ります。その後、しっかりと乾かしましょう。水で洗い流すときは下に容器などを置いたり、栓をするなどして、万が一指輪を落としても排水溝へ流されないようにしておくのが安全です。
国内ブランドは、日本国内に修理拠点や工房を持っていることが多く、購入後のアフターサービスに力を入れているところが多い傾向があります。
長年愛用することで必要となる磨き直しやサイズ直しのサービスは保証期間を設けて無料にしたり、リーズナブルな料金で引き受けてくれることが多いようです。また、各メンテナンスの期間も比較的短く済みます。さらに、店舗が全国にあるブランドも少なくなく、アクセスが簡単なのも特色といえるでしょう。
海外ブランドの場合、デザイン性やブランドイメージを大切にしており、メンテナンスはブランド独自の基準で行われます。そのため、指輪を本国へ送り、そこで行う場合があり、メンテナンスの期間は国内ブランドに比べると長くなり、料金も高めになる傾向があります。ただし、最近では日本に修理拠点を構える海外ブランドも出てきています。
また、海外ブランドの指輪はサイズ直し不可のものも多いので、購入前にしっかり確認しておきましょう。
アフターサービスの内容や料金、保証期間が永年か有限かはブランドによってさまざまなので、購入前にしっかり確認を。長く愛用する婚約・結婚指輪の場合、アフターサービスが充実しているブランドの方が何かと安心でしょう。
また、海外ブランドの場合は、保証書がないと対応してくれないこともあるので、保証書はしっかり保管します。保証書をなくしてしまった場合の対応も聞いておきましょう。
新品の輝きを取り戻すことができる磨き直しは金属の表面を薄く削り取るため、指輪の厚みが減ってしまいます。そのため、施術できなかったり、行う回数に制限を設けているところも。これは指輪の素材やデザインなどによっても異なります。自分の指輪が磨き直しができるのか、何回まで可能なのか、事前に確認しておくとよいでしょう。
国内ブランドはどこに店舗があるのかをチェックしましょう。全国に点在していれば、引っ越しなどをしても安心です。
一方、海外ブランドの場合は、各メンテナンスがどこで行われるのかを確認しましょう。本国対応の場合は、作業に時間がかかることになりますので、目安の期間なども確認しておくのがおすすめです。
婚約・結婚指輪は長く身に着けたいと思っていたので、アフターサービスが充実しているブランドに絞って指輪選びをしました。(なつさん)
価格やデザイン性を最優先にして指輪選びを進めましたが、店舗が多く、アフターサービスも充実していたことも決め手の一つになりました。(あおりささん)
購入時はそこまで傷や汚れが付くとは思っておらず、アフターサービスはあまり意識していませんでした。でも、実際に着けていると指輪ってこんなに汚れや傷が付くものなんだと知り、びっくりしました。(ういさん)
婚約・結婚指輪をいつまでも美しく保つためには、購入店でのメンテナンスが欠かせません。指輪を選ぶ際、デザインや価格などが最重要ポイントになるとは思いますが、アフターサービスについてもぜひチェックしてみてください。
構成・文/粂 美奈子 イラスト/寺澤ゆりえ D/ロンディーネ
※記事中のコメントは2026年6月に、過去2年以内に店舗での指輪のクリーニングや磨き直しを経験した20~30代の女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2026年8月時点のものです