[全文掲載] 花嫁の手紙vol.61~成長したからこそ書ける感謝を伝える~
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない…なんて悩む花嫁さんもいるのでは?そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない…なんて悩む花嫁さんもいるのでは?そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
当初、春香さんは「恥ずかしい」という理由から花嫁の手紙を読むつもりはありませんでした。そんな時、彼から「結婚式で花嫁の手紙がないのは少し寂しいよ。手紙って式の大事なシーンなんじゃない?」と言われたことで、気持ちに変化が生まれたそう。さらに、プランナーから「それなら新郎様も一緒に読みましょう!」と提案され、最終的には彼も春香さんもそれぞれの家族へ向けた手紙を読むことにしました。
■招待ゲスト数…39名(家族、親族、友人、職場関係)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…式の約3日前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約2日間
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約3分
数々のウエディングで司会という枠にとらわれず、たくさんの花嫁さんの結婚式の演出や「花嫁の手紙」の相談にも乗っている優月さんにコメントを頂きました。(優月りなさんInstagram/@ mc_yuzuki_rina)
手紙全体から、母の人生そのものに深い敬意を払っている思いが伝わりました。【A】では、大人になった今だからこそ書ける感謝と、「お疲れさまでした」というねぎらいが胸に響きます。
【B】では幼い頃の気持ちを「大人になって理解へと昇華させている」点が印象的で、当時と今の時間差がゲストの心にも温かく届いたと思います。常に「子どもファースト」「子どもの意思を尊重」してくれた母へ、大学進学を告げた場面での素直な驚きや、趣味を応援する軽やかな表現(下線2カ所)は愛情という確かな土台があるからこそ生まれる柔らかい言葉で、親子の程よい距離感や深い思いやりが自然に伝わります。最後の一文(波線部)で、ふっと心の本音に切り替わる瞬間もとても印象的。
手紙を通じて、子育てが確かに報われたという答えを娘から受け取れるような素敵な手紙でした。(優月さん)
この手紙を書いた春香さんと、手紙を受け取ったお母さまにお話を伺いました。
当初は「読まない」と思っていたのですが、「結婚式を挙げる=親やゲストへの感謝を伝える場」だと考えた時、やはり手紙は読むべきかな…と思い当日を迎えました。改まって感謝を伝える機会を得られて、最終的には読んで良かったと思っています。先に読んだ彼の手紙の内容がとても良くて、感謝を伝える側も伝えられる側もみんなHAPPYな場だなと感じたので、自分が手紙を読んだ時もそう思っていてくれたら嬉しいです。
手紙を書く時間は、これまで「見て見ぬふり」をしてきた自分の気持ちに気付くきっかけになりました。当時を振り返り文字にすることで、自分自身を客観的に見つめられた気がしています。
「何を手紙に書くべきか」がわからなかったので、ゼクシィのサイトを参考にしました。あまり砕けた感じも良くないのかな、手紙に形式はあるのかなど調べた上で書き進め、ゲストを飽きさせないよう、簡潔さを心掛けました。特別な日のことより、日常生活のエピソードの方が印象に残っていたので、日々を思い出しながら手紙をつづりました。
自分自身が手紙を書く中で、見て見ぬふりをしていた気持ちに触れたり、心が整理されたこともありました。変にかしこまるより、いつもの言葉で感謝を伝えられた方が親も嬉しいかと思います。内容的に友達や職場の方々に聞かれて恥ずかしいこともあるかもしれませんが、3日もたてば恐らく忘れてくれるので(笑)、ゲストを気にした内容ではなく本当に伝えたいことを手紙につづってくださいね。
手紙を読んでもらえて感謝の思いで胸がいっぱいです。いろいろな思いがよぎり、「ごめんね、ありがとう」の気持ちが溢れました。大人の事情で母子家庭になってしまってごめんね。小さい頃泣いていた姿を思い出すと、その時言えなかった「ごめんね」でいっぱいです。それ以上に、あなたが見せてくれた世界は私の宝。春香が私の子で良かった。頼りになる娘にたくさん助けられました。「ありがとう」!
出来事やその時の気持ち、かけてもらった言葉を振り返りながらたどっていくうちに、忘れていたはずの記憶が鮮やかによみがえり、当時の自分の心に触れることができます。そして、成長した今の視点で見つめ直すことで、当時とは異なる感情が生まれ、「あの時には伝えられなかった気持ちを、今だからこそ伝えたい」という思いが浮かんできます。そうしてつづられた言葉は、より深い重みとなって相手に届きます。
当時の記憶や出来事を美化せず、否定せず、受け止めて言葉にする。あなたの人生の一部を結婚式で聞けることは、親やゲストにとってかけがえのない時間になるはずです。
優月りなさん
MC・司会者・ナレーター・ラジオDJ
ウエディング業界歴18年で東京を中心に全国出張可能な司会者。幅広いスタイルの結婚式で新郎新婦らしさに溢れた人前式や、パーティの演出も提案。ブライダルモデル育成の経験から新婦の立ち居振る舞い、音楽や手紙の相談など幅広く行っている。また、講師としても15名以上の司会者を輩出し、プロ司会者へオーダーメイドレッスンも行っている。
構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2026年3月時点のものです