【プロ監修】結婚指輪の傷は直る?磨き直しと自分でできる対処法Q&A
毎日身に着ける結婚指輪は、いつの間にか傷やくすみがついてしまうもの。「自分でお手入れしても大丈夫?」と気になる人もいるのでは?そこで、結婚指輪の傷への正しい対処法や自宅でできるケア、店舗での「磨き直し(新品仕上げ)」についてジュエリーコーディネーターの小俣さんに詳しく聞きました。
毎日身に着ける結婚指輪は、いつの間にか傷やくすみがついてしまうもの。「自分でお手入れしても大丈夫?」と気になる人もいるのでは?そこで、結婚指輪の傷への正しい対処法や自宅でできるケア、店舗での「磨き直し(新品仕上げ)」についてジュエリーコーディネーターの小俣さんに詳しく聞きました。
小俣友里さん
ジュエリーコーディネーター
難関のジュエリーコーディネーター1級の資格を持ち、ジュエリーリフォーム専門の「ラトレイユ」の代表として活躍。ジュエリーのリフォームや修理はもちろん、オーダーメイドジュエリーも手掛けている。
結婚指輪の傷やくすみへの対処法は、その程度によって異なります。軽いくすみや汚れなら自宅でケアできますが、深い傷や全体に広がった傷は専門店に相談しましょう。
皮脂汚れによるくすみは、自宅ケアで十分きれいになります。基本は、中性洗剤を使った洗浄と、柔らかい布で水分を拭き取ること。金属表面のごく浅い傷は、洗浄することで光の反射により目立ちにくくなることもあり、日常的な洗浄で清潔さと輝きを保てます。
深い傷、全体に細かな傷が広がっている状態、つやが大きく失われている場合は、専門店での研磨が必要です。プロの研磨は、専用の回転工具や研磨剤を使い、金属表面を均一に整えるため、自宅ケアでは再現できない仕上がりになります。
「磨き直し」は、指輪表面の傷を研磨し、購入時のようなつやを取り戻す専門サービスです。金属をわずかに削りながら均一に整える作業のため、専門的な技術が必要です。宝石の状態確認や変形チェックも同時に行われるため、大切な結婚指輪を安心して任せられます。
磨き直しは、ブランドによっては無料のアフターサービスとなる場合もあります。購入店以外では料金体系や仕上がりが異なるため、事前に内容と納期を確認することが大切です。
| 相場 | 3000~1万円前後 |
|---|---|
| 期間 | 数日~2週間程度 |
磨き直しは金属表面をわずかに削るため、回数を重ねると素材が薄くなる可能性があります。特に細身のリングや、ミル打ちや彫りなど特殊加工が施されているリングは影響が出やすいので、必要なタイミングで適切に行うことが大切です。一方、極端に細身ではなく、特殊な加工が施されていないリングであれば、年に一度程度のメンテナンスは特に問題ありません。
アンケートでは、購入店の無料クリーニングやアフターサービスを利用しているという声も。特に、結婚式や前撮り、結婚記念日など大切なイベントの前に、クリーニングや磨き直しをお願いしたという人が目立ちました。
磨き直しが永年無料のショップで購入したので、結婚式や記念日などの大事なイベント前にきれいにしています。店舗の入っているショッピングモールで買い物している間に、クリーニングもお願いすることが多いです。(みささん)
半年に一回程度、購入したショップに立ち寄る際に無料クリーニングをお願いしています。今はまだ傷が目立たないけど、もう何年か経ったら磨き直しに出したい。(AICOさん)
研磨剤入りクロスは金属を削る力が強く、ムラや曇りが出たり、刻印が薄くなることがあります。力を入れすぎると逆に傷を増やすこともあるため、研磨剤入りクロスの使用は避けると安心です。
超音波洗浄機は、基本的にダイヤモンドの付いた指輪は使用可能ですが、エメラルド・パール・オパールなど繊細な宝石はNGです。爪が緩んでいる場合も石落ちの原因になります。複数素材が組み合わさったリングは、必ず購入店に確認しましょう。
歯磨き粉や重曹は研磨力が強く、コーティングが剥がれたり、金属表面を荒らしたりして、曇りや傷の原因になります。化学反応で変色する可能性もあるため、ジュエリーには使用しないことが望ましいです。
軽いくすみや汚れが気になる時は、中性洗剤を使って自宅でお手入れできます。指輪を傷つけないよう、優しく洗うのがポイントです。
STEP1.ぬるま湯に中性洗剤を数滴入れる
コップにぬるま湯を入れ、食器用などの中性洗剤を数滴加えます。
STEP2.指輪を数分間浸け置きする
STEP1で用意したぬるま湯に指輪を入れ、数分間(5分~10分程度)浸け置きします。
STEP3.やわらかい歯ブラシなどで優しく汚れを落とす
メイクブラシや歯ブラシなど、適度にコシのあるやわらかいブラシを使い、優しく汚れを落とします。洗面器やボウルを下に置いて作業し、強くこすらないようにしましょう。
STEP4.流水でしっかりすすぐ
洗剤や汚れが残らないよう、流水でしっかりすすぎます。シンクに栓をして作業するなど、指輪を排水口に落とさないよう注意しましょう。
STEP5.やわらかい布で水分を拭き取る
すすぎ終わったら、やわらかい布で優しく水分を拭き取ります。
結婚指輪の傷は「共に過ごした日々の軌跡」。多くの方が自然な風合いとして受け入れています。気になる場合は、磨き直しで購入時のようなつやを取り戻せるため、過度に心配する必要はありません。
どちらにも日常使いで細かな傷はつきますが、傷のつき方には違いがあります。一般的にPt950は粘りがあり、傷はつくものの「削れにくい」性質があります。一方、K18ゴールドは硬度が高いものの、表面が削れやすく傷が残りやすい傾向があります。
重い荷物を持つ時や、金属同士がこすれそうな作業をする時、スポーツやアウトドアを楽しむ時などは、指輪を外しておくと安心です。また、化学薬品や温泉の成分によって変色することも。仕事やレジャー、温泉旅行など、その日の予定に合わせて着け外しを意識しましょう。
毎日身に着ける結婚指輪だからこそ、細かな傷がつくのは自然なこと。最後に、小俣さんからのメッセージをご紹介します。「結婚指輪の傷は、ふたりの時間を刻む自然な変化です。気になる時は無理に自分で対処せず、購入店や専門店に相談を。安心して長く寄り添えるよう、プロの力を上手に頼ってくださいね」
構成・文/竹本紗梨 イラスト/別府麻衣 D/ロンディーネ
※記事内のコメントは2026年7月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー94人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2026年9月時点のものです